【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

イエティ、PS2「Myself; yourself それぞれのfinale」
前作の外伝とエンディング後を描いたスピンオフ作品

2009年春 発売予定

価格:未定

メインビジュアル
 ゲームブランド「イエティ」は、プレイステーション 2用恋愛アドベンチャー「Myself; yourself それぞれのfinale」を、2009年春に発売する。価格は未定。

 「Myself; yourself それぞれのfinale」は、2007年12月に発売された学園純愛ストーリー「Myself; Yourself」のユーザーからの声を反映して制作されているスピンオフ作品。制作スタッフは前作と同じく、キャラクタデザインをささきむつみ氏、原案・ディレクション・プロデュースを中澤工氏、音楽を志倉千代丸氏。

 収録されるシナリオは、前作のエンディング後を描いた物語と、前作の外伝となる物語を2本ずつの計4本。エンディング後の物語は、日高佐菜と八代菜々香がメインの「菜々香finale編」と、若月修輔と星野あさみがメインの「あさみfinale編」、外伝は若月朱里と織部麻緒衣の2人の視点で描かれる「朱里;麻緒衣duo編」と、持田雛子と藤村柚希の視点で描かれる「雛子;柚希duo編」となっている。


■ 「菜々香finale編」

【Story】
 佐菜の献身的とも言える努力のおかげで、再びヴァイオリンを手にするようになった菜々香。春の日差しが雪を溶かしていくように、菜々香の閉ざされていた心も徐々に解き放たれ、少しずつではあるが周囲に笑顔を見せるようになっていった。

 そんな菜々香と過ごすうちに、佐菜は自分の心に芽生えた気持ちに気づくようになる。

 「僕は、菜々香が好きだ――」

 それはもう、過去の罪滅ぼしとか、友情とか、ヴァイオリンを演奏する菜々香への憧れとか、そういうことではなく……。子供の頃、まだ人を好きになることの意味さえ知らなかったあの頃に芽生えた気持ちが、再び佐菜の心を翻弄していた。

 けれど、一度修復した菜々香との関係を気まずくしたくない佐菜は、いつまで経っても菜々香にその思いを打ち明けられないままでいた。逡巡している佐菜の気持ちを察した修輔や朱里は、佐菜の後押しをしてあげようと考え始める。

 なぜなら――――菜々香自身も佐菜へ想いを寄せている、と確信していたから。果たして佐菜は、菜々香への想いを遂げられることができるだろうか?

 一方菜々香は、ヴァイオリンをもう一度真剣にやってみたいと強く願うようになっていた。

 「できることなら、プロを目指して――!」

 叔父夫婦や知人、佐菜たち友人らの理解と協力の元、ブランクを取り戻そうと努力に努力を重ねる菜々香。しかし、ある時、気づいてしまう……。今の自分には、ヴァイオリニストとして大切な「何か」が決定的に欠けてしまっていることに――――。

 その「何か」を探して、さらに血のにじむような努力を続ける菜々香。菜々香は、なくしてしまった「何か」を取り戻すことができるだろうか?


【メインキャラクタ】

・八代菜々香 (やつしろななか) / CV:小清水亜美

 年齢:16歳
 誕生日:7月29日(獅子座)
 血液型:B型
 学年:県立桜乃杜高等学校2年F組
 将来の夢:プロのヴァイオリニスト(養父母が認めてくれるなら)

 佐菜の初恋の相手にして幼なじみ。5年前までは笑顔の似合うおっとり少女だったが、ある事件をきっかけに別人のような性格になってしまう。孤高で孤独なカラスのような少女。だが、佐菜の献身的な努力とひたむきな気持ちに癒され、少しずつ笑顔を取り戻しつつある。

 両親の形見のヴァイオリンと、佐菜から贈られたオリジナルのヴァイオリン曲(題名は、まだない)を宝物のように大切にしている。佐菜には、誰よりも増して信頼と好意を寄せているようだが、あいにくと、まだ恋人としては付き合っていないようだ。

・日高佐菜 (ひだかさな) / CV:立花慎之介

 年齢:16歳
 誕生日:10月13日(天秤座)
 血液型:A型
 学年:県立桜乃杜高等学校2年F組
 将来の夢:まだわからないが、カメラに関心がある

 5年前、小学校5年まで桜乃杜町で過ごしていたが、つい最近になって帰ってきた。彼自身、やんちゃだった子供の頃とは変わって穏やかな性格になっていたが、それ以上に変わり果てた町の姿と菜々香に驚き、深く心を痛める。

 だが、変わってしまったもの全てを受け入れた佐菜は前向きに行動を起こす。様々な困難に耐え忍び、努力に努力を重ねた結果、ついに菜々香からの信頼と友情を取り戻すことができた。かくして失われた大切なものを取り戻せた佐菜だが、菜々香と自分の今の関係に、ふと素朴な疑問を感じ始める。「僕と菜々香は、ただの友達でしかないのか?」と。


