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スパイク、「Midnight Club: Los Angeles」試遊パーティーを開催
危険なシティレースで名を挙げていく走り屋人生の魅力を堪能せよ

【Midnight Club: Los Angeles】

2月25日 発売予定

プラットフォーム:プレイステーション3 / Xbox 360
価格:各7,140円(税込)
CEROレーティング:C


 株式会社スパイクは、最新ストリートレースゲームのPS3/Xbox 360版「Midnight Club: Los Angeles」と、PSP版「Midnight Club: L.A. Remix」を2月5日に発売する。価格はPS3/Xbox 360版が各7,140円、PSPが5,040円。CEROレーティングはPS3/Xbox 360版がC(15歳以上対象)、PSP版がB(12歳以上対象)。

 スパイクは今回の発売に先立ち、都内某所のマンションの一室にて、メディアを対象とした試遊パーティーを開催した。弊誌も招かれ、本作をじっくりと体験する機会に恵まれた。実力派の開発スタジオRockstar Gamesによる最新レースゲームがどのような内容に仕上がったのか、そのファーストインプレッションをお届けしよう。


■ アーケードスタイルのドライビングで危険なストリートレースを展開
「車好き」にはたまらないチューニングや外装カスタムも充実

スパイク、ローカライズプロデューサーの山本大輔氏の解説を受けながらゲームをプレイすることができた
ロサンゼルスの都市から郊外までダイナミックに再現。昼夜の時間経過もあり、時間帯による公道の状況がレース内容に影響する
 プレイステーション 3およびXbox 360向けに発売予定の「Midnight Club: Los Angeles」は、Rockstar Games サンディエゴスタジオが開発したストリートレースゲームで、2003年にプレイステーション 2向けに発売された同シリーズの最新作。

 今作では米国の大都市ロサンゼルスが舞台。プレーヤーは東海岸から引っ越してきた無名の腕利きの走り屋となって数々のシティレーサー達と危険なストリートレースで勝負し、走り屋としての名声を上げてさらにハイレベルなバトルを展開する。

 本作最大の特徴は、何と言ってもダイナミックに再現されたロサンゼルスの街並みだ。ダウンタウン、海岸、ハリウッドの丘まで、ロサンゼルスの名所をぎゅっと凝縮してひとつのゲームマップに再現。ゲームエンジンは「Grand Theft Auto IV」のエンジンをベースに、さらに洗練させたものを採用し、ビル、看板などから通行人のファッションまで、実際のロサンゼルスと同じ意匠が臨場感豊かに描かれる。地元の人間にしかわからない「抜け道」まで再現されており、単なる風景だけではなくレースに活用できる地形要素も盛りだくさんだ。

 また、ゲーム中のレースに至るまでのプレイ方法も独特。本作では「町中をクルーズしながら、ライバルレーサーを見つけて勝負を挑む」という臨場感重視のシステムを採用。このため走る場所によって、ダウンタウンの狭い路地で競争したり、フリーウェイで高速バトルをしたりと、様々なレースが展開する案配だ。

 そして本作のレースは全て、一般車が走る公道上で行なわれる。したがって、いかに一般車とのクラッシュを避けるかがレースの勝敗を握る。さらに、ゲームの世界には時間の概念があり、朝夕にはラッシュタイムも発生。大きな交差点が渋滞していると、高速にコーナリングするときに大クラッシュに発展することもある。深夜を選んでレースをすれば、視界は悪くなるが一般車が少なくなるのでかえって走りやすいなど、レース前の作戦も重要だ。

 車の挙動はごくごくアーケードスタイル寄りで、難しいことを考えずにフルアクセルのまま、ほとんどのコーナーを強引にでも駆け抜けることができる。またコースが都市の中なので、道路を外れて歩道や公園の空間を利用してショートカットするのが重要なテクニックだ。いかに地形を熟知するかで、勝率が大きく変わってくる。

 本作でのプレーヤーはロサンゼルス中のライバルに勝負を挑みながらレーサーとして成長していくが、レースの賞金を貯めて新しい車両を入手していくのも醍醐味。はじめは3,000ドルほどの安い車で始まり、レーサーとしての経験と名声に応じてハイグレードな車種への乗り換えが可能だ。

 登場車種はマッスルカー、エキゾチックカー、チューニングカー、スーパースポーツカーまで幅広いカテゴリに、各有名モデルメーカーの実車をモデルとする40車種以上が用意されている。またDucatiやKawasakiといったメーカーからのバイクも数車種用意されているのが「GTA」シリーズのRockStarらしいところだ。

