★ PCゲームレビュー ★

エイリアンの恐怖ふたたび!
三つ巴戦が楽しいアクションシューティング

ALIENS vs. PREDATOR 2

  • ジャンル:アクションシューティング
  • 発売元:カプコン
  • 価格:8,800円
  • 対応OS:Windows 98/Me/XP/2000
  • 発売日:1月18日


 宇宙最強の生物エイリアンと、宇宙最強の狩人プレデターが戦ったらどうなるだろう? そしてそこに、宇宙でもっとも戦闘意欲旺盛な宇宙海兵隊(マリーン)が加わったらどうなるんだ!? エイリアンとプレデター、両方の映画を見た方なら当然思い浮かぶ疑問だろう。映画としては作られていないものの、アメリカでは「ALIEN vs. PREDATOR」というコミックが発売されており、人気を博しているが、これをゲーム化したのがPC用FPS「ALIENS vs PREDATOR」である(もっと前にATARIジャガー用のソフトで、PC版の元となったゲームが発売されている。興味を持った方は探してみるといいだろう)。今回紹介する「ALIENS vs PREDATOR 2(以下AvP2)」は、ストーリーなどの連続性は無いものの、これの続編となる。


■ マリーン、エイリアン、プレデターのどの人種でプレイするか?

 前作「ALIENS vs. PREDATOR」に引き続き、AvP2では海兵隊、エイリアン、プレデターといった3種類の種族を選ぶことができる。3者は能力に明確な違いがあるが、それぞれの能力は、ジャンケンのような三すくみの関係にある。海兵隊はエイリアンに強く、エイリアンはプレデターに強く、プレデターは海兵隊に強い、という能力関係だ。固体単位の能力でみればプレデターが最強か? と思われるが、徒党を組んで各種族が能力を最大限に発揮したとき、三者の力関係は絶妙のバランスとなるのだ。特にネットワーク対戦で種族別のDeathMatchゲームをすると、このバランスを実感することになる。

 以下、3種族の特徴を示そう。

生存者がいないことを確認、エイリアンの繁殖域をぶっ潰して巣穴から出ると……、怒り狂った成体エイリアンの嵐! あわててパルスライフルを打ち込むも、その勢いはまったく止まる気配を見せない
パワーローダーももちろん登場。ストーリー後半で乗れるやつは戦闘用なので、両腕に武器が満載のゴッツイ外見をしている
●海兵隊(MARINE)

 我らが人間族代表のキャラ。耐久力には恵まれていないものの、強力な武器を使いこなすことができるのが最大の特徴。映画「エイリアン2」で見られたように、複数人で360度警戒をしながら戦おう。相手の動きを先読みし、遠距離から銃弾を叩き込んで接近する前に相手を片付けなければ、生き残ることは難しい。しかし、装備さえ整えれば十二分にエイリアンやプレデターと渡り合うことができる。ちなみに海兵隊は、以下の10種類の武器が使用できる。

・ナイフ

・ハンドガン
徹鋼弾と炸裂弾の撃ち分けが可能

・ショットガン
散弾とスラッグ弾(口径のでかい単発弾)の撃ち分けが可能。

・パルスライフル
映画でおなじみのメイン武器。グレネードを撃つことが可能。

・スマートガン

威力はパルスライフルと同様だが、自動照準で敵を捕捉してくれる。

・火炎放射器(Flamethrower)
こちらも映画でおなじみ。いったん火がつくと一定時間ダメージを与え続ける。

・ロケットランチャー
FPSでおなじみの武器。自動追尾弾を打つことが可能。

・グレネードランチャー
通常弾、地雷弾、EMP(対エイリアン)弾、追尾弾の4種類の撃ち分けが可能。

・ミニガン
大型のガトリング砲。撃つまで時間はかかるものの時間単位の威力は最高レベル。

・スナイパーライフル
一撃で相手を倒せるが、一つの場所に長くいることになるので、使いどころが難しい。

 このほかに、前方180度をカバーする動体センサーや暗闇を照らすショルダーライト、暗視装置など能力補助のアイテムを駆使して戦うことになる。ちなみに、ストーリーモードの後半では戦闘用パワーローダーに乗ることも可能だ。

