★ PCゲーム ファーストインプレッション ★

リアルにラリーをシミュレートした期待作
コーリン・マクレー ラリー2

  • ジャンル:ラリーシミュレーション
  • 発売元:Codemasters (イマジニア)
  • 価格:8,800円
  • 対応OS:Windows 95/98/Me
  • 発売日:12月29日

【ゲームの内容】

 フォードフォーカスやスバルインプレッサ、三菱ランサーなどに乗り込みラリーを戦っていくシミュレーション。降雨や雪といった天候の変化などを、グラフィックによる表現はもちろんタイヤやグリップなどへの影響もリアルタイムにシミュレートされている。




 ラリーを題材にしたレースゲームはいくつ存在しているが、その抜群のリアリティーにより、発売されるや否やいきなり定番ソフトの地位を獲得した「Colin McRae Rally」。その待望の続編が、いよいよ発売される運びとなった。  このソフトの監修を行ない、ゲームタイトルともなっているコーリン・マクレーは、世界ラリー選手権 (World Rally Championship) に出場する選手で、かなりの人気者だ。'91年にスバルチームに初参加するとクラッシュもするがとにかく速いというアグレッシブな走りで、一躍注目を集めたイギリス人ドライバーだ。昨年フォードチームに移籍したが、相変わらずの人気を誇っている。


 登場する車両は20種以上

 現在のWRCには、市販車をベースにした車両が使われている。このゲームも、実際に街中で見掛けるようなお馴染みの車 (もちろん中身はレース用に改造されているが) を、自分の車両として操ることができる。初期状態でプレーヤーが選択できるのは、フォードフォーカス、スバルインプレッサ、PEUGEOT 206、三菱ランサー、TOYOTA CORLLA、そしてSEAT CORDOBAの6車種。だが、ゲームを進めて一定の条件をクリアすると、最終的には合計20車種以上の車が利用できるようになる。その中には、スーパーカー世代にはお馴染みのLANCIA STRATOSなども含まれている。


 豊富なゲームモード

 このゲームには、以下の5つのゲームモードが用意されている。

  • Rally MODE
     各ステージのタイムを計測してその合計で順位を競う、実際のラリーを忠実に再現したモード
  • arcade mode  周回コースを1~5台の敵車とともに走る、アーケードゲーム感覚のモード
  • time attack mode
     タイムアタックを行なうモード
  • challenge mode
     特設コースをライバルと1対1で勝負するモード
  • single stage mode
     Rally MODEの好きなステージを走るモード

 いずれのモードもそれぞれの楽しさがあるのだが、やはり本ソフトのメインとなるのは、1番最初に挙げたRally MODEだろう。


 奥の深いRally MODE

 Rally MODEでは、全世界8カ国、合計90以上ものコースを走破することになる。舗装道路、未舗装のダート、そして一面が銀世界の雪道。本物のラリーと同じく、変化に富んだそれぞれのコースは、いずれも細かい部分までよく描き込まれており、ただ走っているだけでも楽しくなるほど。特に今回の“2”では、時間の経過が導入されており、レースが進むにつれて朝日が序々に昇るなど、思わず見とれてしまうような光景に遭遇することもできる。

 とはいえ、実際にレースに参加している間は、そうした景色の素晴らしさを堪能している暇はないかも知れない。 各コースは、いたる所にコーナーが設けられており、風景に見とれていたりすると、目前に迫ったコーナーに気付くのが遅れ、曲り切れずにコースアウトしてしまうこともしばしば。無事にゴールを目指すためには、常に先の先を読んだ行動が必要とされるのだ。

 短いコースを周回するタイプのレースなら、そのコースのレイアウトを記憶することにより、待ち受けるコーナーの出現なども察知できる。だが、とにかく各コースが長いラリーの場合は、そうもいかない。そこで重要になるのが、ラリーならではの、コ・ドライバーの力だ。このコ・ドライバーとは、マシンの助手席に同乗するナビゲーターのこと。事前にコースのレイアウトを調査し、ドライバーに適切な指示を与えるのがその役目だ。本作では、画面上に、コ・ドライバーの指示がリアルタイムで表示される。その内容は、コーナーの存在や、この先の道路の曲り具合など、非常に重要なものばかり。コースアウトをしたくないのなら、常にその表示から目を離さないようにしなければならない。ちなみに、前作で好評だったコーリン・マクレーのコ・ドライバー、ニッキー・グリスト本人の声による音声ナビゲートも健在。英語を聞き取ることができる人は、それも参考にしよう。

 ところで、前作をプレイしていない人の中には、なぜそれほどコースアウトについてうるさく言うのかわからない人もいるかも知れない。もちろん、これには、それなりの理由がある。通常のレースゲームでは、コースアウト=単にタイム面でマイナスというだけ。しかしこの作品では、それと同時に、車両に与えられるダメージが心配になるのだ。このゲームでは、車両がどんどん故障していく。ただでさえ苛酷なコースを長時間走行するラリーではマシントラブルが発生して当たり前なのだが、コースアウトして樹木にぶつかったりすると、いきなり走行に支障をきたすほどのダメージが発生してしまうのだ。つまりこのRally MODEでは、本物のラリーと同様に、いかに車両のダメージを押さえる走りをするかも、ドライバーに求められる重要な要素というわけだ(コーリン・マクレー自身はそういうタイプではないが)。


 車好きなら買い

 本作は、緻密かつ辛抱強い走りが要求される。そのため、レースゲームにはスピード感を求めるプレーヤーからすると、やや不満を感じる部分も出てくるだろう。しかし、ひとたびそのシビアな走りにはまれば、長く楽しむことができるはずだ。ラリーファンはもちろん、とりあえず車が好きというみなさんは、ぜひ1度プレイしてみてほしい。


(C) 2000 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R) and the Codemasters logo are registered trademarks owned by Codemasters. "colin macrae rally 2.0"TMis a trademark of Codemasters. "Colin McRae"TM is a trademark of Colin McRae. All Rights Reserved. "Colin McRae"TM and copyrights, trademarks, designs and images of car manufacturers and / or on car liveries featured in relation to the game. are being used under license. Developed by Codemasters and distributed exclusively under license by Imagineer Co. Ltd. This game is NOT licensed by or associated with the FIA or any related company.


【動作環境】
  • CPU:Pentium 233MHz以上 (Pentium III 500MHz以上推奨)
  • メモリ:32MB以上 (128MB)
  • HDD:5MB以上 (650MB以上推奨)
  • CD-ROMドライブ:4倍速以上 (24倍速以上推奨)
  • ビデオカード:8MB以上のDirect3D対応ビデオカード (32MB以上のDirect3D対応ビデオカード)


□イマジニアのホームページ
http://www.imagineer.co.jp/
□「コーリン・マクレー ラリー2」のページ
http://www.imagineer.co.jp/pc/products/colin2/index.html
□Codemastersのホームページ (英文)
http://www.codemasters.com/
□「colin macrae rally 2.0」のページ (英文)
http://codemastersusa.com/cmr2/
□「colin macrae rally 2.0 (英語版)」DEMO版ダウンロードページ (35.6MB)
http://www.codemasters.com/downcmr2pc.htm
□関連記事
【12月11日】ラリーを徹底的にシミュレートした「コーリン・マクレー ラリー2」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20001211/imag.htm

(2000年12月27日)

[Reported by 小笠原誠]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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