 そして本作で特に力を入れられているのが、車のチューニングや外観のカスタム要素だ。チューニングはエンジン、タイヤ、シャーシ、ギアなど数十のチューニングポイントに対し、実在する各種のカスタムパーツメーカーブランドからグレードを選択して装着できる。また外装はさらに細かく、車のフロント、サイド、リヤのあらゆるポイントに様々なブランドの空力パーツやデザインパーツを装着・換装することができ、さらに塗装から模様の作成まで自由自在にデザインできる。

都内の高級マンションの一室に設置されたデモルームに、「Midnight Club: Los Angeles」の試遊台を複数台設置して、メディア関係者がじっくりとプレイできる環境を用意。スパイクは本作に大きな期待をかけているようだ


■ マルチプレイは最大16人まで対応。ロスの街を集団でクルーズしたり、各種のレースで対決

スパイクプロデュース部の山本大輔氏、マーケティング部の原田悟氏と3人でバトル。運良く勝つことができた
マルチプレイモードへはシームレスに移行する。同じロスの街で最大16人のクルージングやバトルを楽しめる
 本作では、ドライバーとしてのキャリアを積むシングルプレーヤーモードと、オンラインで他のプレーヤーと対決するマルチプレーヤーモードは、同じロサンゼルスの街にいながらシームレスに移行できる。システムとしては「GTA IV」と同様にクルーズ中に携帯電話からシステムメニューを呼び出し、マルチプレーヤーモードへのスイッチを選択すると、場所はそのままにオンラインモードに移行するのだ。

 オンラインプレイでは最大16人のプレーヤーが、同じロスの街でクルージングやレースを楽しむことができる。皆で名所巡りをするもよし、隠し要素の「コレクタブル」を探して情報交換するもよしだ。またレース対決もここから開始することができる。利用できるレースモードは、チェック・ポイント・レース、サーキット・レースといった通常のレースのほか、キャプチャー・ザ・フラッグ(旗取り合戦)といった変わり種のルールも用意されている。

 キャプチャー・ザ・フラッグでは、街のどこかに旗が出現し、それをゴールに運ぶことが勝利条件。それに対し車で接触すると旗を取れるので、あとはゴールへ一直線だ。ただし旗を運んでいる最中は車の動きが鈍くなるので、他車に接触されないように抜け道を通ったり、突然方向を変えたりと、相手をだます動きで煙に巻く。接触されれば旗を奪われてしまうので、素早く加速して取り返しに行こう。多人数でやればクラッシュ続発の大混乱間違いなしである。

 通常のレースを含め、マルチプレイバトルを勝利して得られる賞金は、そのままシングルプレーヤーモードに持ち越すことができる。また、自慢のデザインカーをマルチプレイモードで取引することも可能なようだ。ただしゲーム内で可能なのは同時に遊ぶプレーヤー同士のやりとりだけだ。自車をより広域にアピールしたい場合は、Rockstar Gamesの提供するコミュニティサイトに登録する必要がある。このあたり、「Forza Motorsport 2」などと違って、ゲーム内に全てが統合されているわけではないところに注意が必要だ。

【Midnight Club: Los Angeles(PS3/Xbox 360版)】


■ よりシンプルにレースを楽しめるPSP版。ロスに加え東京をモデルにした都市も収録

PSP「Midnight Club: L.A. Remix」には東京モデルのステージも収録
 プレイステーション 3/Xbox 360版と同時に発売されるPSP版「Midnight Club: L.A. Remix」の情報もお伝えしておこう。PSP版はタイトルが若干異なるところからも推察できるように、ゲーム内容も少々違ったものになっている。具体的には、グラフィックス上の制限から街に歩行者が出ないこと、それから、ロサンゼルスの外に東京をモデルとする都市を別途収録するなど、コンテンツ的には充実した内容となっている。

 また、プラットフォームの特性を生かした抜群のスピード感により、レースそのものの面白さがより強調されているのが特徴だ。また4人同時対戦に対応しており、PSPを持ち寄って手軽にレースを楽しむことができる。据え置き機バージョンよりも手軽に楽しめることから、様々な層の人気を集めそうだ。

 プレイステーション 3/Xbox 360版「Midnight Club: Los Angels」とPSP版「Midnight Club: L.A. Remix」は2月5日に発売予定だ。近日中にレビューもお届けする予定なので、レースゲームファンの皆さんはぜひ続報をチェックして欲しい。

【Midnight Club: L.A. Remix(PSP版)】


(c) 2006-2008 Rockstar Games, Inc. Rockstar Games, the logo, Midnight Club, and the Midnight Club Los Angeles logo are trademarks and/or registered trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc.


□スパイクのホームページ
http://www.spike.co.jp/
□「Midnight Club: Los Angeles」の公式サイト
http://www.midnightclubla.jp/

(2009年1月29日)

[Reported by 佐藤カフジ]



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