エイリアンの巣穴と化した研究所内を慎重に進むと……やっぱりありました。エイリアンの卵。近づくとフェイスハガーにパックリやられるので、遠距離からハンドガンで確実につぶす事に。画面がものすごく暗いと思いますが、これが標準値。ショルダーライトがかなり重要 で、卵のあった付近を見ると……ギャー! エイリアンの苗床とされてしまった研究員を発見。この後、「kill me……」とつぶやくので近づくと、チェストバスターに飛び掛られて、声にならない悲鳴を上げることに…… 当然のことながら、多勢に無勢。持てる武器をすべて使って対抗するも、抗しきれずにエイリアンの餌となってしまいました

研究所に紛れ込んだ密輸業者の管理が甘かったために、卵からフェイスハガーが復活。これから寄生する対象を見つけるために基地内を動き回ることに
胸を食い破られ絶命した宿主。名残惜しいが、悲鳴を聞きつけて所員が集まってきたので、窓から外へ飛び出す
●エイリアン(ALIEN)

 プレーヤーの人気ではダントツトップをひた走る、宇宙最強生物。映画「エイリアン」シリーズでは、その凶暴性と身体能力を生かした大殺戮を見せてくれたが、ゲーム内でもその殺戮本能と生存本能の激しさは濃厚に再現されている。非常に速い移動、攻撃能力に加え、強靭な脚力を生かして壁にひっついたり飛びかかったりといった三次元的挙動ができるのが特徴だ。さらにゲームでは敵対勢力の姿をオーラとして捉えることができるほか、暗闇を見通す暗視能力をもっている。

攻撃方法は以下の4種類。

・クロウ
強固な外骨格から伸びた爪を、力任せに相手に叩きつける。これで敵を倒してから、ゆっくりヘッドバイトでお食事をするのもいいだろう。

・ヘッドバイト
口中にある第二の口で相手の頭を一気に噛み砕く。相手の頭部に狙いを定めて攻撃すると自動的にこれになる。成功すると、体力が回復するので積極的に狙っていこう。

・飛び掛り(Pounce)
強靭な脚力を生かして遠距離から一気に飛び掛る。人間相手だったら一撃で粉々になってしまうほど強力だが、連発できないので注意。

・尻尾
ヒットすると相手をひるませることができるのが特徴。尻尾→ヘッドバイトのコンボは強力だ。また、力を貯めて一撃必殺の攻撃を繰り出すこともできる。

 今作のエイリアンで印象的なのは、特徴的な成長サイクルがリアルに再現されていることだ。具体的には、卵→フェイスハガー誕生→寄生→チェストバスター誕生→脱皮して成体であるDroneになる、というサイクルがそのままゲーム内でも再現されている。

 エイリアンのシングルモードでは、1個の卵から生まれたエイリアンが成長し、基地を大混乱に巻き込む過程が見事に再現されている。また、エイリアン3で登場した犬型のRunnerや、Queenを守護するPraetorian、プレデターに寄生し誕生したPredalienなどのさまざまなタイプのエイリアンも登場する。

 エイリアンは遠距離を攻撃する武器が無い代わりに、接近戦に非常に強い。複数匹で敵を細くし、脚力を生かした高速三次元挙動で、一気に敵に近寄り捕食するのが戦闘スタイルとなるだろう。短期強襲決戦型ともいえる。ちなみに壁を伝って移動する場合、FPSに慣れている人間でないと、相当な勢いで“ゲーム酔い”を引き起こす。耐性の無い方はご注意を。

イスにふんぞり返って一人で寝ている男を発見。本当はかわいい女の子がいいが、文句も言ってられないので…… 一気に飛び掛り、体内に卵を植えつけることに成功 体内で孵化したチェストバスター。体内を甘噛みして宿主の「オオウ、ジーザス……」という断末魔の声を一通り堪能したのち、一気に胸を食い破る

