マイクロソフト、Xbox Conference 2002 Winterを開催
同時発売ソフトは12タイトル、3月末までに22タイトルの発売を予定

2月22日 発売

価格:34,800円

■ Xbox本体価格は34,800円

マイクロソフト常務取締役兼Xbox事業部事業部長の大浦博久氏。日本市場におけるXboxの成功を確信するコメントが目立った
 東京の赤坂プリンスホテルにおいて開催された「Xbox Conference 2002 Winter」において、2002年2月22日に発売が予定されているマイクロソフトのコンシューマゲーム機「Xbox」の本体価格や本体同時発売ソフトのラインナップなどが発表された。

 壇上に登場したマイクロソフト常務取締役兼Xbox事業部事業部長の大浦博久氏によって発表された、日本でのXboxの本体販売価格は34,800円。直接のライバルとなるプレイステーション 2の29,800円やゲームキューブの25,000円よりも若干高い価格設定となっているが、大浦氏は「検討に検討を重ねてこの価格にしました。圧倒的なXboxのパワーを考えると値ごろ感があり、非常に自信を持って発表できる価格であると自信を持っています」と語り、他のハードと比較しても十分競争力のある価格設定であることを強調した。アメリカでのXboxの販売価格は299ドルだが、現在の為替レートでは4万円近くになることを考えると、確かに日本での価格設定は十分値ごろ感があると言える。また、Xboxではハードディスクやネットワーク機能が標準で搭載されているため、プレイステーション 2やゲームキューブのように、ネットワーク接続時に特別なハードを購入する必要がなく、トータルで考えると十分競争力のある価格設定と考えていいだろう。

 また、本体と同時に発売されるソフトのタイトルも発表された。同時発売のソフトは以下に示したように全部で12本。そして、3月末までに22本のソフトが用意される予定となっている。ソフトの販売価格は6,800円がベースとなっているようだ (一部5,800円のものもある)。アメリカでのソフトの販売価格は49.99ドル前後なので、こちらは本体とは逆にやや高めの設定となっている。今回の発表会において発表されたものには隠し球的なタイトルは全くなく、ほとんどが既に発表済みのものばかりだった点は少々残念だった。

 本体と同時に発売される周辺機器は、ブラックとグレーの2色のコントローラとメモリユニット、DVDビデオ再生キット、各種AVケーブルなどとなっている。ちなみに、本体にはブラックカラーのコントローラが1個と、コンポジットビデオおよびステレオサウンド出力を持つ標準AVケーブル、電源コードが付属する。

 さらに会場では、Xboxの日本特別仕様モデル「Xbox Special Edition」が、2月22日に5万台限定で発売されることも発表された。この日本特別仕様モデルは、Xbox本体と付属のコントローラがともに黒の半透明プラスチックを利用したトランスルーセントボディとなっており、本体上部のXboxロゴも標準モデルの緑地に銀色のものではなく、黒地に銀色のものが採用される。また、XboxコンポーネントAVパックとマイクロソフト会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏サイン入りシルバープレートキーホルダー(ナンバー刻印入り)が付属品として追加される。Xbox Special Editionは日本でのみ販売され、販売価格は39,800円である。

 このXbox Special Editionも含め、Xbox本体やソフト、周辺機器は、2月2日より店頭での予約受付が開始されるそうだ。

Xboxの日本における販売価格は、大方の予想通り34,800円だった。現在の為替レートなどを考えると、十分競争力のある価格といえるだろう 新たに発表された、日本市場でのみ発売されるオリジナル仕様の「Xbox Special Edition」。5万台限定で39,800円で発売される 本体とコントローラは黒のスケルトン仕様。コンポーネントAVパックと、ビル・ゲイツのサイン入りキーホルダーが付属する

【同時発売タイトル】
DOUBLE-S.T.E.A.L ぶんか社 2月22日 6,800円
幻魔 鬼武者 カプコン 2月22日 6,800円
信長の野望・嵐世記 コーエー 2月22日 9,800円
エアフォースデルタII コナミ 2月22日 6,800円
ESPN Winter X Games
Snowboarding 2002
コナミ 2月22日 6,800円
ハイパースポーツ2002Winter コナミ 2月22日 6,800円
サイレントヒル2 最期の詩 コナミコンピュータ
エンタテインメント東京
2月22日 6,800円
ジェットセットラジオフューチャー セガ 2月22日 6,800円
DEAD OR ALIVE 3 テクモ 2月22日 6,800円
ねずみくす マイクロソフト 2月22日 6,800円
Project Gotham
World Street Racer
マイクロソフト 2月22日 6,800円
天空 -Tenku-
Freestyle Snowboarding
マイクロソフト 2月22日 6,800円
【月末までの発売予定タイトル一覧】
斬 歌舞伎 元気 2月28日 6,800円
メタルダンジョン インターレックス 2月28日 6,800円
式神の城 マイピック 2月28日 6,800円
NBAライブ2002 EAスクウェア 3月7日 6,800円
ビストロ・きゅーぴっと サクセス 3月7日 5,800円
実況ワールドサッカー2002 コナミコンピュータ
エンタテインメント大阪
3月14日 未定
ガンヴァルキリー セガ 3月21日 未定
機甲兵団J-PHOENIX+ タカラ 3月28日 未定
マジデスファイト! 拓洋興業 3月28日 未定
ESPN NBA 2 Night 2002 コナミ 3月 未定

