★ピックアップ アーケード★第1回目の紹介となる今回は、ストーリーと各キャラクタ、基本システムについて解説していく。初心者はまず基本操作を読んで事前に頭に入れておこう。対戦ゲームと違い、今から始めても遅すぎることはない。また各キャラクタごとに性能や特徴について解説しているので、キャラを選ぶときの参考にしてほしい。すでにプレイしている人は、TBSなど稼ぎのシステムもチェックしてみよう。キャラ性能に関しては多少つっこんで紹介しているので、参考になるポイントがあるかもしれない。 ■ ストーリー
2005年、7月の夏。 プレーヤーは空中を飛翔し、ショットと式神攻撃を駆使して、鬼と化した敵キャラクタを倒していく。敵の正体は何者なのだろうか。そして主人公たちを待ち受ける運命とは……。
■ 基本操作 8方向レバーと2ボタンというオーソドックスな操作系を採用しているが、本作は式神攻撃とTBS(テンション ボーナス システム)という特徴的なシステムを持っている。ここでしっかりと理解しておこう。
● 通常攻撃
Aボタンを連打することによって、通常のショットを撃ち出すことができる。通常攻撃は各キャラクタによって攻撃範囲や威力など性能が異なるが、基本的には画面奥に向かって直進する。敵を倒して回収したコインが一定枚数に達するとレベルが上がり、ショットがパワーアップしていく。
● 式神攻撃
Aボタンを押しっぱなしにすることで、式神を使った特殊な攻撃を発動できる。式神攻撃の性能はキャラクタごとに大きく異なっており、使い方次第で戦いを有利に導くことができる。しかし、使用時にはプレーヤーの移動スピードが遅くなったり止まったりするという欠点を持つ。
● 特殊攻撃
Bボタンを押ことによって、すべての敵弾を消し敵に大ダメージを与える特殊攻撃が発動できる。一般的なシューティングで言うところの「ボム」同様に考えてよく、キャラによって長さは違うが発動時に無敵時間が存在する。使用回数が限られており、画面下に緑の丸いアイコンで表示されている。表示枠は最大5個までとなっている。
■ その他のシステム ● コインについて
敵を倒すとコインが出現し、それを回収することで点数が加算される。敵を倒したときと同様にTBSが適用されるため、点数を稼ぐには欠かせない存在だ。このとき、コインに対するTBSは、敵を倒したときではなく“回収した瞬間のテンションにかかる”点に注意しよう。コインは1枚目が10点で、以降1枚取るたびに10点ずつ増えていく(最大10,000点)。ダメージを受けると10点に戻ってしまうことから、点数を稼ぐにあたってミスは許されない。
●TBS(テンション ボーナス システム)
プレーヤーが敵や敵弾に近づくほどテンションが上がり、高得点を生み出す原動力となるシステム。TBSは、敵を破壊した瞬間とコインを回収した瞬間に適用され、獲得スコアが2倍~8倍に変化する。式神攻撃で敵を倒した時のコイン出現数にもTBSが適用されるので、うまく利用すれば多量のコインが回収できる。
● タイム表示と鬼 画面に表示されているタイムが0になると、鐘の音と共に無敵の鬼が出現する。これはいわゆる永久パターン防止キャラにあたり、プレーヤーを追尾して徐々に追い込んでくる。スピードが遅いので少々の時間は逃げられるが、時間が経つとと大量に発生して逃げ場がなくなる。この鬼を消すには、エリアのボスを倒してタイムを回復するしか手段はない。
タイムはステージを通してカウントされており、エリアボスを早く倒せば、次エリアでの残りタイムが多くなる。これを利用すれば、点数を稼げるボスに到着したときに多くタイムを残すこともできるという訳だ。もちろん、時間ギリギリでエリアをクリアした場合は残りタイムが少なくなる。
■ プレーヤーキャラクタ紹介
