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SCEI、指揮者となってゲームでクラシックを奏でる |
価格:5,800円
プレーヤーは指揮者となってオーケストラの音をコントロールする |
「ブラボーズ」では、基本的には音楽に合わせてテンポよくボタン (△○×□いずれでも可能) を押していく。画面には“テンポナビ”という丸いナビゲーションが表示される。たとえば4拍子の曲であれば4つのテンポナビが表示される。このテンポナビに合わせてボタンを押せばいい。
だが、ただテンポを合わせて押していくだけではダメで、ボタンを押す力の強弱をアナログで判別している。つまりオーケストラが力強い演奏をしなければならないときは、強くボタンを押さなければならないし、弱いところは弱く、メリハリの効いた繊細な演奏を心がけなければならない。判定は“強”、“中”、“弱”の3段階で、テンポナビの色で表示される (強=赤、中=緑、弱=青) 。また自分がどれくらいの強さでボタンを押したかを表示するメーターを画面右に表示することができる。
テンポと強弱というこの2つの操作を一つのボタンを押すという行為で同時に行なうこととなるわけで、本日体験したバージョンではテンポがずれると“Fast!”、“Slow!”と表示された。また、強く押さなければならないところで弱く押したりすると、テンポナビに違う色が表示される仕組みとなっていた。
また、時々テンポナビの中に矢印が表示されるときがあり、その時は同時に矢印キー (オーケストラのパート指示) を押さなければならない。押さなかったりずれると、その時に挿入されなければならない音が入らなかったりする。また矢印とはべつに☆印が表示されるときがありそこでボタンを押し続けるとオーケストラが“溜め”、もう一度ボタンを押すと締めてくれる。曲の最後や、たとえばベートーベンの“ジャジャジャジャーン”の“ジャーン”というところなどにこのマークが表示される。自分でためを作れるこの機能は、自分でオーケストラを操っている気持ちになれてなかなか気持ちいい。
曲が進行していく中、左側に表示されるメーターが一番上まで行ったまま演奏し終えると「Bravo!」と表示されクリアとなる。メーターが一番上まで行かないが、最後まで演奏できれば「Nooo...」と表示される。曲を最後まで演奏できないほどひどいと途中で「Booo...」と表示され、演奏途中でもゲームオーバーとなる。演奏に合わせて音楽が変わることはもちろん、「BAD」状態になるとステージがパニック状態となってしまう。
きちんと演奏できている間は背景も美しい | 「Bravo!!」目指してタイミング良く押していこう | 矢印が表示されたらその方向に入力 (オーケストラのパート指示) しなければならない |
メチャクチャな演奏を続けているとこのように街も惨憺たる状況に陥ってしまう | 最後まできちんと演奏できると「Bravo!」でクリア | ダメな演奏が続くとステージ半ばでも「Booo...」と言うことで終わってしまう |
さらに、11月にはクリスマス関連の曲を集めステージ風景も雪化粧となる「Christmas Edition」や、2002年1月に発売されている「Extra Edition」なども予定されている。これらは追加ディスクの形を取らずそれぞれ単独で遊ぶことができる仕様となる。
クラシックは途中でテンポが変わるため、常に一定のテンポ、強弱でボタンを押し続ければいいわけではなく、そういった部分でゲーム性があると言える。うまく演奏できたときの爽快感はやはり格別。ぜひとも“音楽の秋”に楽しんで欲しいゲームの一つだ。
マスコミ向けに「ゲームでコンサートの夕べ」と題したイベントが企画された。ゲームを使い実際に演奏してみせた | 今回制作にあたっている小谷浩之氏の演奏。さすがにうまい | パンクバンドもやっていた普通のサラリーマンという大津洋一氏。音楽経験者でパフォーマンスはサイコーだが、ゲームの腕前は…… |
□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□視聴コーナー (7月19日スタート)
http://www.scei.co.jp/scej/whatsnew/whatsnew.html
(2001年7月18日)
[Reported by 船津稔]
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