【サブキャラクタ】

・鷺沼充 (さぎぬまみつる)

 年齢:30代後半
 職業:風景写真家

 中堅どころの写真家。東京在住。仕事に関しては自他共に厳しい人。普段は、つかみ所のない変な人(芸術家的な意味で)。

 主に、地方の自然を撮影するのを好んでいる。やがて佐菜は、彼の写真に感化され、目指すべき将来像として自分を重ねていく。

・若田部美緒 (わかたべみお)

 年齢:40代
 職業:ヴァイオリン講師

 幼い頃の菜々香のヴァイオリン講師をしていた女性。小林とは、同じ音大出身の同級生でもある。ヴァイオリンの腕は小林より上で、実績もある。

 菜々香は再び彼女にヴァイオリンを習うことになる。

・若月修輔 (わかつきしゅうすけ)

 桜乃杜高校2年男子。佐菜の幼なじみで、親友。口では言わないが、佐菜と菜々香の関係を心配している。

・若月朱里 (わかつきしゅり)

 桜乃杜高校2年女子。佐菜の幼なじみで、修輔の双子の姉。菜々香のことで、佐菜には大きな感謝の念を抱いている。

・織部麻緒衣 (おりべあおい)

 桜乃杜高校3年女子。佐菜や修輔らの幼なじみで、佐菜の従姉でお隣さんで、佐菜の住むアパートの大家の娘。現在、絵本作家の夢を追いかけて努力中。

・星野あさみ (ほしのあさみ)

 桜乃杜高校2年女子。佐菜や修輔らの隣のクラスの生徒。実は、菜々香とは従姉妹で、以前は確執があったらしい。今は、菜々香にも好意的な態度で接している。

・藤村柚希 (ふじむらゆずき)

 桜乃杜高校の教員。受け持ち教科は地学。佐菜や修輔らのクラスの担任。何かと佐菜たちを気遣ってくれる。

・持田雛子 (もちだひなこ)

 桜乃杜高校2年女子(ただし10歳)。本来は小学生だが、天才的な頭脳の持ち主で飛び級してきた。菜々香を慕っている。

・小林亮 (こばやしたすく)

 職業不詳の男性。趣味でアマチュアのクラシック楽団を率いている。菜々香のヴァイオリン関係の相談相手。

・菜々香の叔父叔母夫婦

 菜々香の養父母。八代神社を経営管理している。何よりも菜々香の将来を案じており、菜々香がヴァイオリニストを目指すことについても好意的で、精一杯応援するつもりである。


■ 「あさみfinale編」

【Story】
 かくして、修輔とあさみは交際を始めた。不安定だったあさみの心は修輔のおかげで落ち着きを取り戻し、学校内に広まっていたあさみへの不信感も、やがては、あさみ生来の「分け隔て無い優しさ」が徐々に払拭していくことになる。

 そんな中、修輔の心には不安がわだかまりつつあった。才色兼備で、人望もあり、おまけに裕福な家庭の一人娘であるあさみに対して、自分はあまりにも釣り合いがとれていないのではないか……と。あさみは「今のままで充分」と言ってくれるが、修輔には納得いかない。第一、進路の上でも問題がある。当然あさみは大学に進学するだろうが、修輔にとって大学受験合格は夢のまた夢であった。

 ――修輔は決意する。

 「俺、勉強にも身の回りのことにも、もっと頑張る!」

 あさみや朱里らの協力を仰ぎながら、精一杯努力する修輔。一転、心を入れ替えたかのように……とまではいかないまでも、修輔の言動や生活態度は徐々に変わり、学力も向上していった。

 時は流れ……高校3年の冬。大学受験の日が近づいてきた。そんなある日、あさみの様子が変なことに修輔は気づく。生徒会などで忙しいのか、酷く憔悴していたり、元気のない姿を見せるのだ。何か、悩みでも抱えているのだろうか? また、菜々香のことだろうか?

 これまで、誰からも頼られ、たくさんの相談に乗ってあげていたあさみだが、自分自身の悩みを気軽に打ち明けられる相手はいただろうか? でも、自分なら……いや、自分だからこそ、あさみを助けられるのだ。修輔は、あさみを苦悩から解き放つことができるだろうか? そして、修輔自身の進路の行方は?

