価格：未定

　株式会社セガは、その昔メガCD用ソフトとして'93年に発売されていたギャグベンチャー (ギャグ + アドベンチャー) 「SWITCH」を2002年春にプレイステーション 2で発売する。価格は未定。

　「SWITCH」はある意味、伝説的な作品。世界を統べるマザーコンピュータが誤動作を始め、あらゆるスイッチが本来とは異なった動作を行なうようになった。主人公のスラップ君とイヌのスティック君は、そんなナンセンスな世界でマザーコンピュータを破壊するためスイッチを押し続ける。
　プレーヤーは画面内に登場するスイッチを押すだけだが、もちろんただで済むはずがない。スイッチを押すと思いも寄らないキャラクタのリアクションやギャグを楽しめる一方、間違ったスイッチを押せば世界各地に点在するピラミッドや万里の長城といったモニュメントが壊されてしまい、全て壊されてしまうとゲームオーバーになってしまう。CD-ROMが登場したばかりの黎明期に登場した、「ギャグを楽しむ」一風変わったアドベンチャーゲームだった。

　今回のプレイステーション 2版では前作同様、WAHAHA 本舗の喰 始 (たべ・はじめ) 氏が企画で参加。声優陣にはやはりWAHAHA 本舗から久本雅美氏、柴田理恵氏などが出演している。キャラクタデザインは「ゲバゲバ90分」や「カリキュラマシーン」を生み出した故木下蓮三氏のものを今回も採用。
　音楽は前作に引き続き「ガチョ～ン」で有名なクレイジーキャッツの谷啓氏だが、プレイステーション 2への移植にあたり主人公のスラップ君の声優も担当している。さらにゲームの音楽を収録した音楽CDがゲームと同時発売される予定で、こちらはWAHAHA 本舗のポカスカジャンとのコラボレーションとなる。

　多数のギャグが用意されているわけだが、「SWITCH」ではマップ画面が用意されており、今どこにいるのか、いま体験しているシーンのギャグ数やこれまで見たギャグの数、モニュメントなどの情報を知ることができる。
　プレイステーション 2版でギャグやアニメが新たに追加されるかどうかなど詳しい情報は明らかにされていないが、グラフィックやサウンドのクオリティアップはもちろん、オマケ要素も収録される予定だという。

Original GAME (C) SEGA/office I
(C)SEGA/WAVE MASTER/office I

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□WAVE MASTERのページ
http://www.wave-master.com/

(2001年9月28日)

[Reported by 船津稔]