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コンパイル、帰ってきた「ザナック」を遂に公開 |
意気込み語るコンパイルの仁井谷社長 |
発表会で気勢を上げた開発プロデューサーの広野氏 (左) と仁井谷社長 (中央) 、佐和氏 (右) |
「ZANAC NEO」は、それぞれ特徴のある3種類の機体、1号機「Knife-Edge」、2号機「Scar-Face」、3号機「Hammer-Duke」で、もちろんそれぞれ機体の性能も武器も違う。サブウェポンは8種類用意されており、これまで通りステージ上のアイテムキャリアを破壊することで登場する。サブウェポンは3機種によって違う性能を有するという。それらの特性をつかむ一方、ステージによって使い分けることが攻略の鍵となるだろう。なお、ステージは0面からスタートし9面までで、全10面となる。
今回新しく加わったシステムとしては“チャージショット”というものがある。これは画面左下にあるゲージが満杯になった段階でR1ボタンを押すと、敵を一層するスペシャルウェポン。また、左上にあるHIT数は画面上の敵を一度も逃さず撃破していくことで加算されていくHIT数で、高得点を取得するための鍵となる。
今回公開されたゲーム画面を見た限り、同シリーズでは欠かせない高速スクロールも再現されており、昔のファンでも納得できるものへと仕上がりつつあるようだ。面白かったのはザナックでは“1ナップアイテム”として登場していた“ランダー”が今回のバージョンでも登場していたが、若いファンには敵かアイテムかが見分けが付かずやり過ごしていた。1作目が登場してから15年という月日を感ぜずにはいられない風景だった。
同日行なわれた発表会において仁井谷コンパイル社長は「これまでのZANACを作ってきたメンバー (プログラマーやデザイナー) を集めて『ZANAC NEO』を作っている。色々とハードが登場したが一番最初の感覚に戻り、撃って、壊して楽しい作品を再度作りたかった。また、BBS (同社のホームページに設置) でみなさんの声を参考にしながら21世紀に相応しい作品へと仕上げたい」と意気込みを語った。
続いて、MSX版ザナック、ファミコン版ザナックの制作に参加し、今回開発プロデューサーを務める広野隆行氏は「シューティングはプログラム的に一番簡単だが、面白いものは少ない。面白かったシューティングは独自の文法を持っているんだと思う。つまり解法はひとつではなく、どれも正しいのではないか。いま思えばザナックも独自の文法を持っていたんだろう。ハードが変わりできることも変わったが、今回この文法を再現することに注力している」と語たった。昔のゲームのグラフィックや音楽など、見かけだけを再現することに力を注ぐゲームもある中、“昔ゲームで楽しんだ感覚”を再現するという難しくはあるが一番重要なテーマに挑んでいる点には好感が持てる。現在の進行状況を「そこそこ順調」としながらも「今回、出展したバージョンを遊んでみて、昔のザナックより難しいとか、ちょっと違うと感じると思うんです。それは、まだその文法を再現できていないだけ。現在、敵の弾が多いかとか色々と検討している。今回出したステージもこのままリリースするつもりはないですから、これからどんどん良くなる」とコメントした。ザナックが11月に復活することで、久しぶりにシューティングで熱くなれる予感がしてきた。
「ZANAC NEO」については以上だが、仁井谷社長はプロデューサーとの対談の中でプレイステーション 2について触れ「プレイステーション 2でもゲームを作ってみたい。来年の春の東京ゲームショウが楽しみだ」と気になるコメントを残していた。
今回出展されたバージョンには「PROJECT ZANAC ZANAC 02 SCAR-FACE ZANAC NEO 20010719」とバージョンが記されていた | 登場する武器もザナックらしいものばかり。今回新しく「チャージショット」という新システムが導入されている | 「ZANAC NEO」の体験コーナーは大人気。アッという間に行列が出来上がった |
□コンパイルのホームページ
http://www.compile.co.jp/
□「ZANAC×ZANAC」のページ
http://www.zanacxzanac.com/
□関連情報
【4月13日】シューティングの名作「ZANAC」が復活! コンパイル、PS「ZANAC×ZANAC」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010413/compile.htm
【7月12日】コンパイル、東京キャラクターショー2001で「ZANAC NEO」プレイアブル版を出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010712/compile.htm
(2001年7月21日)
[Reported by 船津稔]
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