【本体と同時に発売予定の周辺機器】
Xboxコントローラ(ブラック)* 3,500円
Xboxコントローラ(グレー) 3,500円
Xboxメモリユニット 3,500円
XboxDVDビデオ再生キット 3,800円
Xbox標準AVケーブル 1,800円
Xbox拡張AVパック 3,000円
XboxコンポーネントAVパック 3,000円
Xboxシステムリンクケーブル 1,200円
XboxRFアダプタ 2,500円
Xbox電源コード 1,000円


■ 高解像度表示、5.1チャンネルサラウンドサウンド、ネットワーク機能など
  Xboxの優位性をアピール

 今回の発表会では、Xboxのキーポイントとして「高解像度表示」と「5.1チャンネルサラウンドサウンド」、「ネットワーク機能」の3つがあげられた。
 今年はオリンピックイヤーとワールドカップの開催が重なり、テレビの買い換え需要が伸びているそうで、この年末年始にはハイビジョンテレビやプラズマテレビなどがかなり売れたそうだ。それらにXboxを接続すれば、これまでのゲーム機とは次元の違う高解像度表示による非常に美しい画像が表示されるため、Xboxの優位性がよりアピールできることになるとしている。

 また、XboxはDVDビデオ再生時だけでなくゲームそのものでも5.1チャンネルサラウンドサウンドで楽しめる初めてのゲーム機であるという点をあげ、テレビの画面内だけでなく、部屋全体がゲームエリアになっていくだろう、と語られた。

 そして、最大のキーポイントといえるのが「ネットワーク機能」だ。大浦氏は、「Xboxでは大きなギャンブルをしました。それは、ネットワーク機能としてブロードバンドにのみ対応したという点です」と、イーサネットポートを標準で搭載したことはギャンブルだった、と語った。しかし現在の日本では、予想を上回るスピードでブロードバンド環境が整いつつあり、このギャンブルは確実に成功することになるだろう。

 ただ、「マイクロソフトには、.netのテクノロジーやWindowsのテクノロジー、MSNによるポータルのテクノロジーなどがあり、それらテクノロジーをユーザーの要求に合わせてXboxにフィードバックさせることで将来Xboxは大きく進化していくことになるだろう」と、期待のもてる発言は聞かれたものの、今回の発表会でもネットワーク戦略に関する具体的な発表はなかった点はやや残念だった。


■ 発売イベントは渋谷で開催

 今後発売日に向けて、マイクロソフトは大規模なXboxの広告展開を繰り広げるようだ。まず、1月6日より放映が開始されているテレビCMは、30秒バージョンと3種類の15秒バージョンが用意されており、今後はマイクロソフト提供枠だけでなく、スポット枠にも多数投入するそうだ。現在はXboxイメージCMのみとなっているが、1月末頃からは本体同時発売タイトルのCMも流されるようになる予定。また、雑誌などについては、ゲーム専門誌や漫画雑誌、地域情報紙などとタイアップし、Xboxのハードやソフトの情報を提供するとともに、本体プレゼントなども盛り込んでいく。さらに、Xboxの高解像度表示や5.1チャンネルサラウンドサウンド機能をアピールするためにオリジナルのシネアドを作成し、全国の映画館で放映することも予定しているそうだ。

 発売日から2週間ほど前となる2月9日、10日、11日には、東京と大阪でXbox体験イベントが予定されている。このイベントでは、同時発売ソフトを利用したゲーム大会などが行なわれ、成績上位のプレーヤーには何らかの商品が用意されるようだ。また、発売日から1週間ほど前となる2月16日、17日には、ゲームショップなどの店頭における様々なイベントが行なわれる予定だ。

 ところで、渋谷に集まる人たちとXboxがターゲットとしているユーザー層が近いということもあり、渋谷において様々なイベントが開催される予定となっている。
 発売日前日の2月21日には、渋谷マークシティにおいて体験イベントが開催されるだけでなく、渋谷駅前のワイドビジョンなどの野外スクリーンにXboxロゴを表示させ、渋谷駅前ジャックする計画もあるそうだ。

 そして、発売日となる2月22日には、渋谷において非常に大規模なイベントを考えているという。発売日イベントに関する詳細については発表されなかったものの、発売日である2月22日には、渋谷がXbox一色になることは間違いないだろう。

 大浦氏は、「Xboxが2002年2月22日に登場することで、ゲーム市場は確実に拡大するでしょう。2002年は「Year of Xbox」ではなく「Year of Gaming」であり、ゲーム市場がもっともっと活気づいていくような状況を作りたいと思っています」と余裕のコメントをした点からも、マイクロソフトが日本市場におけるXboxの成功を確信しているのは間違いない。Xbox発売日まであと1カ月少々、今後の展開を興味深く見守りたいと思う。

テレビや雑誌などでの広告展開はもとより、発売日には渋谷で大規模なイベントが開催される 強気のコメントに終始した大浦氏。その自信を裏付けるような展開が繰り広げられるかどうか、期待を持って見守っていきたい テレビCMは1月6日よりマイクロソフト提供番組枠で放映が開始されている。今後はスポット枠も利用し、積極的に放映されるそうだ
ゲーム誌や漫画雑誌、地域情報紙などとのタイアップで、様々な媒体でXboxの情報が提供される。プレゼント企画もあるようだ 発売日へ向けてのイベントの流れ。2月に入ると、全国各地で様々なイベントが予定されている 中心となる発売イベントは東京の渋谷で展開される。2月以降渋谷はXbox一色となるだろう
渋谷の文字に「X」と「□」があったことも、イベント開催地として採用された理由のひとつらしい!? ビデオによる短いコメントを行なったロビー・バック氏

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□Xboxのページ
http://xbox.jp/
□ニュースリリース
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020111_2.html
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020111_1.html

(2002年1月11日)

[Reported by 平澤寿康]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.