●玖珂 光太郎(くが こうたろう) 引退間際の刑事「山さん」に、いつも電話連絡をしている少年。今時珍しい学ランを着て、その内側一面に御札を持つ。美人の食人鬼“ザサエさん”をはべらせ、トラップゾーンに追い込んでゆく戦いを行なう。結城小夜とは、合同捜査の段階から口喧嘩が絶えないらしい。 【キャラクタ性能・特徴】 ザサエさんは自動追尾形の式神で、周囲から取り巻くように出現するザコにもきっちり対応してくれる。また、いったんやられても式神の性能はさほど落ちないうえに、ザサエさんに攻撃を任せていればすぐにレベルアップしてくれる。ザサエさん任せで敵を倒している間に敵弾にかすらせてテンションを上げれば、コインを楽に稼ぐことができる。 式神の便利さに比べて、ショットと特殊攻撃は比較的弱め。ショットは正面に直線的に出るオーソドックスなもので、威力はさほどない。特殊攻撃は画面エフェクトの範囲内にダメージを与えるもので、爆発の中心部から外周に遠ざかるにつれて威力が減少する。後半ステージに進むほど、式神攻撃も含めて全体的な攻撃力の弱さが目につく。前半ステージでは使いやすく、初心者向けのキャラクタと言える。
●結城 小夜(ゆうき さよ) 四羽女体神社の巫女であり、十六歳にして当代随一の神力の使い手。戦国時代から続く神道の家系に生を受け、世俗から隔離されて育ったためか、少々世間離れしている。対魔術戦のエキスパートで、鳥居にとまる神“ヤタ”を式神として使役する。やんどころない筋からの要請により、飛騨の山奥から列車に乗ってひとり東京駅に降りる。 【キャラクタ性能・特徴】 式紙のヤタはプレーヤーの周りをクルクルと回転し、敵にダメージを与えると共に敵弾を消してくれる。しかし、消せる弾は限られており、後半に進むほど消せない弾のほうが圧倒的に多くなる。間合いもさほど広くないので、初心者が無理に式神で敵を倒そうとするのは危険。ただし、確実に自分の周りをフォローしてくれるため、慣れてくればコインを稼ぐパターンを作りやすい。 ショットは前方へ向かって扇状にお札を投げつけていくタイプで、広い範囲をカバーすることができる。威力も相当なもので、テンション最大時のハイテンションショットは非常に強力。後半では、これが大きな武器となる。特殊攻撃は画面全体にダメージを与え、玖珂に比べると威力もある。全体的にバランスの取れた、初心者にも奨められるキャラクタだ。
●日向 玄乃丈(ひゅうが げんのじょう) 死んだ幼い依頼主の依頼を守り、事件を追いつづける今時珍しい硬派の探偵。人種の坩堝である大久保に住まい、外国人たちからダーティな武器等の横流しを受けている。夏でも黒いスーツにサングラスと帽子を身につけるあっぱれな男。古くからの大神の血筋、すなわち狼に変化する獣人であり、怒りが爆発すると変化する。 【キャラクタ性能・特徴】 大神雷球は前方に3つの雷球を飛ばし、触れた対象にロックして誘導しながらダメージを与える性質がある。威力の高さが魅力で、敵が動いても確実にダメージを与え続けられる。ただし、レベルが低いと雷球の届く範囲が非常に狭いため、1回やられてしまうと復活まで苦戦を強いられることになる。光太郎や小夜に比べると、背後をカバーできないことも辛い部分だ。 ショットはクロスしながら前方に飛んでいくもので、レベルMAX時の威力は相当なもの。ただし、ショットのレベルが低いと左右の幅が狭く、弱く感じられる。また、ショットの軌跡の関係から、3面の要石に弾が通らなくなることがあるので要注意。特殊攻撃は獣人に変化し、敵を1体ずつサーチして破壊していくというもの。無敵時間が長く、バランスのとれた性能を持つ。このキャラクタは強さともろさを兼ね備えているため、その長所を生かすことが重要となってくる。
