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★モバイルゲームレビュー★

アクション+RPG+育成シミュレーション
得意ジャンルに特化して遊ぼう

「ブレスオブファイアIV
妖精たちと光のカギ」

  • ジャンル:RPG
  • 開発元・配信元:カプコン
  • 利用料金:月額315円(サイト利用料)
  • プラットフォーム:iモード
  • 対応機種:FOMA 703i/903iシリーズ以上
  • 配信日:11月4日(配信中)
  • アクセス方法:iMenu → メニューリスト → ゲーム → ミニゲーム → カプコンパーティ



 11月4日に配信が開始されたiモード用「ブレスオブファイアIV 妖精たちと光のカギ」は、前作「ブレスオブファイアIV 〜炎の剣と風の魔法〜」の続編として、アクションRPGをベースにしている。

 本作はその上で、プレイステーション版「ブレスオブファイアIV うつろわざるもの」のシミュレーション要素「コロニー建設」をモバイルゲーム用にアレンジしたものが追加されている。アクション、RPG、シミュレーションの3つのジャンルが融合したゲーム内容とは、いったいどうなっているのか? そういった所にも着目しながら紹介していきたい。



■ 光のカギを元に戻し、妖精の住む「夢の世界」を闇から救い出せ!

ゲームの目的は光のカギに欠けた妖精石を10個集めること
 本作は「ブレスオブファイア IV」の番外編的作品で、舞台は前作「ブレスオブファイアIV 〜炎の剣と風の魔法〜」から約1カ月後。主人公は、竜に変身できる特殊能力「トランス」を持った特別な少年「リュウ」と、背中に翼の生えた飛翼族の女の子「ニーナ」の2人で、「サイアス」、「クレイ」、「マスター」などお馴染みのキャラクタもストーリーの進行役として登場する。

 リュウ達は目的とする町へと旅を続けていたところ、泣いている1匹の妖精と出会う。妖精に泣いている理由を尋ねると、ただ一言「お願いだから 助けてよう!」と言うのみ。困ってしまったリュウ達は、しぶしぶ妖精に手を貸すことに。

 すると、妖精の「じゃあみんな、目を瞑ってほしいよう!」という言葉のあと、リュウ達は強引に夢の世界へと連れて行かれてしまう。乱暴に運ばれ、到着の衝撃で気を失うリュウ。目を覚ましてフィールドを探索していると、妖精が助けを求めてきてモンスターと戦闘をするハメに。

 リュウ達は散々な目に遭いながらも、コロニーと呼ばれる妖精の町へ導かれる。目的地に到着すると、そこはすでにモンスターに襲われたあとで、コロニーは瓦礫の山になっていた。妖精曰く、元々は「光のカギ」が夢の世界を守っていたのだが、突如出現した影のバケモノにより光のカギは破壊されてしまったのだという。それが原因で「夢の世界」は闇に覆われ、モンスターが出現しはじめたという。

 リュウ達は「夢の世界」を闇から救い出すため、妖精達のコロニーを再建するとともに、光のカギに装飾されていた10個の妖精石を求めて冒険を始める。

【スクリーンショット】
か弱き妖精達のためにコロニーの再建も手伝ってあげよう 花の姿をした巨大なボスモンスター。コロニーを破壊したモンスターだろうか? 一緒に戦闘できないのは残念だが、「クレイ」などのキャラクタも進行役として登場



■ 片手でラクチンな爽快アクション。プレイスタイルを選べばアクションが苦手な人も安心

攻撃範囲が広いため、複数のモンスターを一網打尽できるリュウ。爽快感はバツグン!
 ゲーム内容は、モンスターを討伐するアクションRPGパートと、コロニーを再建するシミュレーションパートによる2部構成。アクションRPGパートでは、各ダンジョンのボスモンスターを倒して妖精石を集め、光のカギを元に戻すという重要な目的がある。シミュレーションパートもストーリーを進行する上で深く関わっているのだが、これについては後述させてもらう。

