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★ PCゲームレビュー ★
PCゲーム業界ではここ最近、ファーストパーソンシューティング(以下、FPS)ゲームの大作リリースが相次いでいる。特に今年から2~3年は「DukeNukem Forever」や「Opetation FlashPoint」など、大作アクションがリリース予定となっており、ユーザーの期待は高まるばかり。その一方で、最近の流行は「リアル系」と呼ばれる“一発あたったら、ハイおしまい”の大人数モノ(俗にMassive Player FPSと呼ばれる)や、「ひとつのポイントをクリアするのに、いくつの仕掛けをクリアしなきゃならんのよ!」と思わず叫んでしまうほど面倒くさい謎解きを要求されるシングル専門モノも増えている。そういった状況に「DoomやQuakeのころはよかった・・・・・・。あのころは何にも考えず、手当たり次第にモンスターをぶち殺していればよかったんだもんなぁ」と昔を懐かしんでしまうFPSファンの方も多いことだろう。
・・・・・・前置きが長くなってしまったが、6月8日に発売となった「Serious Sam」(以下SS)はそんな古き良き時代を痛快なノリを再現したFPS、要するに「超アメリカ的なモンスターを、超未来風の武器でドカンドカンとぶち殺す」ゲームなのである。 ■ 動きながら撃て! モンスターの攻撃を避けつつさらに撃て!
SSは、出てくる敵の数がやたらと多い、それにマップが広い。つまりそれが何を示すかというと「四方八方から敵に囲まれた挙句になぶり殺し」という阿鼻叫喚の地獄絵図が待っているわけだ。画面を見てもらうとわかるが、もうどうにでもしてくれ・・・・・・っていう感じである。特にゲームレベルを最高の「SERIOUS」にしてはじめると、お腹イッパイになれること請け合いである。もちろん、腕に自信がないとひとたまりもないが。
■ 大量のモンスターを生み出すSerious Samエンジン ちょっと技術的なことになってしまうが、これもSSの特徴のひとつなので書いておこう。実際にプレイしていてふと気づいたのは「これだけ多くのモンスターを一度に描写していて、なんでフレームレートが落ちないんだろう」という疑問。そこで、早速販売元であるP&Aの技術スタッフに聞いてみると、「SSエンジンは、プレイヤーからモンスターの距離が離れるほど、モンスターを構成するポリゴンを小さいものに入れ替えて描写しているんです」とのこと。
特に水の描写などは、ここ数年の3Dゲーム用エンジンの中では際だって見事だ。ただ、そんなSSエンジンにもちょっと欠点がある。SSエンジンは上下の視点移動を特徴的に描画する。これが、あまりに滑らか過ぎて3D系のゲームに弱い方には致命的な3D酔いを引き起こすことも考えられるのだ。P&Aのサイトで体験版を配布しているので、不安な方はとりあえず体験版で、SSエンジンを体験してみるといいだろう。
■ Serious Samの本当の魅力はCOOP(協力)プレイにあり!!
ということで、久しぶりにリリースされた「バカゲー」といっても過言ではないムチャクチャ度をほこるSerious Sam、店頭で見かけたらとりあえず速攻で購入することをオススメする。払っただけの代金に見合うストレス発散をさせてくれること間違いなしだ!
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□P&Aのホームページ http://www.panda.co.jp/ □「Serious Sam」の公式ページ http://www.panda.co.jp/ssam/index.html □関連記事 【4月19日】DOOM時代を彷彿とさせる痛快アクションが懐かしい P&A「SERIOUS SAM」 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010419/sam.htm (2001年6月12日)
[Reported by Tyokuta] I |
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