式神:サテライトレーザー 日本に亡命したナチ士官の子孫にあたる、独逸生まれの魔女。現在は罪の意識に脅える祖父の車椅子を押しながら、静かに過ごしている。長い髪を編み、眼鏡をつけた静かな女性であるが、ひとたび事が起これば魔法の箒に乗ってマッハの速度で飛行し、パンツァーファウストをぶっ放す。大独逸が発掘した太古の魔道兵器“エチオピアの瞳”を持ち、これを使って無宗教国家日本に降りかかる霊障と闘い、取り除いてきた。 【キャラクタ性能・特徴】 サテライトレーザーは、ボタンを押し続けている間に照準を移動し、ボタンを離してレーザーを発射する。照準はプレーヤーの位置に関わらず、好きな場所に合わせられる。しかし、ボタンを押しつづけている間はプレーヤーが動けない点が他キャラクタの式神と大きく異なり、慣れないと敵に体当たりされやすい。レーザーは攻撃判定が持続するので威力が高く、戦略的に使っていけばかなり役立つ。点数を稼ぐ場合は、攻撃判定の持続時間とコイン回収までのタイムラグを利用し、レーザーを撃ってから敵弾に近づいてテンションを上げていく。 ショットは細く直線的で、レバーを入れた方向に左右にわずかに曲がる性能がある。カバーできる範囲が狭く、やや使いづらい。特殊攻撃は画面全体をカバーし、威力も強力で高性能。ふみこは式神性能の特殊性から、上級者向けのテクニカルキャラと言えるだろう。
●金 大正(キム デジョン)
在日朝鮮人の道士。夜は複雑な祭礼を取り仕切る儒教の道士である一方、昼間は子供たちにテコンドーを教える一面を持つ。道士服の上からトレンチコートをはおり、剣を入れたギターケースを持つ。目の細いのっぺりした顔で、全身で怒りと悲しみを体現する。日本人生徒のひとりが事件で死んだことから、道場を閉鎖し、犯人を追い始める。 【キャラクタ性能・特徴】 仁王剣は、自分の周りに強力な当たり判定を持つ剣を出現させる式神だ。レベルが低い段階では前後に短い剣を2本発生させる。レベルが上がるにつれて剣の長さが伸び、レベルMAX時には剣が3本になる。攻撃範囲が限られており、使用時はプレーヤーの移動力がかなり遅くなり、最初は使いにくい印象を受けるだろう。ただし、威力が強くレベルMAX時にはリーチも相応に長くなるので、使いこなせば強力な武器となる。剣の部分だけ敵に重ねれば固い敵も瞬殺でき、レバーを回せば剣が回るのでザコ編隊にも対応できる。パターンを確立すれば点数稼ぎの効率もかなりのものだ。 ショットは正面に直線的な攻撃と、左右に誘導弾を発射する。正面ショットと誘導弾を合わせれば威力は最高クラス。特にテンションショットは激強で、後半ステージで威力を発揮する。特殊攻撃は発動した直後無敵になり、正面を集中的に攻撃するというもの。攻撃範囲は非常に狭いが、レバーで動かせば多少フォローできる。ひとつの敵を集中的に狙えば与えるダメージも大きい。初心者には扱いづらいが、慣れれば高い性能を発揮できるキャラクタだ。
■ 第1回総括 今回は、主にストーリーや基本システム、キャラクタ性能について解説したが、次回からはいよいよステージ攻略を開始する。基本的なスタイルとしてはクリア優先のプレイもいいが、点数を稼ぐことでライフが増えることを見逃さないように。最初は1億5千万点でライフが増え、以降三億点ごとに増えていく。稼ぎと安全性を、どのようなバランスで進めていくか……それがこのゲームの難しさでもあり、醍醐味でもある。来週以降は、そのあたりを解説していく予定だ。
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□タイトーのホームページ (2001年10月5日)
[Reported by 石井ぜんじ] |
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