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韓国ゲームの総合展「KAMEX 2001」開催 |
開催場:韓国COEX
「KAMEX 2001」は、韓国におけるゲームの総合展示会。正式にはKorea Amuse World Game Expo 2001だが、略称としてのKAMEX 2001がイベント名としては大きくクローズアップされているようだ。展示内容はアーケードとPC向けのゲームを中心に、わずかだがコンソール機向けのゲームを含めて、一般的にビデオゲームと呼ばれる全ジャンルを網羅したものとなっている。今回は昨年に引き続いて2度目の開催だ。
展示会場となるCOEXはソウル市内でも最大のコンベンション施設。いくつかのホテルが隣接するほか、地下には巨大なショッピングモールを備え、地下鉄とも直結している。コンベンション目的以外でも人の流れが多い地域だ。
取材は週末にあたる8~9日を中心に行なったが、もっとも強く感じたのは来場者、出展者の熱気とでも言うべきもの。我々にとって身近な東京ゲームショウと比較してみれば、展示会自体の運営をはじめ、ゲーム系のイベントには付き物の行列の処理、ブースの運営など、いくらでも荒削りなところが目に付く。しかし、開場と同時に目的のブースに向かってダッシュしていく姿や、隣のブースにはみ出したり、通路をふさいでしまうほどの派手なブースでのデモを見ると (それ自体は決して誉められた事ではないが) 、結果的に洗練されたことで失われてしまった何かを見たような気がした。あえて言うなら、東京ゲームショウの来場者は頭打ちからやや減少傾向。ゲーム市場全体の伸びも減速している。いっぽうで韓国はまさに今が旬の成長産業ということで、数年前の日本を見る思いがさせられる。
■韓国製携帯ゲーム機「GP32」はスマートメディアを採用
現在、韓国では日本製のゲームコンソールとソフトが正式に流通することはない。もちろん韓国の電気街「龍山(ヨンサン)」に一歩足を踏み入れれば、新品、中古あるいは出所不明のものまで、いくらでもそれらを目にすることはできるが、これらはすべてアンダーグラウンドな位置づけだ。よって、KAMEX 2001におけるコンシューマの出展は極めて限定されたもので、このジャンルで出展されたブースはたったひとつだけである。
そのひとつがGAME PRAK。オリジナルの携帯ゲーム機「GP32」を出展している。主要スペックは、320×240ドットで3.5インチサイズの反射型カラー液晶を搭載している。ゲームの供給メディアはスマートメディアだ。
RFモジュールを使って4人まで接続可能なネットワーク機能や、USB接続によるPC Base Station機能、MP3プレーヤーなどユニークな機能も備える。ステレオスピーカーを搭載しMIDI対応なども実現しているようだ。ソフトの供給元は同社に加えてすでに10数社がラインナップ。今回は、そのなかの数社がGAME PARKのブース内で展示を行なっていた。
「GP32」は、本体および発売中のソフト数本を前述の龍山にて購入することができたので、後日詳細なレポートをお届けすることができるだろう。
□Game Parkのホームページ
http://www.gamepark.co.kr/
■PCゲームの出展タイトルは、ほとんどがクオータービューのMMORPG
韓国における最大のゲームプラットホームと言えるのがPC。各家庭へのPCの普及度も相当なものらしいが、ニュースなどで紹介されるインターネットカフェ「PC房」も、市内にはビックリするほど点在している。聞いてみると、どうやら自宅では親の目もあり、WEBブラウズやメールでの利用が中心になりがち。その分、PC房を利用してオンラインゲームに興じるというのも、韓国ゲーマーの姿のひとつらしい。展示会場のほぼ半分はこうしたPC向けゲームを開発、販売する会社のブースである。
ざっくりと見渡して見ると、とにかく目にするのはクオータービュータイプのMMORPGばかり。実際に数えたわけではないが、優に8割は占めているかと思われる。もちろんそれぞれに、世界やキャラクタ、ゲームシステムなどが異なるのだが、こうして見せられるとどうも金太郎飴的な印象ばかりが残ってしまった。
そうした金太郎飴的なMMORPGのなかで、韓国のゲームファンが行列や集団を作っていたタイトルはGRANITYの「RAGNAROK ONLINE」、PHANTAGRAM INTERACTIVEの「SHINING LORE」、SOFTMAXの「MAGNA CARTA」の3タイトル。いずれも大きな袋を配っていて、大抵の来場者はこのいずれかの袋を抱えている。
「RAGNAROK ONLINE」は、先頃国内のいくつかのサイトでも日本語対応ベータ版の配布を始めたが、その前人気から転送許容量を超えるなどして、サーバーによっては配布の一時停止措置が取られるといったいわく付きのタイトル。ブースには、期待する日本のユーザーから寄せられたイラストやメッセージが、パネルになって掲示されているなど(何故か日本からのものばかり)、日本市場への意欲(日本のユーザーにも期待されている作品と韓国のファンへアピール!?)満々といったところだ。
□GARVITYの日本語対応ページ
http://www.gravity.co.kr/jp/g_main.htm
□SHINING LOREのページ (韓国語) ページ
http://www.shininglore.co.kr/
□SOFTMAXのページ (韓国語)
http://www.softmax.co.kr/
(2001年12月10日)
[Reported by 矢作 晃]
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