「AOU2002 アミューズメント・エキスポ」開幕 |
会場:幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
ナムコの「TURRET TOWER(仮称)」。ここ数年で出展タイトルの主流が筐体ものに完全移行した感がある |
AOUアミューズメント・エキスポの開催は、今回で21回目。ここ数年、大手メーカーの不参加や総タイトル数の減少などあまり良いニュースは聞かれなくなっていたが、今年は株式会社ナムコ、株式会社セガ、任天堂株式会社が共同開発する新型業務用汎用3D CGボード「トライフォース」のほか、バンプレスト「ガンダム・パイロット・アカデミー(仮称)」やナムコ「TURRET TOWER(仮称)」など、筐体ものを中心に注目すべきタイトルが目立つ出展内容となっている。
「ガンダム・パイロット・アカデミー(仮称)」は、「機動戦士ガンダム」をモチーフにした4人乗りのシミュレータ試作機。バンプレストブースに参考出展された筐体には開場直後から多くの人が列をなし、筐体周辺は設置された4台のスクリーンに映し出されるゲーム画面と内部映像を眺める見物人で引きも切らぬ状態。今回はショーバージョンということで、プレイ時間は最長で約4分となっている。
ナムコは、筐体を完全に覆う青い半透明のビニールが印象的な「TURRET TOWER(仮称)」を参考出展。全周から攻撃してくる敵に対し、筐体を360度回転させながら撃墜する。事前に情報が流されていなかったこと、参考出展であることなどをふまえると、「O.R.B.S.」ではないが、次に実体験できるチャンスがいつになるかわからない。気になる人は、明日の一般公開日にチェックしておいたほうが良さそうだ。
「トライフォース」は、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドーゲームキューブ」のアーキテクチャを応用した汎用3D CGボード。会場内では、セガブースにてモックアップとプロトタイプ機によるデモ映像の展示が行なわれている(ナムコブースはモックアップ展示のみ)。
具体的なタイトル発表などは一切なかったものの、開発環境やハードウェアのコストパフォーマンス向上はもとより、ソフトウェア面でもコンシューマ市場との相乗効果が予想されるなど、業界関係者が寄せる期待には大きいものがあるようだ。
プライズ関連は相変わらずの堅調ぶり。今回は、セガ、タイトー、エイコー、システムサービスら4社によるプライズコラボレーション「2002夏合同プライズ内見会」が開催されており、今夏発売予定の最新ラインナップをいちはやくチェックすることができる。
メダルゲームは、各社の安定したラインナップもさることながら、昨年コナミがリリースした「モンスターゲート」の続編など、ビデオゲーム市場とクロスオーバーする作品が多数見受けられるようになった。特にコナミは「モンスターゲートII」、「麻雀格闘倶楽部(マージャンファイトクラブ)」、「dogstation(ドッグステーション)」などを出展。ネットワークへの対応など、メダルゲーム、しいてはビデオゲームの今後を占う意味でも、同社のラインナップに注目しておいて損はないだろう。
(2002年2月22日)
[Reported by 北村孝和]
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