★ オンラインゲームレビュー ★
航空機ならではの空戦ミッションに大規模空中戦!
レベル、機体、そして何よりも腕前が勝負を決める
「Heroes in the Sky」 |
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- ジャンル:オンラインフライトシューティング
- 開発元:GameUs
- 運営:JC Global
- 対応OS:Windows 2000/XP/Vista (64bit版は除く)
- 利用料金:無料(アイテム課金方式)
- サービス開始日:2008年12月16日(正式サービス中)
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無料で遊べるフライトシューティング。戦闘ではプレーヤーの腕前が問われる |
JC Globalが2008年12月16日に正式サービスを始めたPCオンラインゲーム「Heroes in the Sky」が盛況だ。1月13日に実装されたばかりの新コンテンツ「占領戦」によって実現された大規模空中戦がユーザーの人気を集めているのだ。
本作は航空機による戦闘を主題とするユニークなタイトルだ。ゲームは第二次世界大戦下のヨーロッパと太平洋を舞台とし、プレーヤーは雇われパイロットとなって数々の空戦、爆撃ミッションを遂行していく。
剣や魔法で戦うオーソドックスなオンラインRPGと決定的に異なるのは、ゲームの基本が戦闘機によるフライトシューティングであるためアクション性が非常に高く、レベルや装備以上にプレーヤーの腕前が重要になるという点だ。また多人数対戦では、航空戦ならではの広大な空間を使ったダイナミックな駆け引きが巻き起こり、他のゲームにはないプレイ感覚を味わえる。
冒頭でも触れたように本作では、1月13日にメジャーアップデートを行ない、大規模で戦略的な航空戦を楽しめる「占領戦」がスタートした。「占領戦」は、ゲームに登場する2陣営が領土を奪い合って多人数戦闘を展開するというもので、優勢な陣営のプレーヤーには様々な「実利」が与えられることもあって、スタート直後から大人気のゲームモードとなっている。
本稿では、ユニークなゲーム内容で人気を集めつつある本作「Heroes in the Sky」がプレーヤーにどのような楽しみを提供してくれるのか、ご紹介したい。
■ 空中戦はアーケードゲームスタイルの簡単操作。押し寄せる敵機を次々になぎ倒す
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基本操作は初回プレイ時のチュートリアルで学べる。キーボードのほかマウス、ゲームパッドでのプレイも可能だ |
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操作はとても簡単で、シューティングゲーム的なスキルが問われる |
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同時に大量の敵機が現れる。照準を合わせ、タイミング良く射撃して素早く撃破 |
空中戦のゲームといえば、その操作性についてシューティングゲーム寄りのものとフライトシミュレーター寄りのものの2方向がある。本作「Heroes in the Sky」の場合は完全にシューティングゲーム寄りのバランシングで、航空機についての専門的な知識がなくても簡単に機体の操縦が可能だ。
ゲームの基本操作は、初回プレイ開始時に与えられる一連のチュートリアルミッションで学ぶことができる。デフォルトのキーボード操作の場合、カーソルキーで上下左右に旋回、スペースバーで加速、[A]、[S]キーで機銃とロケットを発射と、序盤に覚える基本的な操作はこれだけである。
飛行機の挙動はごくごく単純で、カーソルキーを押した方向に単純に機種を向けるタイプの動きだ。それに、宙返りやロールなど天地を反転させる機動はなく、常に自機の姿勢が画面内に見えているため、空間把握に混乱を来す心配は皆無。操作面でつまずくことはまず無いという作りで、誰にでも楽しめることを目指して制作されているようだ。
その反面、本作の作りは、本格的なフライトシミュレーターをやり込んでいるようなプレーヤーが航空機に求めるダイナミクスを満足させるものではない。その視点で見ると、本作には速度や高度の維持による運動エネルギーの管理といった空中戦の駆け引き要素や、損傷による運動性の低下といったディテールの表現がばっさりカットされており、戦闘の遂行にはフライトシミュレータとは全く別の考え方が求められる。
その基本は、どんな運動の結果でもいいので、いかに素早くターゲットに照準を合わせるか、ということになる。そこで重要になるのは、過不足なくカーソルキーを押す正確さ、誤差を素早く修正する精密さ、タイミング良く射撃キーを押す反応力。シューティングゲームで必要となるプレーヤースキルが問われるわけだ。