チェストバスターの間は、非力ですぐやられてしまうので、物陰に隠れて移動。適当な獲物である猫を発見し、Droneへの成長を開始する いよいよ成体になり、人間を捕食するの図。息も絶え絶えな人間を見つけたので、ヘッドバイトでいただくことに。ちなみに周囲のボウッとした青い光が人間のオーラ 輸送機の天井に張り付いて、中に逃げてくる人間を待ち伏せるの図。当然この後、美味しく頂戴しました

怒り狂ったプレデターに壊滅させられた駐屯地。映画のように、狩った人間は皮をはいで逆さづりに
ブルースクリーンで木の上から獲物にターゲットするプレデター。映画「プレデター」でもおなじみの視点です
●プレデター(PREDATOR)

 宇宙最強の狩猟者であり、強い獲物を“狩る”ことに異様に執着する種族。人間をはるかにしのぐ耐久力、エイリアンに匹敵する跳躍力、独自に発展させた高度な科学力を駆使したおなじみの戦闘用デバイスをもつ。戦闘スタイルは、遠距離の狙撃が主となるが、近接スタイルも十分いけるマルチスタイル。サァ、狩リノジカンダ……。

 ということで、今回使える武器は8種類を紹介しよう。

・リストブレード
近接用の武器。頭部に向けて繰り出せば、相手の頭を“証(トロフィー)”として採取することも可能だ。

・スピア
そこそこのリーチを持つ近接用武器。頭部へ垂直に振り下ろすとトロフィーを採取できる。

・プラズマピストル
ロケットランチャーに相当する武器。セカンダリアタックでは相手を麻痺させることもできる。

・スピアガン
水中銃のような短槍を発射する武器。頭部を狙ってスナイプすると相手の頭部を切り飛ばし、壁に突き刺さる。

・誘導弾(Plasmacaster)
ターゲットをロックして発射すると、相手を追尾する。セカンダリアタックはエネルギーを貯めることも可能だ。

・ディスク
円盤上の刃を投げつけるのだが、とにかく威力が高い。軌道上の敵をほぼ一撃で倒せる。回収しないと次が投げられない。

・ネットガン
映画「プレデター2」にも登場した武器。これを食らった敵は一定時間動けなくなる。

・遠隔爆弾
敵に直接投げ付けるか、遠隔操作で爆発する。使いどころによっては威力を発揮する。

 さて、プレデターが使える戦闘用デバイスはいくつかあるが、もっとも特徴的なものはCloaking(光学迷彩)による透明化だ。エイリアンは相手をオーラで捕らえるので意味がないが、海兵隊相手には完璧な効果を発揮する。その性能は、動けばかろうじてわかるという高性能ぶり。目の前でじっとしていられても、戦闘中に発見することは難しいだろう。次にビジョンモードだ。プレデターは裸眼では紫外線しか捕らえられないため(ゲームでは、人間と同じような視覚が得られるが)、マスクに装備した3種族に合わせた3つのビジョンモードを駆使して敵を捕捉しなければならない。

 そして、今作におけるプレデターの絶対的優位性を位置づけているのが、エネルギー回復デバイスEnergy Siftと、体力回復デバイスMedicompの存在だ。プレデターはCloakingやMedicompなどを使用する際にエネルギーを消費するが、Energy Siftはエネルギーを短時間で一気にチャージすることができる。Medicompは大量のエネルギーを必要とするが、これのおかげで使い放題だ。前作では時間のかかる自然回復しか、エネルギーを得る手段が無かったのに比べると大幅な強化といえる。

Cloakingを解除して姿を現したプレデター。足元が背景と同化しているのがおわかりいただけるだろうか スピアガンの一撃で見事相手の頭を狩った図。今後はトロフィーとして、プレデターの部屋に飾られることになるわけです Medicomp使用の図。映画「プレデター」でもありましたが、凄い痛そうな雄たけびを上げるのです


