Xboxカウントダウンイベント開催 |
マイクロソフト株式会社は次世代コンソールマシンXboxを発売した。発売は都内各所で早朝から行なわれたが、スペシャルゲストやビル・ゲイツ氏が訪れる一大イベントとして「Xboxカウントダウンイベント」が渋谷駅前のQFRONTで開催された。
発売前日の21日深夜から多くのファンが詰めかけ、整理券を配布。最終的に200名近くが集まったようだ。5時頃から会場に入り、QFRONTをぐるりと取り囲むような形で列が形成された。平日と言うこともあり、大学生や会社へ出社する前のサラリーマンが列をなした。思ったよりも女性やカップルで購入に駆けつけた人が多く、少し意外な印象だった。イベントに参加する前日から列に並んでいたユーザーには帽子や手袋、Tシャツや「ねずみくす」携帯ストラップがプレゼントされ、さらにコーヒーとメロンパンが配られた。
イベントは列の先頭から約100名を会場内に収容し6時20分頃から開催された。まずはMCを担当した赤坂泰彦氏が登場。「外の気温は8度だけど、元気いいね」と来場者に語りかけ、「米国の熱い波がやってきた」とXboxを表現。続いて登場した眞鍋かをりさんも「私もゲームを結構やるんです。レースゲームが好きで、渋谷がリアルに再現された『Project Gotham:World Street Racer』に注目」と同時発売タイトルをアピールした。
この後挨拶を行なった渋谷TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの代表取締役社長の増田宗昭氏が「2001年はゲーム業界にとっていい話はあまりなかったが、10月からは色々と状況が好転してきた」と挨拶。「Xboxはゲームとしての面白さだけでなく、きっと新しいコンテンツが出てくると期待している」と続けた。
そしてここでユーザーの声に呼ばれる形で、遂にビル・ゲイツ氏が登場した。ゲイツ氏は「Xboxの企画はMicrosoftのエンジニアの夢としてスタートした新しいテクノロジだけでなく、ビデオゲームビジネスを変える」と熱く語った。他のゲーム機より優位な点として「グラフィックやサウンドが優れているだけではない。ハードディスクやブロードバンドアダプタを搭載することでプレイの仕方を変えられる確信している」と続けた。また、昨日から引き続き参入メーカーに配慮し、「セガ、テクモ、コナミ、カプコンといった世界有数のキーパートナーから対応して貰った」とコメントし、ユーザーに「本日、来た人はパイオニア的存在。それらの最先端な人から口コミで広まっていってほしい」と語りかけた。
ここで最後の最後まで明らかにされなかったスペシャルゲストの登場となった。スペシャルゲストは元「X Japan」のYOSHIKIさん。眞鍋かおりさんに「ゲームは作らないんですか?」との問いかけに「ゲームは作れないけど音楽は作れます」と今後ゲーム音楽を手がける可能性を匂わせた。最後にYOSHIKIさんとゲイツ氏の『Project Gotham:World Street Racer』を使ったゲーム対戦が行なわれた。抜きつ抜かれつの白熱した戦いとなったが、最後の最後でビル・ゲイツ氏がYOSHIKIさんを抜き去り勝利をゲット。YOSHIKIさんは「やっぱりプロにはかなわない」と賛辞を送った。
このゲーム対戦の間に5分前を迎え、会場内にはXboxガールがラウンドガールのように「5分前」のプラカードを持ち時間を告知。3分前、そして2分22秒前と告知し、7時ちょうどに大きなクラッカーの音とともに発売が開始された。ビル・ゲイツ氏は1番はじめに並んだユーザーと握手を交わしながらスペシャルエディションを手渡し。3番目に並んだユーザーからはサインをねだられ、気軽にサインを行なっていた。4人目まで手渡しで販売を行なうとゲイツ氏は会場を後にした。
会場にはソニックチームの中 祐司氏も現われた。中氏は「ここまで熱いイベントになるとは正直ビックリした。ゲーム開発者としては嬉しい限りだ」とコメント。Xbox版の「ファンタシースターオンライン」の開発状況については「先日発売したPC版程度のものはすでに動いている。今後はXboxならではの付加価値を付けたい」とかなり開発が進んでいることを明らかにした。ただし、ローンチ時期については「マイクロソフト次第」としているため、マイクロソフトのネットワークのいち早いローンチを望むばかりだ。
(2002年2月22日)
[Reported by 船津稔]
|
GAME Watchホームページ |