【速報】大阪高裁も中古ゲーム販売を認める判決
ARTS、声明文を発表

3月29日 発表

 テレビゲームソフトウェア流通協会(ARTS)は、3月29日に大阪高裁で判決が下された「中古ゲームソフト裁判」についての声明文を発表した。

 今回の裁判は、大手ゲームメーカー6社が、中古ゲームソフト販売店「ファミコンショップわんぱくこぞう」を展開する株式会社アクトおよび株式会社ライズに対し、中古ゲームソフト販売の差し止めと廃棄を求めていたもの。
 '99年の大阪地裁では「ゲームは映画の著作物にあたる」としてゲームメーカー側に勝訴の判決が下されたが、本日の大阪高裁判決は「ゲームの中古販売は合法」と認めるなど、その内容は地裁判決から大きく異なるものとなった。

(以下、声明文より抜粋)


 大阪高裁が本日の判決において、先の地裁判決を逆転し、「ゲームソフトの中古売買は合法である」との判断を示したことに対して最大の敬意を表します。
 一昨日の東京高裁判決に続いて、我々の主張が正しいことが証明され、世界的潮流に則った明確な判断が示されました。
 これによってユーザーの権利も守られ、ゲーム業界にとっても、ゲーム人口の減少に歯止めをかけるきっかけとなることが期待されます。
 現在、ゲーム業界は長く続いた右肩上がりの急成長から一転して、先の見えない低迷期にさしかかっています。そしてゲーム業界を取り巻く環境は、裁判を始めた当初から比べるとめまぐるしく変化し、大変厳しいものになっています。
 こうした低迷を脱し、ゲーム業界の新たな発展について真摯に考えるとすれば、メーカーはこの二つの判決を率直に受け入れて頂きたいと思います。
 我々はこの二つの判決を踏まえて、ゲームソフトの新しい流通の枠組みを形成するために一層努力して参ります。


□ARTSのホームページ
http://www.arts.or.jp/
□関連情報
【'99年10月7日】「ゲームは映画の著作物。中古ソフトの頒布差し止め」メーカーの主張認める(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991007/accs.htm

(2001年3月29日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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