本格派の専用コントローラを使ってロボットの操縦を完全シミュレート
カプコン、Xboxへ意欲作を投入「鉄騎 (仮)」

2002年夏頃 発売予定

価格:未定 (専用コントローラ同梱)

かつてこれほど本格的なコントローラがあっただろうかと言うほどスゴイ。プレーヤーが前に座ってこの大きさと言うところからどれほどの大きさかわかるはず。ちなみに試作品であって、実際はもっと良くなるという
 株式会社カプコンは、本格的なコントローラを同梱し徹底的にロボットの操縦をシミュレートした「鉄騎 (仮)」を2002年夏に発売する。ジャンル名が“操縦”となっていることからも、ロボットを操作することに重点を置いたシミュレータ要素の強い内容となりそうだ。「鉄騎 (仮)」は、2001年の5月に開催されたE3において「ブレインボックス」として発表されたタイトルがこの「鉄騎 (仮)」である。

 プレーヤーはある軍の兵隊として、人型戦術兵器「バーティカルタンク (VT)」に搭乗し、敵と戦っていく。VTはきわめてリアルな設定で、あくまでも現行兵器が進化したものとなっている。このため、マシンの機能を越えた無理な旋回などを行なうともちろん転倒することとなる。それでも戦場を舞台としていることから、マシンの限界まで知り尽くした上で操縦し、乗りこなさなければ死が待ち受けているだけである。

 ソフトにはかなり本格的な専用コントローラが同梱される。ゲーム画面は基本的にコクピットしか映らず、フライトシミュレータのように周りのスイッチ類などは表示されない。このため、この専用コントローラがなければVTを操縦することはできないのである。
 写真で見た限りこの専用コントローラはかなりの大きさだ。詳細は不明だが、テレビとXboxを並べておいてもそれ以上の横幅となっている。2本のコントロールレバー、40個以上のボタンとシフトレバー、さらにはフットペダルが3つも用意されているのである。もちろんすべて必要なボタンやレバーであるため、操縦するためにはその機能を頭にたたき込む必要がある。

 カプコンは、「VTを乗りこなすのは相当の訓練が必要」としている。最近は誰でもできるゲーム、手軽なゲームがウケる傾向があるが、このゲームはすでに最初の段階で難易度の高いゲームであると宣言している。だが、同社は「VTを自分の手足のごとく操れたときの快感は、これまでのロボットゲームと比較にならないだろう」とゲーム本来の楽しさ、“触って楽しい、プレイして楽しい”という部分を追求している。コントローラもまだ試作品の段階で、変化するという。まだ夏発売と言うことでゲーム自体の仕様なども変わる可能性があるが、楽しみな意欲作と言えるだろう。

【イメージイラスト】
とにかくリアルであること、そして兵器としての魅力がこのグラフィックから伝わってくることと思う。少しざらついた雰囲気から戦場の雰囲気が感じられる

【イメージショット】
敵主力VT「スカーフェイス」重量感が伝わってくる 「ディサイダー」。独特のデザインのVTが数多く登場する アップになっているのはスカーフェイス。奥にいるのが自機の「ディサイダー」
敵MBTと「ディサイダー」。どういった戦いが繰り広げられるのか 駐屯地を襲撃している敵VT「ビッツ」と支援爆撃機。ゲーム中は支援爆撃機などと連携は取れるのだろうか?


 これまでロボットを題材としたゲームでも描かれてきた起動シーンだが、「鉄騎 (仮) 」では、ここからゲームが始まっているのである。それもスイッチオンで自動的に起動するというものではない。

 まず最初にVTを制御するOSが起動。コクピットを防御するコクピットハッチが閉まった段階でメインエンジンが始動。燃料流量制御システム、酸素供給システム、緩衝剤流入システムなど最終起動システムをトグルボタンによりひとつひとつ立ち上げていき、イグニションボタンでエンジンを始動。この後、無線や兵装パネルが起動し始めメインモニター、コンパネ下部のサブモニターシステムが立ち上がってやっと出撃できるわけだ。

【バーティカルタンク起動画面】
(1) コクピットに乗り込んだところ。目の前には誘導員の姿が見える (2) コクピットハッチが閉まり、VTを制御するためのOSが起動する (3) 各最終起動システムをトグルボタンにより立ち上げていく
(4) エンジンの始動に伴い、無線や兵装パネルが起動 (5) 全システムが起動し、やっと外部モニターからそのと風景を見ることができるようになる


【ゲーム画面】
敵VT「ビッツ」から機銃による攻撃を受けているところ 目前の敵、「ビッツ」に向け270mm砲を構えているところ こちらに気付いた敵VT「ビッツ」
無理な挙動を行なうとバランスを失い転倒することもある ライフル砲の直撃を受ければこのようにビルも倒壊してしまう 高層ビルに向けてMk21-6連装ロケットを発射したところ


【バーティカルタンク デザイン画】
ディサイダー (Dicider) ファルシオン (Falchion) スカーフェイス (Scare face)
プロミネンスM1 (ProminenceM1) 支援機動砲スキュラ (Scylla) VT輸送ヘリ


(C) CAPCOM CO., LTD. 2002 ALL RIGHTS RESERVED.

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「鉄騎 (仮)」のページ
http://www.tekki.jp/

(2002年2月22日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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