ECTSレポート

マニア垂涎! MOMOの名を冠したステアリングコントローラが登場
ECTS展示会場レポート 周辺機器・やじうま編

会期:9月2日~4日(現地時間)

会場:ExCeL London

■ MOMOデザインの革巻きハンドルを手にして究極のPCレーシング体験へGO!

 モモといってもキュートなピンクのクマの話ではない。ことクルマの世界でMOMOといえば、世界最高峰のレーシングステアリングメーカーのことだ。F1での採用は言うに及ばず、世界のレーシングシーンで大きなシェアと信頼性を勝ち得ている。もちろん市販車向けにも販売されており、国産車でもスポーツタイプにはMOMO仕様のモデルを用意するメーカーもあるほど。カーマニアなら垂涎のステアリングである。

 そのMOMOの名を冠したPC用のForce Feedback Wheelが、Logitechから発表された。この『MOMO Force』は、手にしっくりとなじむ手縫いの革巻きハンドルとアルミのセンタープレートを採用。スチール製のボールベアリングに、スチール製のギアパドル。さらにはフットペダルまでアルミニウム製と、ゲーム周辺機器という概念を超えた豪華仕様となっている。ちなみに価格は159.99ポンド(259ユーロ)。日本円にすればざっと3万円というところだが、究極のPCレーシングのために是非とも手に入れたいファンも少なくないのでは?

 MOMOデザインは別格としても、会場にはこうしたブランドネーム入りのコントローラがあふれている。フェラーリ、ランボルギーニ、ジャガーそしてドゥカティと、四輪から二輪まで盛りだくさん。モータースポーツには少々うるさい地域性がかいま見える。

MOMOデザインの革巻きハンドルにアルミニウムのセンタープレートとくれば、まさにマニア垂涎というところ。デモ用のコクピットは少々しょぼいが(ここはひとつフォーミュラカーでも奮発して欲しかったところ)、足下にはアルミニウム製のペダルもセットされ、横にはキレイなお姉さんも付き添ってくれる。究極のPCレーシング体験へアクセルをふかそう 折り畳んで収納ができるレーシングシート(もちろんゲーム用)。フットペダルの設置角度を調整できたりもする。折り畳めば、写真のようにコンパクトに収納可能。会社はドイツの「Dittrich-Design GMBH」
ジャガー・レーシングのブランドネーム入りゲームアクセサリ。ハンドルコントローラの中央にはジャガー・レーシングのロゴがしっかり。カラーはもちろんグリーンだ こちらはランボルギーニとドゥカティ。PlayStation対応で、よく見ると方向キーとボタンが付いている。ちなみに、メモリカードもドゥカティのロゴ入り
サードパーティ製のゲームキューブ向けコントローラ。Logic3というゲームアクセサリメーカーが参考出展していた。来春のゲームキューブの発売にあわせて出荷を予定しているという。アーケードスティックにステアリングなど、これまでに比べて幅広い年齢層向けのタイトルの発売が予定されているだけに、こうしたコントローラのニーズも増えそうだ

□Logitechのホームページ
http://www.logitech.com/
□JAGUAR RACING VIDEO GAME ACCESSARYのホームページ
http://www.4gamers.net/
□Logic3のホームページ
http://www.logic3.com


 ECTSは9月4日(現地時間)に無事閉幕した。最後は、会場内でみかけたあれこれを……。

ゲームコントローラの老舗、THRUSTMASTERのPlayStation 2対応コントローラ。マットとポールを併用して、格闘ゲームをダイナミックにプレイする。こうしたデモは単調になりがちで、なかなか複雑な技は出ないのが普通だが、このスタッフはひと味違った。さまざまな技を次々と繰り出し、しかも強い。派手な動きにもかかわらず連戦にも耐えるなど、かなりの猛者(ゲームも体力も) 前出のLogic3が出展していたゲームボーイアドバンス(GBA)向けのアクセサリ。ひとつは液晶パネルを照らすライトで、左右両方向から同時に照らす方式が新しい。充電式のバッテリがバックパックとして付属している。また、カメラの付いたカートリッジも参考出展。GBAを160×120ピクセルのデジタルカメラにする。撮影した画像はGBAのモニタに32,000色で表示。PCリンクケーブルが付属していて撮影画像はPCに保存可能。この場合は16万色表示にも対応。ただし、現時点ではモックアップに過ぎない 韓国のゲームソフト振興団体「GAME INFINITY」のコーナーに展示されていたアーケードゲーム(のプロトタイプ)。小電力のRFでプレーヤーユニットを操作するサッカーゲームである。チームカラーが赤と青なあたり、2002年の韓日共同開催を意識している模様。ボールはゴルフボールをペイントしただけだが、プレイしてみると結構楽しい。多人数での同時プレイができれば、かなり盛り上がりそうだ


NVIDIAのブース。特に新しい発表はなかったが、背後のスクリーンではSIGGRAPHでも公開していたFINAL FANTASY MOVIEのリアルタイムレンダリングを披露 SIGGRAPHで発表したRADEON8500/7500を中心にデモしていたATI Technologies。DVインターフェイスのついたALL-IN-WONDER DVを出展 KYRO2搭載のグラフィックボードを中心にラインナップするHercules。ラインナップのなかで「3D Prophet3」だけがGeForce3搭載のモデル


ECTS特別価格で周辺機器を販売していたブースで、懐かしいアタリのJAGUARを発見。フルセットで6.20ポンド(1,000円強)は、ソフトを探す手間を惜しまないマニアにとってはお買い得かも…… ロンドンで回転寿司は人気があるらしい。それでもコンコースのどまんなか、しかもオープンスペースにある回転寿司には違和感を感じずにはいられない。巻物は1.5ポンドから。サーモンの握りは3ポンドなので、ちょっと豪華な食事である 閉場後、ライトレールへと向かう来場者。来年のECTS 2002も、同じExCeL Londonを会場に開催される。来年の会期は、9月1日から3日を予定。来年はConsoleメーカーの再出展を願いつつ、また会いましょう

□ECTS2001のホームページ
http://www.ects.com/

(2001年9月5日)

[Reported by 矢作 晃(akira@yahagi.net)]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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