■ 密接に三者が絡んだ秀逸なストーリーモード

 本作のメインとなるストーリーモードでは、一般の植民宙域から遠く離れた植民惑星を舞台とした三つ巴の死闘が堪能できる。死闘の中心舞台となるのは、植民惑星に存在する極秘研究施設「LV1211」。そこで3者の複雑な利害関係が交錯し、三種族三様の思惑が絡み合う濃厚なストーリーが描かれる。ストーリーをおっているだけで、一本の映画を見ているような気分になってくる。

 エイリアンはLV1211の生物すべてを種族保存のための苗床とするため。プレデターは、最高の獲物であるエイリアンをおってLV1211に潜入したが、逆に人間にとらわれてしまった仲間二人を助け出すため。海兵隊は、エイリアンによって崩壊し、怒り狂うプレデターが跋扈するLV1211から生存者たちを救出するため。という、三者三様の目的が用意されている。ちなみにストーリーの時系列から判断するに、エイリアン→海兵隊→プレデターの順番でプレイするとストーリーがわかりやすいようだ。

 さて、難易度についてだが、無限に沸いて出てくる敵、毎回変わるアイテム位置、セーブ回数制限、映画に基づいたバランス調整というシビアなつくりと緊張感が話題になった前作と比べ、一定地点を越えると敵登場、アイテム位置固定、セーブ回数無制限、ゲームとしてのバランス調整といったつくりの今作はかなりレベルが下がっている。アクションに慣れてない方でも、レベルを下げれば気軽にプレイして、雰囲気を味わうことができるだろう。ただ、難易度が下がったためか、前作を知っている筆者としては、エイリアンやプレデタープレイは正直、よくできたアクションゲーム以上のものは感じなかった。

 しかし、海兵隊はマジで怖い! ある程度やりこんでしまえば、敵の場所がわかってくるものの、初めての場所を歩くときはどうしても慎重になってしまう。一定地点を過ぎると敵が襲ってくるといっても、その位置設定が秀逸。気づくと背後から「キシャー!」という叫び声が聞こえ、いきなり頭をパックリかじられている事もしばしば、映画エイリアン2の海兵隊たちの恐怖が身にしみてわかる。「リプリー、あんた肝っ玉据わり過ぎ!」と思ってしまうのである。

 ちなみに、こういった恐怖を一度体験してしまうと、一歩一歩慎重に、動体センサーと耳に最大限の注意を払って進む臆病者に成り下がる。しかし、注意を払いすぎるため逆に肝心の戦闘行為が散漫になり、またもやエイリアンに捕食されるという繰り返しに。前作をプレイしている筆者でさえこれだから、始めてプレイする方は気をつけたほうがいい。特に心臓の弱い方はなおさらだ。

 そんなのへっちゃらだい! という方は、部屋の電気を落としてヘッドホンでプレイすることを、強くお勧めしたい。ゲーム以外の物音にびっくりしたりして、だんだん現実世界とゲーム世界の区別が付かなくなってくる。ちなみに筆者は背後から近づいてきた家族に、死ぬほどびっくりしたという恥ずかしい経験をしてしまった。

 すでに英語版は発売されているものの、日本語マニュアルつきの製品が1月18日にカプコンから発売される。英語に自信が無い方はそちらのほうを購入されることをお勧めしたい。長い冬の夜のお供としてプレイしてみるのはいかがだろうか。

(c) 2001 Sierra On-Line, Inc. All rights reserved. Names, trademarks and copyrights are the property of Sierra On-Line, Inc. (c) Twentieth Century Fox Film Corporation. Aliens vs. Predator, Fox Interactive and their respective logos are trademarkes of the Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. Sierra is a trademark of Sierra On-Line, Inc.


□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/top.html
□「Aliens vs. Predator 2」の公式ページ
http://www.capcom.co.jp/avsp2/index.html
□関連情報
【10月16日】本日到着! DEMO & PATCH「Aliens vs. Predator 2」Multiplayer Demo
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011023/demo1023.htm
【8月20日】本日到着! DEMO & PATCH「Aliens vs. Predator 2」Singleplayer Demo
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010820/demo0820.htm

(2001年12月27日)

[Reported by Tyokuta]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.