空中戦における射撃の命中判定はかなり大ざっぱで、ターゲットから照準が少々ズレていてもバシバシと命中する。その代わり、ターゲットの中心をより正確に打ち抜くほど与えるダメージが増すので、効率性を高めるには素早さと正確性の両方が必要だ。
きちんと命中すればほとんどの敵機は一瞬で撃墜できるが、一度に戦う敵機の数も相当な数にのぼり、数分のミッションで20機、30機撃墜なんていうのもごく普通。本作におけるほとんどのミッションは、バシバシと敵機を撃墜しつつ、与えられた作戦目標を遂行するというものである。そうしてミッションを遂行することで、プレーヤーは経験値とお金を得て、RPG的な成長を遂げていくのが基本的なゲーム内容だ。
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チュートリアルを終えたら連合国、枢軸国いずれかの陣営に所属。基地でミッションを請け負い、パイロットとしてのキャリアをスタートする |
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各ミッションは第二次世界大戦の各局面をモデルとしており、レベルが低いうちは大戦初期の欧州戦線に始まり、高レベルになれば太平洋戦線にも舞台が広がっていく。その内容は空中戦から対地攻撃まで様々で、ひとりで辛い場合は複数の仲間と一緒にミッションをプレイすることも可能だ |
■ 連合国、枢軸国のいずれかに所属。RPG的な成長を経てエースパイロットを目指す
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はじめは低性能な複葉機でスタート。高性能な機体に乗るためにはミッションをこなしてレベルを上げる必要がある |
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レベル条件を満たした機種は「ファクトリー」にて製造できる。いちど製造した機体は永久に自分のものだ |
操作性でシンプルなシューティングゲーム路線を取る本作では、“航空機に対するロマン”は別の面で表現されている。それが、プレーヤーの成長と上位機種への乗り換えという要素だ。
チュートリアルミッションを完了したプレーヤーは、連合国もしくは枢軸国のいずれかに所属することになり、そこで雇われパイロットとしてのキャリアがスタートする。最初に与えられる飛行機は第二次世界大戦初期には既に退役レベルの旧型機。筆者が参加した枢軸陣営では、ドイツのアラドAr65という複葉機だ。
最初はオンボロな飛行機で始まる本作のプレイだが、基地で与えられるミッションをこなし、経験値を得てプレーヤーレベルを上げていくことで、上位機種への乗り換えが可能になる。枢軸国の場合はアラドAr65に始まり、ドイツ機で乗り換えていくならハインケルHe51、メッサーシュミットBf109Bと進み、やがてはフォッケウルフFw190シリーズ、あるいはBf109の後期型といった形で選択肢が広がっていく。
当然、機体は後期のものほど高性能で、速度や旋回性能、耐久力などが向上しているかわりに、その性能に見合ったプレーヤーレベルが必要だ。例えばHe51は必要レベル2、Bf109Bは必要レベル6となっており、ゲームの進行に合わせて段階的に乗り換えていく構造だ。ちなみに現時点で最も高水準のFw190Fは必要レベル42で、レベルキャップが40の現在では、搭乗するのはまだ不可能だ。史実ではその先にP80シューティングスターやMe262シュワルベといったジェット戦闘機も存在するが、そのあたりはまだ未実装だ。
航空機のラインナップは上記のような戦闘機だけでも、枢軸国にはドイツ、日本、イタリアの3ライン、連合国には米国、英国、ソ連の同じく3ラインが用意されており、大戦中に活躍した有名機種を含めて多数のバリエーションが存在する。その中では、やはりドイツと日本機の人気が高い。
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各陣営、各カテゴリ毎に機体の進化ツリーがある。戦闘機だけでも相当な機種数にのぼり、それぞれに個性的な性能が与えられている。最高性能の機体に乗るためには長い道のりを経る必要があって、なかなか大変そうだ |
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よりグレードの高い機体に乗り換えれば、それまで苦戦していたミッションもラクにこなせるようになる |
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戦闘機よりも爆撃機のほうが向いているミッションも多い |
ドイツ機は高速性に優れる機体が多い一方、日本機は防御力が貧弱なかわりに機動性が高いものが中心だ。そんな中にあって、戦闘機ファンとして特定の機体を使い続けたいというプレーヤーも多いはず。それに答えるため、本作では機体の個性はそのままに性能を大幅に向上させる「改造」機能がある。かなりのお金がかかり、必要レベルも相応に高くなってしまうが、機体の特徴を残したまま高レベル帯に備えることができるのは非常に嬉しい。
