オムロン、リアルさに徹したネコ型ロボット「ネコロ」発表

10月17日 購入受付 (高島屋7店舗のみ)
11月3日 購入受付 (インターネット/電話)

価格:185,000円

 オムロン株式会社は、アメリカンショートヘアをモデルにリアル指向に徹したネコ型コミュニケーションロボット「ネコロ (NeCoRo) 」を発売する。価格は185,000円で5,000台限定。
 購入方法は10月17日より高島屋 (東京店、新宿店、横浜店、玉川店、大阪店、京都店、ジェイアール名古屋店) に展示され先行予約することが可能となるほか、11月3日からは電話とインターネット場で、予約を受け付け始める。ただし11月18日までの期間限定で11月20日から順次発送を予定している。

 これまでのロボットペットは比較的ロボットらしさが残っていたが、「ネコロ」はリアル指向を徹底させたロボット。暇になると伸びをしたり、楽しいと尻尾を振ったり、顔の表情も変わるなど細かい仕草もこれまでにない感じだが、残念なことに歩くことはできない。同社では「“歩く”といった大きな動作より、人の身近なところにいてコミュニケーションを取ることがこの商品のコンセプト」とコメントしている。

 「ネコロ」には額や顎、耳の後ろ、背中などに触角センサーがセットされており、なでてやると気持ちよさそうな表情になる。鼻の穴 (向かって左側) にカメラが搭載されており、鼻の前でねこじゃらしを振ってやると認識し、喜んで手を前に出すなどじゃれてくる。
 このほかに傾きセンサーを本体に内蔵しており、変わった抱き方やひっくり返していると機嫌が悪くなると言う。「ネコロ」の外見はふさふさだが、これは今回新規素材を採用している。その理由は「ぬいぐるみのように動かなければよいが、動くと皮が伸びたりするので、今回新素材を開発した」としている。触るとわかるのだが、本物同様すこし暖かい。これは内部のメカが熱を持っているため。実は内部に温度計を持っており、体内温度が上昇すると自動的に動きが鈍くなるなどのセーブ機能も持ち合わせているという。

 耳にはマイクが仕掛けられており音を認識する。急に大きな音がするとぴくっとして振り向くなど、ネコらしい動作をする。また、名前を呼んでも最初は反応しないが、そのうち自分の名前を認識し、飼い主が呼ぶと振り向くという。これは音声の波形マッチングを内部で行なっていると言うことで、飼い主以外の呼びかけには反応しない。48種類の鳴き声を持ちすべて感情表現に直結しているという。しばらく暮らすうちに「ネコロ」がなにを求めているかわかるようになるとか。

 飼い主の接し方によって感情が生まれ、その感情に見合った行動を行なう。そしてその感情の変化は本体メモリに記憶される。この記憶は常に変化を続け、飼い主側でリセットすることはできない。また夜遊ぶと夜型に、昼に遊ぶと昼型の生活リズムを持つようになるという。
 「ネコロ」のお腹の部分は毛皮がマジックテープで開くようになっており、バッテリを入れる部分と電源スイッチがセットされている。

 同社では今回の技術を使いロボット事業を継続していきたいとしている。

【ネコロ ムービー】
MPEGムービー 2.66MB


ネコロはグレイとブラウンの2色が用意されている 電子ペットプロジェクト、リーダーの田島年浩氏。ブラウンのネコロを抱きかかえての登場 ネコロの前でねこじゃらしを振ってやると、普通のネコ同様ちょっかいを出してくる
飼い主が行動を起こすことでネコロの感情が変化し、それに見合った動作を行なう 感情によって行動を起こすまでの過程を図で表わしたもの 鼻の中にカメラが仕掛けられている
ここにあるのが“カラータイマー”。電池切れが近づくとこのカラータイマーが点滅する ひっくり返して毛皮をかき分けてマジックテープを剥がすとこのようにバッテリー挿入口と電源が現われる 会場で公開されたムービーに登場した毛皮無しバージョン

□オムロンのホームページ
http://www.omron.co.jp/
□ニュースリリース
www.necoron.com/

(2001年10月16日)

[Reported by 船津稔]

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