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CESA、「東京ゲームショウ 2009」開催概要を発表
整理券サービスなど混雑緩和施策も導入

2月27日 発表

【東京ゲームショウ 2009】
9月24日~27日 開催

会場:幕張メッセ

今年開催される「CEDEC 2009」から日経BP社が共催としてより規模を拡大した形でパシフィコ横浜において開催される
 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)と日経BP社は、国内最大規模のゲームイベント「東京ゲームショウ 2009」の開催概要などを明らかにした。昨年は10月9日からと若干後ろにずれたが、今年は例年通り9月24日から27日までの4日間、幕張メッセにおいて開催される。

 東京ゲームショウ2008の基調講演において日本のゲーム業界の厳しさを警告した和田洋一CESA会長は、冒頭挨拶のため壇上に立ち「(発展のため)かなりいろいろな準備ができ、チャンスをつかむ感触を持て始めた。東京ゲームショウ2009では日本ゲーム業界の圧倒的存在感を示せるイベントにしたい」と力強く宣言した。さらに今年の課題としてワールドワイドなイベントとしての言語対応の強化、開発者の情報発信の1つとしてゲームのアイディアをプレゼンテーションするという「センス・オブ・ワンダー・ナイト」の継続開催、トレードショウとしての側面の強化などを上げた。

 2009年のテーマは「GAMEは、元気です。」。「創造性に満ちたゲームは人にパワーを与える」とし、遊ぶ側はもちろん作り手にとっても「夢中になれるからゲームにはいつも希望があふれている」と説明。経済危機により世の中が混乱する今だからこそ、世の中を明るくする存在としてのゲームをクローズアップしていきたいことから、このテーマを選択したという。

 今回、新しく設置される企画ブースとしては「アドバンスド モバイル&PC」コーナーが予定されている。iPhoneやBlackBerryなどのスマートフォンのヒットを受け、高度化する携帯端末とPCオンラインゲームなどの繋がりなどを、コンテンツだけでなくハードウェアなどの紹介も併せて行なう予定だという。

 一般来場者側から期待できるひとつの施策としては、「TGS主催者事務局による整理券サービス」が挙げられるだろう。毎年混雑する「東京ゲームショウ」だが、人気タイトルともなれば100分待ち、昨年の「モンスターハンター3」などは4時間待ちというすさまじいものだった。こうなると、待ち行列に並び続けたところで1日2本から3本程度しか遊ぶ事ができず、体力的にも厳しいものがあるだろう。メーカー側も待つ間に携帯ゲーム機や携帯電話コンテンツの配信を行なうなど対策するほか、整理券の配布を行なうメーカーもあった。

 今回、TGS主催者事務局が整理券を発行するサービスを行なう事で、待ち時間を減らし効率的に試遊を楽しめる可能性が出てきた。来場者により多くのゲームをプレイして欲しいというイベントの根幹をなすところなだけにうまく機能してもらいたい。今回の発表ではサービスを行なうというアナウンスがあっただけなのでその詳細は不明だが、その全貌を早く明らかにして欲しいところだ。

 これに付随し、新たな待機列ルールを導入し、会場内の導線の確保を徹底したいとしている。毎年イベントでは混雑ブース近くの通路が人で溢れて通行が困難になるところがある。これを緩和する案として期待される。

 「東京ゲームショウ2008」では来場者の手荷物検査が行なわれたが、今年も実施される。現在の世界状況を考えれば致し方ないところだが、できる限り円滑に行なわれる事を期待したい。また、Jリーグで採用されている規定を参考にした規定を採用し、迷惑行為などを行なう来場者については退場にするといった施策も導入するという。

 このほかでは、ゲームのアイディアをプレゼンテーションする「センス・オブ・ワンダー・ナイト2009」、ライブイベント「GMT(GAME,MUSIC,TGS)」などが昨年に引き続き開催される。「センス・オブ・ワンダー・ナイト2009」に関しては和田会長の肝いり企画という事もあり、規模を拡大して行なわれる。

 「東京ゲームショウ2009」とは直接関係ないが、ゲーム開発者カンファレンスとして毎年CESAが開催している「CEDEC」があるが、今年から日経BP社が共催として名を連ねる事となった。このことによりイベント自体の規模も拡大して開催される。これまで会場は大学などの教育機関を中心に行なわれていたが、今年はパシフィコ横浜で9月1日から3日まで開催される。セッション数も1.5倍となる150本を予定している。

今年のテーマは「GAMEは、元気です。」。ゲームによって遊ぶ側が元気になるという事はもちろん、作る側も夢を持って仕事に挑むという事で、世の中をもっと明るく楽しくする存在でありたいという想いを込めてこのテーマとなった 「東京ゲームショウ 2009」の開催概要。昨年は10月中旬に開催されたが、今年は9月下旬に戻された。会場はいつも通り幕張メッセ。入場料も変わらず一般が前売り1,000円、当日1,200円。子供は無料 開催規模は「最低、出展者数170社、出展小間数1,550小間、来場者数18万人」としている。基本的には昨年に準ずる数字だが、担当者によれば「最低ライン」と言い、より高みを目指すとしている
「東京ゲームショウ 2009」においける目標として掲げられたもの。あらゆる方向に対して「満足度向上を徹底」したいとしている 新規企画のひとつである「アドバンスド モバイル&PC」コーナー。iPhoneやBlack Berry等を視野に入れ、PCと携帯電話の融合を中心としたコンテンツを特集していく 昨年に続き開催される「センス・オブ・ワンダー・ナイト2009」。ゲーム制作前の企画をプレゼンし、評価するという企画。和田洋一会長の肝いり企画として昨年に引き続き実施される
開発者、ビジネス関係者を対象とした「TGSフォーラム」。今年もプログラムの強化が検討されている。その1つが従来の60分のセッション時間を半分にして手頃感を出した「スポンサーシップセッション“Light”」 来場者向けの施策としては目玉の1つ。TGS主催者事務局による整理券サービスを導入するほか、新たな待機列ルールも検討される。より効率的に試遊できることになるだろうか? そして昨年に引き続き、手荷物検査が行なわれる
和田洋一CESA会長。「東京ゲームショウ 2009」を「日本のゲーム産業の圧倒的な存在感を示せるイベントとしたい」と挨拶 日経BP社の平田保雄代表取締役社長。日本経済はガタガタだがゲーム産業は堅調として、イベントによりより盛り上げていきたいとコメント 昨年の実績と今年のイベントの各種企画などをプレゼンテーションした日経BP社の中村均プロデューサー
昨年の来場者データなども公開された。データによれば来場者も出展者も満足度が高いという。ちなみに出展者側のデータ(左)だが、満足度では昨年と変わりないが、「とても満足している」がアップしているという


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□ニュースリリース
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2009/media/0227.html
□関連情報
【2008年10月10日】東京ゲームショウ2008 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/tgslink.htm
【2007年9月】東京ゲームショウ2007 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070921/tgslink.htm

(2009年2月27日)

[Reported by 船津稔]



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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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