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「三国ヒーローズ」は三国志の世界観をベースに、有名武将たちを配下に加えながら乱世の統一を目指すオンラインシミュレーションRPG。オリジナルストーリーを交えた、いままでにない三国志ストーリーを楽しめる。登場武将は500人以上。特に多人数で行なう複数ユニットを駆使したターン制バトルは読み合いが熱い。
今回はクローズドβを前に、本作のプロデューサーである株式会社ベクターの運営企画2部部長片山崇氏と、本作のディレクター徳見真行氏に、日本版として追加される仕様やゲームの内容について聞いてきた。
■ ヒーローだった主人公、謀殺された瞬間から新たな物語が始まる
異なるタッチのイラストが混在することについて、ベクターの運営部長の片山崇氏はこう語る。 「乱世を舞台にしたゲームなので、なるべくゲーム内もカオスにしようと思っているんです。プレーヤーキャラのイラストも、オリジナルに実装されているビジュアルに加え、日本独自のアニメ絵の別バリエーションを用意して、なるべくお気に入りのキャラを作れるようにと。オリジナルの絵がいいという人は当然いるだろうけど、そうじゃない人はこちらを選んでくださいと、選択肢を広げることを考えています」 キャラクターは、選択した国の武将としてスタートする。魏・呉・蜀のいずれかを選ぶかによってストーリーが変わり、たとえば、蜀の場合は、劉備、関羽、張飛に主人公を加えた4人の義兄弟として登場する。オープニングでは、蜀は魏に攻め込まれていて、関羽や張飛のほか、張遼、夏候惇など有名武将が早くも登場する。 「タイトルに“三国ヒーローズ”とつけたのは自分なんですが、名だたる武将たちが本当に次から次へと惜しげもなく出てくるんです。そういうヒーローたちと触れ合えるところが、このゲームで一番気に入ったところで、日本の仕様もその部分を強調していくつもりです」(片山氏)
主人公は、オープニングで圧倒的な能力を発揮して魏軍を蹴散らし蜀を救うものの、その後街中で謎の女になんと暗殺されてしまう。それを見ていた仙人が主人公の魂を復活させ、記憶も能力も失ったまま過去に戻ってやり直すところから、ゲーム本編のスタートとなる。
■ 分かりやすいSRPG形式の画面。簡単便利な自動クエスト受諾で物語を進めよう
また、台湾のゲームではおなじみになりつつあるシステム、自動移動もある。マップのアイコンや、イベント開始地点をクリックすることで、そこまでキャラが自動で移動してくれるので、道に迷う心配がない。 さらに特徴的なのが、クエストの自動受任だ。 「ルールを覚えてもらうためのチュートリアルや、メインストーリーに絡んでいくところ、有名武将をゲットしに行くところ、ギルドへの加入方法など、ゲームを進めて行くうえで重要な任務(クエスト)は、全部自動で受けられます。クエストを受ける条件を満たすと、画面右下に自動で引き受けた任務が表示されます。おそらく初心者さんは、迷わずにストーリーやゲームの流れを理解していってもらえるんじゃないかと思います」
と徳見氏が語るように、重要なクエストはすべて自動で受け、画面右下に表示される。もちろん自分で受けなければならない任務もある。
■ 登場する武将の数は500体以上。ステータスを育てて最強の武将を作ろう
武将を仲間にする方法については「基本的にはバトル中にNPC武将を説得し、成功すれば配下に加わります。他にも特定の任務やステージをクリアすると仲間になったり、さまざまな方法で入手できる「武将の魂が封じ込められた絵巻」を使うことで配下に加えることもできます」(徳見氏)と複数の獲得手段が存在する。
武将を獲得するクエストの中には武将列伝と呼ばれるものがあり、武将が置かれた立場を史実に沿った形で楽しむこともできる。武将は特徴によって10種類の兵種に分かれていて、兵種ごとにスキルツリーがある。スキルを強化していくことで、必殺技を覚えていく。忠誠度が下がると逃げ出してしまって、連れ戻すために離反した武将の説得が必要になる。
■ 多人数で行なうシミュレーションバトル。息つく暇もない戦闘には、事前の作戦と読み合いが重要
「慣れてくるとアクションゲームに近くなってくるんです。味方のターンがだいたい1分なんですが、その間に全員がいっせいに配下を動かします。そこに駆け引きとせめぎあいが生まれてくるわけです。高レベルのプレーヤー同士の戦いではもう、見ている方がうわ~っとなるような(笑)。集団戦なので、テンポが悪くなることを恐れていたのですが、むしろ逆ですね。クローズドβ期間には、ギルド戦と国戦の両方のテストを実施する予定ですので、ユーザーさんにも体験していただきたいと思います」(片山氏) ゲームマップ上には、三国志で有名な城や合戦場、関などがあり、戦争はギルド単位でそこを奪い合うような形で行なわれる。 「都市をとったら、その都市をギルドのみんなで管理していくことになります。いま約90のマップがあるのですが、首都以外は基本的に誰かが所有できます。都市を所有し役職に就くと、税金から棒給をもらえる、パラメーターが上昇する、レアアイテムの出る宝箱がもらえるなどのメリットがあります」(徳見氏) 戦争は最初、都市の間の中間地点で始まり、30分~1時間で決着がつくと、負けた方の都市に攻め込むことになる。都市にはそれぞれ防衛度が設定されており、これが0になると陥落し、攻城戦でもっともポイントを稼いだギルドの所有になる。戦争はイベント形式で発生する時期が決まっているので、それ以外の時に修理をすることで防衛度を上げることができる。 「見た目はお手軽ゲームに見えますが、やることは盛りだくさんです。武器の生産や強化もありますし、武将を集めてスキルツリーを強化していかなければならない。転職もありますし、オンラインゲームで考えられる要素はだいたい網羅していると思います。ギルドに入ると、またやれることが増えていきますしね」(片山氏) クローズドβでは、最大5vs5の対人戦が楽しめる。他にもいくつか機能に制限がつく予定だ。 「ただ物語を楽しむだけなら、小説や漫画を読めばいいけれど、せっかくゲームになっているのだから、自分も登場人物として三国志世界の中にどっぷり入り込んで欲しいです。キャラクターとたくさん触れ合えるようなゲームにしていきたい」と、片山氏も抱負を語る。
群雄割拠の時代を、新たなストーリーで楽しめる、台湾発のニュー三国志。見た目で侮っていると、ゲームの深さに驚くかもしれない。
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(2009年2月19日) [Reported by 石井聡]
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