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価格:各3,000円 また、キャラアニの運営するオンラインショップ「キャラアニ.com」では、2枚をセットにした「『空の軌跡』ドラマCD限定版」が限定発売される。価格は6,000円。 このドラマCDは、日本ファルコムから2004年6月に発売されたRPG「英雄伝説 空の軌跡」シリーズのドラマCD化作品。原作は「FC(First Chapter)」と「SC(Second Chapter)」の本編2作品に加え、外伝にあたる「the 3rd」が発売されている。Windows版のほか、PSP版も発売されており、累計販売本数は70万本を突破している。
ドラマCDの内容は「FC」および「SC」のゲーム本編の中から印象的なシーンを再現しつつ、ゲームでは語られなかった裏エピソードなどを収録。各ドラマCDのあらすじとキャストは以下の通り。なお、「『空の軌跡FC』ドラマCD~去り行く決意~」は、2006年3月に発売されたWindows用「空の軌跡SC」初回限定版の特典CDと同じ内容となっている。
■ ドラマCDの収録現場を直撃!
Q. エステルとヨシュアの役作りにあたって注意した点は? 神田さん: エステルは天真爛漫というのが基本なのですが、今回のドラマCDに関しては入口がちょっと落ち込んだところから始まっていたので、彼女なりのテンションの上げ下げの振り幅を探りながらだったんですけど、「振り幅を大きくしてください」とのことだったので、上から下へ全部の感情を上げたり下げたりしながら演じることを心がけました。 斎賀さん: あまり深く考えないようにはしていたのですが、前回がエステルと別れたところで終わったということで、彼なりにいろいろ思うところがあったのかなというのがありましたので、その思いを秘めたまま行動することっていうのがどんな気持ちなんだろうなっていうのを考えながら。あまり表には出さないけれども、根底に流れている気持ちはあるということを意識しながら、何があってもエステルのことは常に考えていたりとかは、やっぱり意識を向けて。彼の中でエステルが1番なところがあるので、それだけは忘れないように演じていました。 Q. 個人的にそれぞれの演じた役に共感する部分はありますか? 神田さん: (エステルは)共感と言うよりは女性が持つ特有の母性本能だったりとか、包み込む大きさですよね。共感するというより尊敬するという感じでした。自分ではなかなか持てない、まだ意識したことのない感情だったので、素敵だなぁと思いました。 斎賀さん: ヨシュアとは、すごく臆病なところは似ていると思いました。人間どうしても踏み出せないところってあると思うので、その辺をエステルが引き出してくれることによって、弱い部分をさらけ出すことができたのですが、人間はなかなかそういうことができない生き物なので、共感というか人間だなぁと感じました。ヨシュアは作られたりだとかしているんですけど、やっぱり人間だなぁというのがありましたので、その辺の人間くささがいいなぁと思いました。 Q. 今回のストーリーを通じて2人がどういうふうに成長していったと感じていますか? 神田さん: とっても大きな1歩を踏み出したような気がします。真実を知ったことでそこに戦うとかではなくて大きな信頼感というか。常に(成長を)追うのではなくて、1歩1歩ゆっくりでいいじゃないかって、そういうのに気づけたことも大きいんじゃないかなぁって。常に前に進むことだけじゃなくて、その場に立ち止まって2人で確かめ合う時間も必要だよねみたいなところがすごくいいなぁ。 斎賀さん: ヨシュアは「自分がなんとかしなきゃいけないんだ。人に迷惑をかけちゃいけないんだ。自分がなんとかすればそれでいいんだ」みたいな感じで、世捨て人というほどではないんですけど、自暴自棄になっていたことがあったんですけど、まわりの人たちに支えられて、やっとまわりを見ることができて、自分は1人じゃないんだと思って。さらにとても大切な存在であるエステルにも包み込んでもらってということがあったんで、固まってた殻を取ることができたっていうのは、ヨシュアにとっては一番大きかったんじゃないかな。でも、(エステルの)尻には敷かれていると思います(笑)。 Q. ドラマCDの中でお気に入りのシーンは? 神田さん: クローゼが悩みを相談して、「実際に迷ったりすることっていうのは強さなんだ」っていう話をしたときに、しみじみ納得してしまって、ほんとの強さってそういうところからわき上がってくるものなんだろうなって思って、人の根底にあるようなものっていうのが、一般的に言われている強さだけではないんだろうなと思いました。女性2人が会話しているときに垣間見えたっていうのが、女の強さみたいな底力を感じられて、そのシーンが好きです。
