デルガマダス、1個のグローバルIPで255台が接続可能な
ネット対戦システム「J-GATE」を開発。年末より店舗への導入開始

12月19日 発表

 デルガマダス株式会社は、株式会社カプコン、コモンディア株式会社と共同で、インターネットを利用したネット対戦システム「J-GATE」を開発したと発表した。3社は年末より、ネットカフェやフリースペースなどを運営する大手フランチャイズ店舗向けに導入を開始する。

 「J-GATE」は、1個のグローバルIPで最大255台までの接続を実現するというもの。これにより、インターネット対戦を前提としていないゲームでも、LANはもとより外部との対戦が可能になる。従来のネットカフェでは、PC1台ごとにグローバルIPが必要なネットワークゲームを使ったインターネット対戦はできなかったが、「J-GATE」を導入することにより、格闘ゲーム、ドライブゲーム、パズルゲームなどの対戦型ゲームで、インターネットを利用した対戦プレイが楽しめるようになる。
 プレイに際しては「J-GATE」サーバーに登録されたタイトルを指定して起動する形になる。ネット対戦を行なう場合は、そこから各店舗の接続状況を確認して相手を指定するなど「J-GATE」サーバーはいわゆる「ロビー」的な役割も果たす。

 「J-GATE」を用いた運営には、各店舗ごとにグローバルIPをあらかじめ登録しておく必要がある。これを著作権者が利用すれば、ゲームなど各コンテンツの著作権不正使用を防ぐことができる。また、許諾システムを確立することで正当な利用料を徴収することも可能になることから、著作権管理に有効なシステムとして「社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)」から全面的なバックアップを受けているという。

 本システムは、ADSLや光ファイバーなどブロードバンド環境が導入されているネットカフェ向けとなっているが、2002年春からはアーケードゲームにも導入され、全国のアミューズメント施設や世界中の店舗と接続して対戦することが可能になるとしている。現在、香港、韓国の大手ゲームチェーンから多数の問い合わせを受けているという。また、2002年夏にはプレイステーション 2とPC間でのネットワーク接続試験も予定されている。

 ゲームは「スタークラフト」、「ディアブロ」、「バイオハザード」、「電車でGO!」、「ロックマン」、「ネットで麻雀」、「e-RACER」など、ゲームメーカー各社から20タイトル前後を予定しており、今後は順次タイトルの充実をはかっていくとしている。

 なお、本システムは年末より株式会社ランシステムの「自由空間」、株式会社メディアクリエイトの「ゆう遊空間」、株式会社アイエルワイコーポレーションの「I LOVE 遊」など大手フランチャイズが経営するネットカフェやフリースペースへの導入が決定している。同社は年内に20~30店舗、2002年12月までに650店舗への導入を予定しており、初年度の売上を4億3,000万円と見込んでいる。

□デルガマダスのホームページ
http://www.dlg.co.jp/
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□コモンディアのホームページ
http://www.commondea.com/
□ニュースリリース
http://www.dlg.co.jp/info.html
□関連情報
【3月23日】デルガマダス、ネットゲームカフェの全国展開を開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010323/dlg.htm

(2001年12月19日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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