Microsoftビル・ゲイツ会長、基調講演詳報
Xbox開発中のタイトルとしてOddworldなど4本を紹介

1月6日 発表 (米現地時間)

基調講演会場:HILTON Theater

 世界有数の規模で開催される家電の総合展CES(Consumer Electoronics Show)。7年前までは、ビデオゲームもその一分野として会場内に大規模な展示スペースがさかれ、新製品の発表などもCESを舞台に行なわれていた時期がある。拡大の一途をたどったこのElectoronic Entertainmetというジャンルは、その後CESから独立。E3(Electoronic Entertainment Expo)として別の展示会が発足し、毎年開催が続いている。今回、CESの会場においてXboxのデザインが公開されたことは、実に7年ぶりの回帰ともとらえることができる。

■ 100以上の試作から生み出されたコントローラの出来は?

 米Microsoftの会長兼Cheif Software Architectであるビル・ゲイツ氏は、自らがホストを務めるCESのオープニング・キーノートでXboxの本体デザインを公開した。およそ2時間に及ぶ講演で、このXboxのためにさかれた時間は全体の4分の1程度。しかし、最後に披露することとなっていたこの製品を、冒頭からベールに覆ってステージ中央に配置しておくなど、見守る聴衆にとっても彼にとってもその瞬間は待たれていたのだ。

 「家庭におけるデジタルエレクトロニクスは、ビデオゲームなしでは語れない」と前置きして、ベールに近づくゲイツ氏。全米で4,000万を超える世帯には1台以上のゲーム機があり、そのビッグマーケットへの参入の決意などもまじえつつベールが剥がされた。本来、フラッシュを使った撮影は講演冒頭の60秒間限りとアナウンスされていたが、会場のいたるところからフラッシュが飛び交う。ゲイツ氏は満足げな笑みを浮かべる余裕も見せた。

 Xboxのハードウェアスペックについては、情報がある程度公開済みということもあって、CPU速度やポリゴン数などはこの場における大きなテーマとはなっていない。キーテクノロジーを提供するNVIDIAを讃えることは忘れなかったが、ゲイツ氏による紹介は、タイトルの供給メディアであるDVD-ROMのトレイの開閉や電源ボタンの位置、コントローラーを取り付けるポートの数、「X」をあしらった本体上面と、中央の球状部分などデザイン面が中心となった。そして、トレイにメディアをセットしてからおよそ8秒でゲームが起動することが明かされた。ビデオ出力はHDTVにも対応。背面には100Base-TXのEthernetポートも装備される。

 コントローラについては、これまで同社が販売してきたPC向けのゲームコントローラーを使っているユーザーからのフィードバックを生かし、100種類以上もの試作モデルから新しく作り上げたことを強調した。2本のアナログスティックに加えて、十字式の8方向入力キー。すべてのボタンは感圧式で、ボタンを押す力に応じたアナログ入力が可能となっている。

講演冒頭からステージに用意されていたXbox。よく見るとベールがX状に盛り上がっているのがわかる 100種類もの試作から生み出されたというコントローラ。左右のアナログスティックの位置が非対称で、機能もやや異なる模様 ステージ中央のXboxはモックアップにすぎない。実際のデモは、バックヤードの機材を利用して行なわれている

■ 開発中の4タイトルを紹介。実際のデモプレイは2タイトル

 注目のタイトル紹介は、Gaming Community部門のSeamus Blackley氏が務めた。最初はビデオ映像が流され、ACTIVISIONの「Tony Hawk's Pro Skater 2x」が、Xbox向けタイトルとして開発中であることを開発者からのメッセージとして紹介された。ただしゲーム映像は公開されていない。実際にデモンストレーションが披露されたのは、米国で人気のキャラクター「Abe(エイブ)」を使った「Oddworld」と、ARGONAUTの「Malice」の2本。日本国内でのAbeの知名度はいまひとつだが、米国での人気はかなり高く、いずれは任天堂のマリオやセガのソニックに匹敵するキャラクターに育てあげたいという同社の思惑が見え隠れする。画面上で大量のAbeを同時に動かしながら、それらがプレレンダリングではなく、リアルタイムレンダリングであることを強調した。

 もうひとつ、重要なタイトルとしてステージへと招かれたのが、プロレスの人気団体WWFのトップレスラー“THE ROCK”。「俺もゲイツも、それぞれの世界でNo.1。俺達に任せておけば大丈夫さ!」と鼻息も荒く、THQがXbox向けに開発している「WWF Raw Is War」をPRした。スポーツタイトルの人気が高い米国でもトップセールスを記録する人気作だけに、Xboxラウンチ時のキータイトルとして期待されていることを表す紹介の仕方といえるだろう。THE ROCKの登場で会場は盛り上がったが、実際のゲーム画面は公開されずじまいだったのは残念である。

 Xboxの発売は、これまでの発表どおり今秋を予定。今回の講演のなかでは価格は明らかにされなかった。

【Malice】
(c) Argonaut Games plc

□Argonaut Gamesのページ (英文)
http://www.argonaut.com/index.htm

【Oddworld:Munch's Oddysee】
1995-2000 Oddworld Inhabitants, Inc All Rights Reserved. and/or designate trademarks of Oddworld Inhabitants. All other trademarks are the property of their respective owners. All Rights Reserved

□Oddworld's Inhabitantsのページ (英文)
http://www.oddworld.com/

ビデオ映像による開発側からのコメントのみ。ゲーム画面はおあずけ 「WWF Raw Is War」。ゲーム画面の紹介に代わり、“THE ROCK”みずからがステージへと登場した

□Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース (英文)
http://www.microsoft.com/presspass/features/2001/Jan01/01-06xbox.asp
□Xboxのページ (英文)
http://www.xbox.com/xbox/flash/home.asp
□デモ映像、およびビル・ゲイツ氏の基調講演などのムービー
http://www.xbox.com/xbox/noflash/story.asp?story=S15.htm
□Xboxのページ (和文)
http://www.xbox.co.jp/
□関連情報
【1月7日】Xbox、エンターテインメントの本場ラスベガスで初公開!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010107/xbox1.htm
【1月7日】Xbox速報第二弾 Xboxの細部に迫る! フォトレポート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010107/xbox2.htm
【2000年3月10日】マイクロソフト、コンシューマゲーム機「X-Box」を遂に発表 (PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000310/xbox.htm

(2001年1月7日)

[Reported by 矢作 晃 (akira-y@st.rim.or.jp)]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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