東京ゲームショウ2001春レポート:Xbox編
Xbox参入メーカー・対応ソフトが続々発表される

会期:3月30日(金)~4月1日(日)

会場:幕張メッセ 1ホール~7ホール

 「東京ゲームショウ2001春」(TGS)の最大の話題といえば、なんといってもXboxだろう。日本での参入メーカーやXbox対応ソフトがついに発表され、いよいよXboxがやってくるぞ、という雰囲気が盛り上がってきた。


■ Xboxブースで日本向け対応ソフトのデモが行なわれる

Xboxブースで発表されたテクモのXbox向けソフト「DEAD OR ALIVE 3」のデモ。背景やキャラクタのグラフィック、躍動感溢れるキャラクタの動き、髪や肌、服の質感など驚異的な完成度だ
 今回発表されたXbox参入メーカーは下の表に示したとおりで、セガやコナミ、テクモをはじめ、おなじみの大手ゲームメーカーを中心に錚々たるメンバーがそろっている。また、発表された対応ソフトも魅力的なタイトルが多く、当初予想していたよりもかなり充実した内容となっている。実際に参入メーカーと対応ソフトを目の当たりにした時には、嬉しい意味で期待を裏切られたという印象を受け、今後が非常に楽しみになってきた。

 Xboxブースでは、対応ソフトのうちいくつかのタイトルについて、実際にデモを交えて紹介している。中でもテクモが開発中の格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 3」のデモは、開発途上にも関わらず非常に完成度の高いグラフィック、キャラクタの躍動感溢れるリアルな動きなど、Xboxの潜在能力を感じ取るには十分なものであった。Xboxブースでは期間中、時間を設定していくつかのXbox対応ソフトのデモが行なわれている。また、先日米Microsoft本社で行なわれたGamestock2001で発表された欧米向けXbox対応ソフトのうちの4本も紹介される。目当てのソフトのデモ時間をあらかじめチェックしておき、Xboxブースへと足を運ぶといいだろう。

 今回Xboxブースには、残念ながら実際にXbox対応ソフトがプレイできるコーナーは用意されていない。しかし、コナミブースには、TGS開幕直前に発表されたコナミのXbox参入第1弾ソフト「AIR FORCE DELTA II」のデモコーナーが用意されており、実際にプレイ可能となっている。AIR FORCE DELTA IIは、ドリームキャスト用ソフトとして発売されているフライトシューティングゲームの続編だが、Xboxの圧倒的なグラフィック能力によって、開発途上段階ながら前作を大きく上回る完成度の高いグラフィックが実現されている。ソフト自体を楽しむことができるのはもちろん、TGSでXboxの能力を実際に体感できる唯一のコーナーということもあり、常に長い列ができていた。こちらも今回のTGSで外すことのできないコーナーといっていいだろう。

【開発タイトル一覧】
セガ ガンヴァルキリー
ジェット セット ラジオ フューチャー(仮)
パンツァードラグーン最新作
セガGT最新作
テクモ DEAD OR ALIVE 3
TAKUYO マジデスファイト(仮称)
コナミ AIR FORCE DELTA II
サイレントヒル2 Xbox Version(仮称)
実況ワールドサッカー2001(仮称)
アイデアファクトリー エクス・チェイサー
NEVERLAND SAGA
マイピック ミストIII:エグザイル
オーツー Style Laboratory
ミグ・エンタテインメント トライアングル・アゲイン
ぶんか社 DOUBLE-S.T.E.A.L(仮称)
ドリームパブリッシング プロジェクト K-X
日本で発売予定の海外タイトル Amped:Freestyle Snowboarding
Halo
AZRIK - Rise of Perathia
Microsoft NFL Fever 2002


■ 日本向けコントローラやブロードバンドアダプタなどハードウェアも展示

 Xboxブースでは、ソフトウェアのデモだけでなく、本体や日本向けコントローラ、ADSLや光ファイバーに対応したブロードバンドアダプタなどのハードウェアも展示されている。

 まず、TGSで初のお披露目となった日本向けコントローラ。ボタンの数など基本的な機能は欧米版コントローラと変わらないものの、サイズは欧米向けコントローラよりも一回り小さくなり、ボタンの配置も変更されている。この日本向けコントローラの横には、開発段階のコントローラのデザインモックアップがいくつか展示されている。初期段階のものから徐々に現在の姿へと移り変わっていく様子がわかり、なかなか興味深い内容となっている。

 また、XboxのEthernetコネクタに接続するブロードバンドアダプタも展示されている。NTT-MEが発売を予定しているADSLモデム「ADSL Broadbald Adapter(仮称)」と、FTTH対応光通信アダプタ「Optical Broadbald Adapter(仮称)」の2種類で、Xboxのボディを模したスタイリッシュな形状となっている。これらブロードバンドアダプタをXboxに接続することで、Xboxが高速な常時接続ネットワーク環境に接続され、様々なオンラインゲームを楽しめるようになる。もちろん、他のブロードバンドアダプタとXboxを接続して利用することも可能になると思われるが、現段階でこういった周辺機器の用意を発表したり、NTTコミュニケーションズとの提携によるネットワークサービス(OCNブロードバンドサービス)の提供を発表するなど、Xboxを手軽にネットワークに接続する環境の準備が着々と進んでいることがよくわかる。また、こういったネットワーク構想がXboxの戦略としてかなり大きな位置を占めているのも間違いないだろう。

左が日本向けコントローラで右が欧米向けコントローラ。大きさやボタンの配置が異なっている 日本向けXbox用標準コントローラ。十字キー1個とアナログスティックが2本、ボタンが10個用意されている 開発段階のコントローラのモック。開発初期のものから最終段階まで様々な形のものが展示されている
Xbox本体と2種類のブロードバンドアダプタ。このXbox本体はEthernet端子を見せるために裏面を手前に向けて置かれている NTT-MEが発売を予定している「ADSL Broadbald Adapter(仮称)」。NTT東日本とNTT西日本が提供している「フレッツADSL」などに対応予定 光ファイバー通信対応の「Optical Broadbald Adapter(仮称)」。NTTコミュニケーションズのOCNブロードバンドサービスに対応するものと思われる

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□Xboxのホームページ
http://www.xbox.co.jp/
□関連情報
【3月30日】ビル・ゲイツ基調講演
PCやWindowsを始めてさわったときと同じ感動がXboxにある
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010330/xbox.htm
【3月29日】マイクロソフトとNTTコミュニケーションズ。Xbox向けネットワークゲームサービスへの取り組みを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010329/msntt.htm

(2001年3月30日)

[Reported by 平澤寿康@ユービック・コンピューティング]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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