 アクション画面は見下ろし型になっており、方向キーで移動、決定キーで通常攻撃と、片手で操作できる。リュウは剣で攻撃する接近戦タイプで、攻撃力が高く一度に複数のモンスターを攻撃できる。ニーナは魔法で攻撃する遠距離タイプで、安全な位置から攻撃できる。キャラクタの切り替えは#キーひとつで行なえるため、戦闘はシームレスに進んでいく。

 普段はリュウを操作して複数のモンスターを豪快に倒し、手ごわいモンスターの場合にはニーナに切り替えて慎重に倒していくというスタイルでプレイしていく感じになる。リュウは少し前進しながら攻撃するため、ざっくざっくとモンスターを斬り捨てながら進んでいく快感がたまらない。決定キーを押しっぱなしにすると最大3回まで剣が振られるため、大量の敵に囲まれてもあわてて連打する必要はない。

 通常攻撃では歯が立たない強力なモンスターを相手にする際には、リュウは特殊能力「トランス」を使用して竜に変身し、攻撃力、攻撃速度、防御力など全てをパワーアップさせられる。トランス状態は非常に強力だが、AP(アクティブポイント)が徐々に減少していき、0になると元の姿にもどってしまう。変身時間はそれほど長くないので、ここぞという時にしか使えない「トランス」ではあるが、ボスモンスターとの戦闘時に発動すれば、攻撃をものともせずにラッシュを仕掛けられて大ダメージを与えられる。ボスモンスターとの戦闘が待ち遠しくなるほどバツグンの爽快感だ。

 各ダンジョンに1匹ずつ存在するボスモンスターは、リュウの10倍以上はある巨大な体で迫ってきたり、素早く動き回って背後から攻撃してきたりと、攻撃方法も千差万別だ。なかでも面白いのはキノコの姿をしたボスモンスターで、モグラ叩きのように出現し、リュウの攻撃が遅れると周りのモンスターが襲ってくる。攻撃してもすぐ逃げてしまうので、ある程度予測してメッタ斬りできた瞬間は気持ちいい。

 ボスモンスターとの戦闘では敵の攻撃をかわし、隙をついて攻撃を当てるというヒットアンドアウェイが基本になる。ガードやジャンプはないため、ちょこまかと動き回ることになるのだが、ニーナの場合はメニューを開いて攻撃魔法を選択すれば、画面内の対象モンスターを中心とした広範囲にダメージを与えられる。攻撃魔法を使うとAPを消費するが、待機中のキャラクタは時間ごとにAPが回復していくため、切り替えをうまく使えば魔法が連発できる。これを利用すれば、ダメージをアイテムで回復しつつ、魔法でボスモンスターを圧倒することも可能だ。

 さらに指輪を装備しておくことで、その指輪に対応した属性攻撃を防げる。例えば、炎による攻撃の場合には「炎の指輪」、旋風のような風の攻撃の場合には「風の指輪」を装備しておけば、そのダメージを無効化してくれる。指輪はダンジョン内の宝箱から入手できるため、ボスモンスターとの戦闘前に装備しておけばアクションが苦手な人も安心してプレイできる。

【スクリーンショット】
モンスターと距離を置いて安全に攻撃できるニーナ リュウはトランス状態になると一定時間パワーアップする 竜に変身している間はモンスターを殴るだけ殴れ!
3Dグラフィックスで描かれたモンスター達は、巨大化したり縮んだりと、画面狭しと動き回る もぐら叩きの要領でボスを攻撃して討伐 ボスの周囲が風で覆われていても、風属性を無効にすればダメージを受けない



■ コロニーを発展させ、妖精を増やして育成。本筋に深く関わる「コロニー建設」

モンスターによって崩壊したコロニーを建て直そう
 前述の通り、妖精のコロニーは破壊されているので、これを修復・発展させていくのがゲームのもう1つの目的になる。

 コロニー建設の方法は、まず最初に作りたい建物を一覧から選択し、建設に必要な材料の研究をする。そしてアクションRPGパートで目的の建物に必要な材料を収集し、材料を使用してコロニー内の建設予定地を選択すれば建築完了だ。初めのうちはコロニー内の妖精数は少ないが、建物を増やすことで妖精が新たに産まれ、最大49匹まで増加する。