このほか、各陣営に「管制機」、「爆撃機」といった機種カテゴリがあるのも見逃せない。「爆撃機」は対地攻撃に特化した航空機で、爆撃系のミッションで強力だ。「管制機」は戦闘機と爆撃機のちょうど中間くらいの特性を持った航空機で、万能型と言える。これらの機種を所有しておけば、戦闘機、管制機、爆撃機をミッション内容に合わせていつでも乗り換えることが可能となる。オーソドックスなRPGで言えば“いつでもクラスチェンジできる”という感じである。
機体のカスタマイズとしては、戦闘で得られるお金「BP」を消費して「ショップ」で機銃や装甲板といった装備類を購入し、「格納庫」にて既存の機体に取り付ける方法が基本だ。装備にもレベル帯に応じたグレードがあり、また必要レベル帯を下げる「量産型」、攻撃力を増す「高火力」といった付加能力が付いていることがある。
また、各装備は「BP」と特殊アイテムを使って「強化」することも可能だ。強化は何段階も行なうことができるが、段階が進むほどに失敗確率が高まる。失敗すると対象のアイテムが失われてしまうという仕様で、このあたりはオーソドックスなRPGにおける“エンチャント”と同じような概念だ。やりこみ派プレーヤーのための要素と言える。
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難しいミッションでは、戦闘機、爆撃機、管制機のぞれぞれで連携する必要があるなど、本作では航空機という設定がゲームにうまく生かされている |
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「ショップ」やミッションで手に入れた装備を取り付けて機体をカスタマイズ。近距離型にするか、遠距離型にするか。あるいは機動力を重視するか、それとも速度を重視するか。プレーヤーのスタイルに応じて様々なオプションが用意されている |
■ 空中戦の醍醐味が姿を現す「対戦」と、大規模戦闘を楽しめる「占領戦」
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対戦ロビーはオーソドックスな仕様。レベル帯を制限したルームであれば初めてでも気楽に参加できる |
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チーム戦がスタート。沢山の敵機と味方がいちどに視界に入ってくるので、混乱しないように気をつける |
本作のつくりを全体的に見ると、ミッションを遂行して経験値とお金を貯め、装備をアップグレードして成長していくという継続要素があり、ゲームのスキームそのものはオーソドックスなオンラインRPGと同じだ。したがって、空中戦ならではの要素をどう楽しんでいくかが本作における最大の焦点だ。そこで本作では、随時参加可能な対戦機能や、1月13日のアップデートで追加された大規模戦闘「占領戦」を用意し、プレーヤー同士の対決を促進している。
まず、通常対戦については、マッチングロビーから自由に参加可能で、2~16名での乱戦とチーム戦の2種類のゲームモードが用意されている。乱戦もそれなりの味わいはあるが、空中戦ならではの特徴が出てくるのはチーム戦だ。戦闘機同士の対決だけあって(中には爆撃機で参戦する猛者もいるが)、単純な射撃の上手さだけでなく、連携の能力や、ワイドな空間を上手に利用する頭脳スキルも要求されるのだ。
例えば、味方機を追って攻撃中の敵機のさらに後ろについて攻撃を加えたり、巴戦になり狭い空間でグルグルと旋回を続ける敵集団に遠方から飛び込みつつロケット弾を打ち込むというのは非常に効果的。あるいは自分が狙われたら素早く味方機の方向へ引っ張り、背後の敵を味方が攻撃する形に持ち込む。射撃に自身があれば、戦場空間を最大限に利用し、最高速で一撃離脱を繰り返すのもいいだろう。
筆者が考えるこうした戦術は、本格派のフライトシミュレータでも活用できる普遍的な空中戦テクニックだ。それが本作の空中戦では充分に通用するので、よりレベルの高い機体に乗るプレーヤーを相手に、なかなかの好勝負に持ち込むことも不可能ではない。逆に、レベルが高くても対戦成績がふるわないプレーヤーは、そのあたりを見直してみるとさらに楽しめるはずである。
また、本作では対戦でもお金や経験値を獲得できるので、コンピュータ機相手のミッションに飽きてしまっても大丈夫だ。対戦でそれなりの成績を残し続ければ、順調なレベルアップが期待できる。そして上位の機体に乗り、さらなる活躍を目指すという良い循環に入れば、本作を心底楽しめるはずだ。
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対戦ではコンバットフライトシムばりの戦術が生きてくる。撃墜戦果を挙げてお金と経験値をゲットしつつ、腕前を磨いていく |
・「占領戦」には全プレーヤーが“実利”を求めて同時参戦!!
