フロム・ソフトウェア、PS2「エヴァーグレイス2」
パーティシステムや新キャラクタなどを公開

6月21日 発売

価格:6,800円



 株式会社フロム・ソフトウェアは、プレイステーション 2用アクションRPG「エヴァーグレイス2」を6月21日に発売する。価格は6,800円。

 「エヴァーグレイス2」は、最大3人でパーティを編成し、そのうち1人を操作しながら敵を倒していく完全リアルタイム進行のアクションRPG。
 今回は、「エヴァーグレイス2」の世界観やシステム、新キャラクタをご紹介しよう。

■世界観
~森を巡って対立する村々と「災禍の夜」に訪れた悲劇~

 エディンベリーという大陸がある。
 そこには、太古から「ビリヤナ」と呼ばれる不思議な力を宿していると信じられている木々が存在していた。周辺にはストルタ、モレア、セクルエ、トレドという4つの村があり、人々は森とともに慎ましやかな生活を営んでいた。
 かつて「リューベーン帝国」という歴史上まれにみる強大な軍事力を誇った国が存在したこともあったが、今の姿は絶えて久しい。

 人々は、エディンベリーの土地が徐々に痩せ続けていることに気づき始めていた。それは毎年の収穫にあらわれ、人々の生活を苦しめていく。そんなとき、ストルタは「ビリヤナの森」が豊かな恵みを保っていることに気づいた。森を切り開いて農地とすれば、この貧困からぬけだせるのではないかと考えたのだ。
 一方、モレアの人は、不思議な力を与えるという「ビリヤナ」を伝統的に守護し崇めていたことから、ストルタの主張に激しく反発。当初、双方は話し合いの場を設け互いに協力しようとしていたが、意見は平行線を辿るばかり。両者の関係は険悪になる一方という状況で、ストルタ指導者のように粘り強く歩み寄りの努力を続ける者もいたが、交渉の最中に家族もろともモレアの者に暗殺されてしまう。これをきっかけに、ストルタとモレアの関係は一気に悪化。
 今から10年ほど前の話である。

 平行線を辿る双方の主張は、さらなる対立の激化を招き、ついには多数の犠牲者を出すに至る。その間もエディンベリーの土地は痩せ続け、食糧難はますます深刻化。直接的な争いが貧困に追い討ちをかける。
 ストルタとモレア双方ともに、疲労と困窮の限界に達したのが1年ほど前。ついに、長引く争いに決着をつけるべく一大行動が計画された。どちらが勝利しようと、これが最後になる。だが、誰もが信じて疑わなかったその計画は、突然の「異形のものたち」による襲撃によって、いとも簡単に水泡に帰す。
 のちに「災禍の夜」と呼ばれるこの悪夢のような出来事は、ストルタとモレア双方に無差別の被害をもたらし、「異形のものたち」は嵐のように去っていった。
 あとに残ったものは、ストルタ、モレア、どちらとも区別のつかない無残な血の骸と、何が起こったのかも判らず、ただ呆然と哀れに立ちすくむ幸運の持ち主だけだった。

 現在、ストルタは「災禍の夜」の打撃から徐々に立ち直ろうとしていた。再びモレアに攻勢をかけるために……。


■オープニングストーリー

ユテラルド一行は、道中二人の男に襲われている少女に出会う
 舞台は、前作「エヴァーグレイス」の数年前。
 右手甲にクレストと呼ばれる紋章を持つ少年ユテラルドは、両親の仇モレアを打ち倒すべく、ストルタ軍に加わるため仲間のリヤナ、フィルナとともに旅立つ。

 道中、二人の男にさらわれそうになる少女を助けようとするが、戦いの最中にユテラルドたちは、封印されたはずの古代の禁呪「魂の封印」-生命の共有-をかけられてしまう。
 禁呪により互いの命を結び合わされてしまった3人は、この術を解くべく、正体も判らない2人の男を追って、再び歩き始めた。