 コロニーを建設する主な目的は2つ。1つ目は新たなダンジョン発見のため。初めは冒険できるダンジョン数が少ないが、新たにダンジョンを発見するには条件として、建物を増やして妖精を一定数以上にする必要がある。新たなダンジョンが発見されなければ、アクションRPGパートは進まない。要するに、アクションRPGパートを進めるためにコロニー建設を平行して進める必要があるということだ。

 2つ目は妖精の力を利用するため。ダンジョンに置かれた重くて動かせない岩、本の形をした扉、壊れた橋などの行く手を遮る障害物を妖精の力を利用して排除するのだ。障害物を排除するには一定数以上のステータスが必要で、妖精には体力、知力、技術のステータスがそれぞれ5段階で用意されている。妖精は3匹まで同行させることが可能で、3匹のステータスの合計値により障害物は排除できる。

 例えば、体力12、知力12、技術2、というように表示されている障害物があった場合は、妖精3匹のステータス合計値が障害物のステータス以上ならば排除できる。排除できない場合は妖精の組み合わせを変更するか、妖精を育成してステータスを上げれば排除できるようになる。妖精はコロニー内の建物に配置することで、冒険に出かけた回数に応じて徐々にステータスが上昇していく。これもストーリー進行上無視できない内容で、妖精の育成も重要になる。つまり、妖精の数を増やして育成することが、シミュレーションパートの主目的になっている。

【スクリーンショット】
49匹の妖精を選択する際には、タイプや能力値で並び替えができる リュウ達では動かせない岩も、妖精3匹の力を合わせれば通れるようになる アイテムや装備の入っている宝箱には、妖精でなければ解除できない封印がかけられている場合もある



■ “材料の入手”、“建物の建築”、“妖精の育成”を循環させてストーリーを進めよう

ダンジョンに生えている木を伐採して材料を入手しよう
 次に、コロニー建設とアクションRPGパートの関わりについて説明していこう。まずゲームの流れを知る上で覚えておいてもらいたいものは“材料の入手”、“建物の建築”、“妖精の育成”の3要素だ。

 前述した通り、建物の建築には材料の入手が必要不可欠となっている。建築材料はモンスターを倒すことで入手できるものもあるが、ダンジョンに存在する採取可能な木と、採掘ポイントの2種類が材料集めのメインになっている。ダンジョンによって入手可能な材料が違うため、様々なダンジョンを巡って材料を集めることになる。

 しかし、リュウ達だけで入手できる材料の数は少なく、中には入手不可能な材料もある。そういったときに役立つのが妖精である。妖精の中には採取の得意なタイプが存在し、リュウ達の材料集めを手助けしてくれる。

 妖精のタイプには「戦闘」、「回復」、「狩り」、「伐採」、「採掘」の5種類がある。「戦闘」は体力値に応じたダメージをモンスターに与えてくれる。「回復」はHPを回復してくれるサポート役。「狩り」は行き先のダンジョンを指示することで、コロニー内の妖精が生活するために必要な食料を入手してくれる。「伐採」と「採掘」はそれぞれ採取可能な木、採掘ポイントで材料を入手してくれる。

 なかでも「伐採」と「採掘」タイプの妖精は、ステータスの技術値の差で入手できる材料のランクや、入手可能な材料数に大きな違いがでるため、忘れずに建物に配置しておき、育成しておきたい。そこで妖精を育成するためには、妖精の住処となる建物の建築が必要になる。

【スクリーンショット】
妖精の攻撃が強力になるほどエフェクトも次第に派手になっていく 狩りに出かけたとしても、失敗して戻ってくる事もある 「カンッカンッカンッ!」という音を立てて材料を集める「採掘」



■ 冒険がさらに便利に、主婦必見「コロニー活用術」

初めは瓦礫の山だったコロニーも、見違えるほどの発展を遂げた
 コロニー建設で建設できる建物は約30種類。コロニーには7×7マスの敷地があり、そこに建物の向きを決めて配置できる。建物の形状は1×1マスのものから3×3マスのものまであり、それぞれ外観が異なっている。