斎賀さん: 壮大な物語の中の要点を出してドラマCDにしているので、どこも印象に残るシーンなんですけど、演じているとヨシュア目線になりますので、レーヴェやエステルにかけてもらう言葉1つ1つが自分の中では印象に残っているというか、胸に来るものがありました。「あの人たちに助けられたなぁ」みたいな感情とか。
神田さん: 先ほど言った女王様(クローゼ)もなんですけど……お兄ちゃん(レーヴェ)はいい人だったよねぇ。(と斎賀さんに振る) 斎賀さん: いい人だったね。演じているとキャラクターの気持ちに入っているから、ケツを叩いてくれるとかいろいろなことが自分の中でも印象に残っちゃうんだね。 神田さん: そのさらに奥で、お姉さんっていうセリフには出てこないんですけど、お姉さんの存在があったことですべてが動いていっているので、セリフはないけどお姉さんの存在っていうのはすごく気になるし、大きいなと思いました。最後、墓参りするシーンも印象深い。 Q. エステルのような女の子がいたら、どういう関係が嬉しいですか? 斎賀さん: 友達かな。お友達に1人いたら楽しいそうだよね。 神田さん: うるさいと思いますよ(笑)。 斎賀さん: でもそういう人が1人いるっていうのは、いいんじゃないかなと思うんですよね。突っ走っていっても、それを止める人も絶対出てくるし、いい輪の中心になるんじゃないかな。身内っていうよりは友達で欲しいかな。身内だと考え方が変わっちゃいそう。喧嘩とかしそうじゃないですか(笑)。 神田さん: 友達でいいです(笑)。ちょっと遠いはとこみたいな。あんまり会わないけど、たまに会うと楽しいみたいな。元気が出ると思います。 Q. ヨシュアのような男性を女性として見た感じではいかがですか? 斎賀さん: 演じているとわからないからなぁ。(役と現実を)切り離して考えるのがすごく難しいんだよ。自分が演じちゃってるから。逆にどう?って聞きたくなる部分はあるよね(笑)。 神田さん: うーん、でも今回で成長したと思うから、今後の彼には期待みたいな。だっていちいち落ち込むし、勝手に逃げるし、正直めんどくさいのありますよ(笑)。正直あるけど、「わかるよ~、過去は大変だったし」みたいな。でも、「ずっとお母さんでいるのは私イヤ」みたいな気持ちです。たまには守って欲しいとか、強く出て欲しいとか、今後の彼に期待です。 Q. 今後、10年後、20年後の時代背景でエステルとヨシュアの続編を作る場合、2人の関係はどうなっていると思いますか? 斎賀さん: 普通に考えたら子供がいて一緒に旅をしているか、それか落ち着いているか。なんかヨシュアは主夫している気がする。エステルが「私ちょっと出かけてくるから」って言って、ヨシュアが「いってらっしゃい」っていうふうになっている気がします。剣の修行とかもちゃんとしているんだろうけど、エステルが飛び出すのわかっているから、なんでもできるようになっている気がする。 神田さん: 私は意外とヨシュアが亭主関白で、なんか細かいことで気にしてそうな気がしないでもないんですけど、でも2人でうまくバランスをとって、生活はしてそうな気がしていますね。 斎賀さん: 10年後は声が変わってそうで作ってほしくないな。作るなら近未来がいいな(笑)。 神田さん: そうですね。できれば3年後くらいで。もしくは孫の世代の話にして、もう1回私たちが孫としてやるみたいな(笑)。 Q. アニメ化されるとしたらどういうシーンを演じてみたいですか? 斎賀さん: 全部かなぁ。もし動く彼らに出会えるとしたら、最初からじっくり彼と彼女の物語を追ってみたいなと思います。 神田さん: 人とのふれあいとか、1人1人とどうやって関係性を築いてきたのかっていうのを見てみたい。 斎賀さん: 名前を呼ばれるほどの間柄になっているっていうのは、つまりそれだけのことがあるっていうことだから、そのくだりとかもしっかりやったら、名前を呼んだり話すときも全く違う感情が生まれてくるかもしれないので、最初からしっかりやってみたいです。 Q. ファルコム作品への印象は? 神田さん: 人っていうものをすごく感じますね。ファンタジーではあるんですけど、人の核になるものを常に問われているような気持ちがします。 斎賀さん: 人間の奥の奥まで深く掘り下げて、作っている作品な感じがします。 神田さん: 人間とは?みたいな。
斎賀さん: だからこそやっぱりユーザーの方も何回もプレイしているんだろうなと思います。実際にドラマCDで演じてみると、余計にそれがわかる。プレーヤーも共感したり実感できる。それが最大の魅力かなと思います。
□キャラアニのホームページ (2009年2月25日) [Reported by 滝沢修]
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