【ユテラルド】【リヤナ】【フィルナ】

男が放った禁呪「魂の封印」により、3人は互いの生命を結び合わされてしまう

■システム

【リアルタイムパーティ制】
 前作と違い「エヴァーグレイス2」では最大3人のパーティを編成してゲームを進める。  プレーヤーが操作するのはそのうち一人で、同時に複数のキャラクタに指示を与えたり操作することはできないが、リアルタイムで進行するゲームを妨げることなく、ボタンひとつで他キャラクタへの操作切替が可能となっている。
 操作中のキャラクタ以外は「AI(人工知能)」で動作し、プレーヤーキャラクタをサポートする。操作中のキャラクタには印が表示され、常にパーティ中央に位置する。

キャラクタ変更はボタン操作だけでOK。ゲームの進行を妨げることはない。プレーヤーキャラクタは頭上に印が表示される

【ドレスアップシステム】
 ゲーム中に入手した装備を変更することで、キャラクタの能力、パラメータ、外観が変化する。装備はキャラクタごとに変更可能。それぞれに内容の異なるものや、全く同じ装備で統一することもできる。前作で登場した“おもしろアイテム”も再登場するほか、各キャラクタ専用装備も存在する。
 今作は、後述の「パルミラアクション」を発動するために「アクセサリー」と呼ばれるアイテムの装備が必要となっている。

前作で登場した“おもしろ装備”は健在。ピコピコハンマーもダブルになって再登場 武器、防具、アクセサリーなどの装備は各キャラクタごとに設定が可能。アイテムをたくさん集めれば、それだけコーディネイトの幅も広がる

【パルミラアクション】
パルミラアクションは物理系と魔法系に分かれており、それぞれに属性が存在する
 「パルミラアクセサリー」を装備することで、特殊な攻撃を行なう「パルミラアクション」が使えるようになる。前作ではさまざまな装備に付随していたが、今作では「アクセサリー」のみとなっている。
 「パルミラアクション」には、物体を破壊する武器攻撃などの“物理系”や、離れた場所にいる敵に術を放つ“魔法系”の二つがあり、両系統ともに「属性」が存在する。
 また、タイミングよく「パルミラアクション」を発動して敵にヒットさせることで「連続攻撃」が可能になる。連続攻撃中は画面に「連続hit数」が、敵キャラクタの残り体力がゼロになってもヒットし続けた場合は「OverKnock!」が、それぞれ表示される。
 「パルミラアクション」には、熟練度に相当する“グレード”が存在する。グレードが上がれば敵に与えるダメージが大きくなり、発動回数にも影響するという。

パルミラアクションは、タイミングよくボタンを押して敵キャラクタに攻撃をヒットさせ続けることで「連続攻撃」が可能になる

■ゲームの進行
~フィールドの移動、イベント、ノンプレーヤーキャラクタ(NPC)~

 プレーヤーは、パーティを操作してフィールド上を移動して各エリアを探索し、NPCと呼ばれるさまざま人物との出会いやイベントを繰り返しながらゲームを進めていく。NPCと会話し、アイテムに隠された秘密を解くことで、それぞれの人間関係や謎が明らかになっていく。


■新キャラクタ

【ブラサード】【ディムホルツ】【ソカ】
ディムホルツと行動をともにする呪術師。研究中に文献に関係があると思われるソカを探している。ユテラルドたちに禁呪をかけた張本人 鋭い眼光と重厚な雰囲気を身にまとうストルタ出身の剣士。とある目的のためにブラサードと行動をともしている ブラサードとディムホルツに追われている少女。時折姿を現しては不可思議な行動を見せる
【フェルク】【アルフトアイン】
「ストルタ四剣主」の一人で、現ストルタ指導者の息子。数年前に姿を消した義兄を探している 異大陸から来た流浪の剣主で「ストルタ四剣主」の一人。大剣を持ち金次第でどんな依頼も引き受ける


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□フロム・ソフトウェアのホームページ
http://www.fromsoftware.co.jp/
□製品情報
http://www.fromsoftware.co.jp/soft/eg/eg2/
□関連情報
【3月12日】装備アイテムで特殊能力を使い分ける完全リアルタイムRPG「エヴァーグレイス2」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010312/from.htm

(2001年4月27日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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