 建物の種類は、「妖精の家」や「レンガの家」、「南国の家」、「海の家」などがあり、半数近くの建物は妖精のステータス上昇を目的としている。例えば、序盤に建設できる建物では1種類のステータスしか上昇しないが、ゲーム中盤に建設できる建物では2種類のステータスが上昇したりする。そのため妖精の家ではあるが、解体、建て替え、引越しという人間くさい作業も必要だ。

 ステータス上昇を目的とした建物以外には「食料庫」、「酒場」、「鍛冶屋」、「工房」などが存在する。「食料庫」は妖精の食料の貯蔵数が増加し、「酒場」は建築材料の入手場所や今までのモンスター討伐数などの情報を教えてくれる。

 「鍛冶屋」や「工房」を建設すると武器や防具、回復アイテムなどの売買、さらには収集したアイテムを消費して新たな武器や防具の生成が可能になる。アクションRPGパートで購入資金や素材を手に入れ、シミュレーションパートでリュウ達を強化するわけである。なお、妖精数さえ増やしておけばいいので、建物は全種類建設しなくても大丈夫だ。

 酒場の建築には「桃色の果実」というアイテムが必要なのだが、採取場所がわからなかったため、全てのダンジョンをくまなく探すことになった。結局は灯台下暗しで、初っ端のダンジョン奥深くにある木から採取できたのは数時間後。酒場を建設すれば材料の入手場所はわかるようになるものの、その酒場の建設材料がどこで手に入るのかわからないのには困ってしまった。

 最低限の建築をして妖精数を増やしたあとは、何を建築しようとプレーヤーの自由。外観の異なる建物を利用し、ジオラマチックに遊んでもいいし、「南国の家」と「海の家」で真夏のリゾート地のようにもできる。ゲームクリア後にもコロニー建設で楽しめるのも本作の魅力だ。

【スクリーンショット】
鍛冶屋を建設すれば武器や防具の購入、生成も可能になる 後半のダンジョンで手に入る素材で大きな建物も建築できる 住む家で妖精の成長が変化するため、家選びは慎重に



■ 問題点も散見されるが、幅広いユーザーに受け入れられるバランスが秀逸

 ゲーム後半になると、1回の冒険で入手できる建設材料の数が少なくなり、一定数集めるために同じダンジョンに足しげく通う必要があり、やや退屈に感じた。また、妖精の数が新たなダンジョンの出現条件になっているという説明がないため、ダンジョンが一向に出現しないという状況にも陥った。モバイルゲームには説明書がないため、その分ゲーム内の説明できちんと補ってもらいたいと思う。

 それらを除けば、戦闘はスピーディーに展開されるし、モンスターを斬っている感覚も爽快だ。ボスモンスターも攻撃方法を理解すれば倒せるバランスで丁度いい。クリアまでに登場するダンジョンも10カ所用意されていて、最後のボスまでに要した時間は30時間程度と、ボリュームも十分感じられた。

 コロニー建設においては、建物の数が多く、ストーリー進行と関係なく自由に建設して遊べるのがいい。ただ、コロニーを自慢できる場所が用意されていないのが惜しい。携帯電話の利点を活かし、ネットワークを通じて他人のコロニーを訪問できるようにしても面白かったと思う。

 アクションが得意ならば、モンスターの攻撃を全て避ける意気込みでテクニック勝負で進められる。RPGとして楽しみたいなら、モンスターを倒してこつこつとレベルを上げ、十分にキャラクタを成長させていける。シミュレーションが好きなら、コロニーに注力して十分な装備とアイテムを準備し、妖精を育成してからボスモンスターに挑めばいい。どこを入り口にしても、互いの要素でフォローしあいながら進めていける作品に仕上がっている。

(C)CAPCOM 2008

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「ケータイカプコン」のページ
http://www.capcom.co.jp/keitai/
□「ブレスオブファイアIV 妖精たちと光のカギ」のページ
http://www.capcom.co.jp/keitai/imode/foma_bof4_yousei.html
□関連情報
【11月4日】カプコン、iモード「ブレスオブファイアIV 妖精たちと光のカギ」
ダンジョン攻略と町づくりが楽しめるアクションRPG
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081104/bof.htm

(2008年12月4日)

[Reported by 日高文典]



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