★ピックアップ アーケード★

ルパン三世 THE SHOOTING
連載:第1回

【ゲームの内容】

 第1回のテレビ放送から20数年あまりが経つにも関わらず、未だ多くのファンから愛され続けている名作アニメ「ルパン三世」をアーケードゲーム化したのが、この「ルパン三世 THE SHOOTING」だ。ガンコントローラーを駆使してゲームを進めていく。ゲーム全体が“ミニゲームの集合体”とも呼べる内容になっており、各ステージでルールが異なるのが特徴。連射能力や早撃ち能力が試されたり、ガンコントローラーでクルマを操作するカーチェイスさえある。いずれのステージも構成は短めでテンポがよく、飽きることなく楽しめるはずだ。難度もさほど高くないため、今までガンシューティングをあまりプレイしたことのない人にもお薦めできる。



 ストーリー

 世界をまたにかけて大暴れする泥棒「ルパン三世」。相棒の「次元大介」、「石川五右衛門」、「峰不二子」らとともに今日も仕事に大忙し。そんなあるとき「峰不二子」が、みずから神と名乗る諸悪の根源「マモー」にさらわれてしまう。果たしてルパンたちは、マモーの魔の手から「峰不二子」を助け出すことができるのか?


 プレーヤー・操作説明

筐体全景。作品をイメージした意匠が施されている

 ゲーム中に使用するのは「ガンコントローラー」のみ。2人同時プレイが可能で、1P側が「ルパン三世」、2P側が「次元大介」となる。使用する銃は原作に準じており、ルパンは「ワルサーP38」、次元大介は「M19コンバットマグナム」を使用する。

 なお「ルパン」と「次元」では銃の性能が多少異なっており、「ルパン」は装弾数が7発だが「次元」は6発。装弾数が1発少ないぶん「次元」のほうが連射し難いといえるが、単発での威力は「ルパン」に勝っている。リロードは画面外へ銃を向けるだけでOK。ルールは各ステージによって異なるが、全ての操作はガンコントローラーだけで行なえる。

「ルパン」は7発でリロード。「次元」よりもリロード回数が少なくて済む。初心者は「ルパン」のほうがプレイしやすいだろう キャラクタとしては操作できないが、先のステージには「石川五右衛門」が活躍するデモシーンもある


 ゲームの進行

 まず最初に、各ステージのルールが画面に表示される。モチーフとなったストーリー設定に基づいているため、前述のとおりステージごとにルールや目的が異なっている。ここでしっかりとルールを覚えておこう。

 次に、ステージ設定に応じた導入アニメーションが展開する。ここではテレビ映像のカットなどが織りこまれ、雰囲気を盛り上げる。タイトルが現れた後、各ステージのアクションがスタートする。
 ガンシューティングだけに、敵を撃ち倒すのがステージアクションの基本。敵に撃たれるとライフがひとつ減ってしまう。弾を1発外しただけでミスになったり、操作中の車が対向車にぶつかるとミスになる特別なステージも存在する。

 ライフは画面下にハートで表示され、スタート時は3つ持っている。点数を稼いでもライフが増えることはない。画面中央上のタイムは制限時間を示しており、0になるとミスになる。ただし、タイムオーバーになりやすいステージはそれほど多くはないため、極端に気にするほどのことはないだろう。
 なお、ゲームは全15ステージをクリアすることでエンディングに到達する。

ステージ冒頭は図解入りでルールや目的が説明される。初めてプレイするときはデモを飛ばさず良く見ておくこと 各ステージの導入アニメーションでは作戦の設定や目標が示される。「ルパン三世」の世界に浸れる演出だ 敵の攻撃を受けるとライフが減ってしまう。3つあるライフが全てなくなるとゲーム終了
ルールはステージによって違う。「接着光線とダイヤモンド(ステージ3)」では接着光線を警報機のセンサーに当てた時点で作戦が失敗 「斬鉄剣と不二子とカーチェイス(ステージ5)」では、銃でクルマを操作する。対向車にぶつかるごとにライフが減ってしまう 無事にステージが終了すれば点数計算が行なわれ、デモシーンとともに次のステージへ進むことができる


 楽しみ方のポイント

 「ルパン三世」をモチーフにしたアーケードゲームは(発売元こそ違うものの)実に約20数年ぶりの発売となる。それだけに、まずはそのグラフィックや演出を楽しんでほしい。映像やボイスは、当時のものをそのまま再現。プレーヤーが操作する「ルパン」や「次元」に比べると、「石川五右衛門」や「峰不二子」の出番は少ないが、デモシーンにはちゃんと登場する。作戦失敗のデモ、ゲームオーバー後の継続可能タイムのカウントダウンでもいろいろなカットが見られるなど、細かい演出に注目すればゲームがより一層楽しめる。

 ゲームを進めていく上では、自分なりの遊び方や目標を見つけていくのもいいだろう。コンティニューするとゲームの難易度が落ちるので、やりがいを求める人はミスを無くすよう心がけてプレイするのも面白い。2人プレイは互いにフォローがきくため、1人で遊ぶよりもクリアしやすいといえる。もちろん、1回でどこまで進めるかに挑戦したり、点数稼ぎを狙うのもいい。このように目標を立てることで、何度でも遊びこめるゲームになっている。

作戦失敗時や、継続可能タイムのカウントダウンのデモにも、なかなか味のある演出が加えられている 無駄弾を撃たずに射撃が連続ヒットすると“コンボ”となり、より点数が上がっていく。コンボを狙いだすとゲームの難易度が一気に変わる


 第1回総括

 今回は第1回目ということで、ゲームの基本的な部分を紹介した。本作は演出が秀逸であり、誰でも楽しめるように構成されていることから、アミューズメント施設などで見かけたら是非とも気軽にプレイしてみてほしい。
 次回からは、ステージ別の攻略をお届けする予定だ。全体的な難度はさほど高くないが、ステージごとに異なる“コツ”をつかむことが重要になってくる。その“コツ”をつかんでいけば、確実に少しずつ上達していくはずだ。人それぞれ引っ掛かるステージは違うかと思われるが、本連載を参考に、目の前に立ちはだかる壁をひとつずつ突破していこう。


(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV
(C)WOW ENTERTAINMENT INC / SEGA CORPORATION,2001

□ワウ エンターテイメントのホームページ
http://www.wow-ent.co.jp/
□製品情報
http://www.wow-ent.co.jp/product/lupin3rdshooting/

(2001年12月14日)

[Reported by 石井ぜんじ]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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