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「占領戦」の待機画面。マップに示された拠点を奪い合って全体の戦いが進行する |
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戦闘可能になった拠点に参戦。競争率が凄まじく、実際に参加できるかどうかはかなり運任せだ |
1月13日のアップデートで実装された「占領戦」は、さっそく本作最大の人気コンテンツになっている。この「占領戦」は1日のうち限定された時間帯だけ解放されるゲームモードであり(現在は21時~22時の1時間限定)、ヨーロッパと太平洋の2つの戦線で、2つの陣営が拠点を取り合うという戦略的なゲーム性が特徴だ。
「占領戦」の待機画面にはヨーロッパと太平洋のマップが表示され、それぞれが複数の拠点で構成されている。各拠点は一種の対戦ロビーになっており、各拠点にて15人対15人のプレーヤー対戦が行なわれる。その戦闘結果に応じて、拠点の所有陣営が移り変わるという仕組みだ。
対象の拠点で戦闘が開始されるためには、“隣り合う拠点が異なる陣営の所有になっている”、“前回の戦闘が終了して一定の時間が経過している”、といった条件があるものの、戦場になりうる拠点はいくつもあるので、たくさんの戦闘が同時進行する。
プレーヤーは、ロビー画面にて任意の拠点に自機を移動させて、戦闘開始を待って参戦するのだが、ひとつの戦場に参加できるプレーヤーは各陣営で15人までなので、2、3秒で満員になる。あぶれたプレーヤーはロビーに残り、拠点の所有者が変化するのを眺めるという案配だ。
運良く戦闘に参加できたら、「陣地の破壊/防御」、「敵機の殲滅」など、各拠点毎に設定されている勝利条件を目指して戦いが展開する。そこに参加プレーヤーのレベル制限などはないので、ロビー画面にてあらかじめ高レベルプレーヤーが1カ所に集まってから戦闘を開始すれば、かなり優勢な戦いになるようだ。ロビー画面を見ていると、そういった状況を作り出すべく、連携を呼びかけるプレーヤーが数多くいて、非常に面白い。
ひとつの戦闘は3~10分程で完結するが、占領戦は時間いっぱいまで続く。その中で各陣営がいくつの拠点を制圧するか、もしくは守りきって確保するかが最大の焦点だ。優勢な状況で占領戦を終えることができれば、その陣営の全プレーヤーに“獲得経験値アップ”、“ショップアイテムの値下げ”などの特典が、次の占領戦が開催されるまで与えられるのだ。全てのプレーヤーがこうした“実利”を求めて血眼になって戦いを展開するわけである。
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各拠点の戦闘には、「陣地の破壊/防衛」、「制空権の確保」といったミッション目標がある。目的をきちんと理解していないと拠点を失うことになるため、しっかり確認しておきたい。また、低レベルプレーヤーが重要な拠点の攻撃に参加すると陣営全体が不利になることもあるため、自分のレベルに合わせて慎重に戦場を選びたい |
・「占領戦」は非常に面白い試みながら、改善が必要な点も目立つ
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現状では全く戦闘に参加できないプレーヤーも多い。チャンスを広げるための改善が強く求められる |
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参加するすべてのプレーヤーが何らかの形で貢献できるようなシステムを導入できれば、ますます面白くなりそうな気配はある |
この「占領戦」は本作の全プレーヤーが参加できるという点で非常に面白い試みだが、大きな問題もある。最大の問題は、全体マップの構造上、同時進行可能な戦闘数の制限があり、結果的に直接戦闘に参加できるプレーヤー数が極めて限られていることだ。
実際に戦闘に参加できる人数は同時に約150~200人といったところだが、待機画面にはそれを遙かに超える数千人のプレーヤーが待ちかまえているのである。このため現状では、戦闘可能になった拠点が文字通り一瞬で満員になってしまう。占領戦開始から終了まで待機画面に張り付いていながら、一度も戦闘に参加できないまま終えるプレーヤーも数多い。
また、戦闘に参加する際、“各陣営の参加人数に3人以上の差があるとき、人数が多い方の陣営のプレーヤーは参加できない”という謎の仕様があり、「間に合った!」と思って出撃ボタンを押しても失敗になることがある。参加するためには、運任せの絶妙なタイミングでボタンを押す必要があるのだ。これは非常にフラストレーションが溜まる。現状を見る限り直ぐに両陣営が満員になるのだから、この仕様は即刻削除すべきだ。
それを含めて、「占領戦」に参加する大勢のプレーヤーを満足させるためには、より参戦チャンスを広げるための拡張が必要になるだろう。まず第1にはインターフェイスの改善、そして可能ならば戦場そのものの拡大。そしてできることならば、数分以内に戦闘可能になる拠点にて、参戦予定のプレーヤーがあらかじめエントリーできる仕組みが欲しい。目に見える仕組みがあれば、重要な拠点には高レベルプレーヤーを確実に配するなど、よりいっそう手応えのあるチーム戦略が展開でき、参加者全員が大いに楽しめるようになるはずだ。
必要な改善が行なわれれば、「占領戦」は本作を永続的に楽しんでいくためのかけがえのない存在になりうる。今後JC Globalが展開する本作のサービスを見ていく上では、その点に注目していきたい。
(C) 2008-2009 GameUS All rights reserved.
(C) 2008-2009 JC Entertainment All rights reserved.
(C) 2009 JC Global All rights reserved.
□JC Globalのホームページ
http://www.jcg.co.jp/
□「Heroes in the Sky」の公式サイト
http://hs.joycity.jp/
(2009年1月16日)
[Reported by 佐藤カフジ]
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