「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」詳報 |
価格:3,200円
既報のとおり、東京モーターショーの会場で公開された「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」。その詳細を、同タイトルのプロデューサーである山内一典氏による発表を中心にお伝えしよう。
SCEIのブース前でマイクやスピーカーを使わず、肉声で「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」を紹介するプロデューサーの山内一典氏は、今回の作品は、これまでのグランツーリスモシリーズとは違う流れであることを強調。いわゆるグランツーリスモはエンサイクロペディア的な作品で、一度作り始めてしまうと一年、二年と製作期間がかかってしまうという。しかし、刻一刻と変わるクルマの状況や、特定の方向性に注目した、言うなれば機動力を持った作品が「グランツーリスモ コンセプト」だと説明した。これまでのグランツーリスモがフォーマルだとすると、コンセプトはカジュアルに例えられるという。
さらに“2001 TOKYO”というサブタイトルがあるが、これが“2002 ジュネーブ”であったり、あるいは特定のメーカーだけを収録したり、'80年代の日本車だけを集めるなど、さまざまな形でコンセプチュアルなタイトルを継続していきたいとしている。今回はその第一弾ということになる。
今作に収録される「GT-R Concept」のプロデューサーであるニッサンの田村氏は、バルセロナでの同車の開発中に、完成前にも関わらず、山内氏がどうしても実車を撮りたいとやってきたエピソードを披露。山内氏の熱意でこれ(GT-R Conceptの収録)はオーケーになったようなものと、同車収録の過程を明かした。
また「DUALNOTE」を担当するホンダの秋本氏は、毎回コンセプトカーを東京モータショーに出品しているが、展示してあるモデルを見るだけではお客さんは十分に納得してくれないだろうという気持ちがあったという。例えば、ジャーナリストに実車へ乗ってもらい、そのインプレションを紹介するという方法も考えたが、それ以上の方法としてグランツーリスモに目をつけたということだ。そして、山内氏とグランツーリスモへ、曰く"熱いラブコール"を送り実現にこぎつけたいう。「DUALNOTE」は、モーターによるアシストや、四輪の独立制御など、さまざまな試みがなされているが、それらがゲーム上で再現された。すごく楽しいクルマの体験ができると、まさに念願かなったという表情でコメントしていた。
さらにソニーの野々川氏は、ソニーとトヨタという異業種でのコラボレーションモデル「pod」を紹介。クルマの方向性としてグランツーリスモからはかけ離れる部分もあるが、何よりいちユーザーとして、モニタのなかでpodが走ることを楽しんでいるという。同氏によれば、「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」上のpodは、実際のpodであればこう動くであろうということをすべて再現しているとのことだ。例えば、レース中に後ろから接触されて少し悲しんだり(LEDによるイルミネーションがブルーに)、ストレートを快調に走っていると喜んだり(LEDがオレンジに)するという。
もちろん会場内には「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」に登場するコンセプトカー、プロトタイプカーが出展されている。実車を見てからプレイするか、プレイしてから見るか、それはユーザー次第。今回は、ゲーム上のクルマの画像データと、会場で撮影した実車の画像を一緒に掲載している。会場に足を運ぶ前に、夢のコンセプトカーを見比べてみよう。
なお、現時点での「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」への収録車種は20車種。コースは、お馴染みの246をはじめとして5コースがアーケードモードで楽しめるようになっている。なお、こうした仕様は発売までにやむをえず変更される可能性もあるとのことだ。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
※画面写真は制作途中のものです
(c) Sony Computer Entertainment Inc. All manufactures, cars, names, brands and associated imagery materials of their respective owners. All rights reserved.
「GRAN TURISMO」および「グランツーリスモ」は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」のページ
http://www.scei.co.jp/sd2/gtc/
(2001年10月24日)
[Reported by 矢作 晃(akira@yahagi.net)]
|
GAME Watchホームページ |