 一方あさみは、修輔の心配した通り、大きな大きな悩みを抱えていた。だがその内容は、修輔が想像していたようなものではなく…………。順風満帆に思えたふたりの前に、新たな障害が立ちふさがる。


【メインキャラクタ】

・星野あさみ (ほしのあさみ) / CV:中原麻衣

 年齢:16歳
 誕生日:10月28日(蠍座)
 血液型:A型
 学年:県立桜乃杜高等学校2年E組
 将来の夢:児童養護施設の職員

 修輔の隣のクラスの女の子。クラス委員と生徒会役員を兼任。両親に認めてもらいたい一心で、誰よりも努力を重ねてきた。おかげで成績優秀、運動神経抜群、さらには人望もあったが、それでも菜々香にだけはいつも敵わないでいた。

 かつては、それが原因で不安定な精神状態が続いており、ついには「ある事件」を起こしてしまうが、修輔の立ち回りのおかげで事なきを得る。以来、あさみと修輔は正式に付き合うようになり、精神状態も落ち着きを取り戻した。

 ただ、自業自得とはいえ、事件のせいで学校には悪い噂が広まったり、両親とも微妙なシコリが残っていたりで、信頼回復するまで、まだまだ彼女の気苦労は多い。

・若月修輔 (わかつきしゅうすけ) / CV:子安武人

 年齢:16歳
 誕生日:3月23日(牡羊座)
 血液型:B型
 学年:県立桜乃杜高等学校2年F組
 将来の夢:目下、捜索中……

 佐菜の幼なじみで、今も親友の関係。運動神経に優れ、友達思いな性格なのだが、基本的に面倒くさがりで子供っぽい性格が彼自身の(精神的な)成長を遅くしている。

 これまで漫然とした日々を過ごしてきたのだが、奇しくも佐菜の5年ぶりの帰郷を契機に、修輔自身の運命も大きく動き始めた。クラス委員会を通してあさみと親しくなり、やがて徐々に惹かれるようになっていった。波瀾万丈の末、ふたりは正式に付き合うようになったのだが、次第に「今の自分ではあさみに見合っていない」と内省し、「自分」を改めようと努力を始める。


【サブキャラクタ】

・星野優作 (ほしのゆうさく)

 年齢:40代後半
 職業:会社経営者

 あさみの父親。3つの会社を経営しており、家に帰ることは稀。厳格なビジネスマンで、頑固。

 あさみには大きな期待を寄せていたが、最近の不祥事に心を痛めている。娘には、本人なりに精一杯の愛情を注いでいたつもりだが、多忙のせいで本当の意味でのコミュニケーションがとれていない。

・星野由美子 (ほしのゆみこ)

 年齢:40代後半
 職業:ファッションデザイナー

 あさみの母親。新進気鋭のファッションデザイナーで自分のブランドを2つ持っている。非常に多忙で、家に帰ることは稀。菜々香の母親(実母)の姉。

 彼女もまた娘に愛情を注いでいたつもりだったが、あさみの望むものとはチグハグなものとなっていた。

・日高佐菜 (ひだかさな)

 桜乃杜高校2年男子。修輔の幼なじみで親友。修輔とあさみの交際については、嬉しさ半分、不安半分といった複雑な気持ちで見守っている。

・若月朱里 (わかつきしゅり)

 桜乃杜高校2年女子。佐菜の幼なじみで、修輔の双子の姉。あさみとともに、修輔の努力を応援する。

・八代菜々香 (やつしろななか)

 桜乃杜高校2年女子。佐菜や修輔らの幼なじみ。あさみとは従姉妹の関係で、以前はあさみがライバル視していて度々衝突していた。

・織部麻緒衣 (おりべあおい)

 桜乃杜高校3年女子。佐菜や修輔らの幼なじみで、佐菜の従姉。あさみとは、互いに尊敬し合う関係。

・藤村柚希 (ふじむらゆずき)

 桜乃杜高校の教員。受け持ち教科は地学。佐菜や修輔らのクラスの担任。何かと修輔たちを気遣ってくれる。

・持田雛子 (もちだひなこ)

 桜乃杜高校2年女子(ただし10歳)。本来は小学生だが、天才的な頭脳の持ち主で飛び級してきた。

・山崎 (やまざき)

 穏和で心優しい、上品な老婦人。あやめ園という児童養護施設を営んでおり、あさみがボランティアで度々訪れていて、あさみとの親交が深い。

・真奈 (まな)

 小学校低学年の少女。両親が問題を抱えているため、あやめ園で暮らしている。あやめ園の子供の中でも、特に彼女があさみを慕っている。あさみも彼女を妹のように可愛がっている。


■ 「朱里;麻緒衣duo編」

【Story】
 それは、佐菜が桜乃杜町に戻ってきて間もない頃の話。朱里と麻緒衣は、あることが原因でケンカをしてしまった。きっかけは、ささいな意見のすれ違い。けれども、互いに相手の言い分を受け入れられず、ついにはケンカ別れすることになってしまう。

 珍しく最後まで食い下がらなかった麻緒衣に戸惑いつつ、「悪いことをしてしまった」と気落ちしながら帰宅する朱里。すると、自宅の郵便受けの中に、差出人不明の手紙が……。宛先は「若月先輩へ」とある。字面や文面から男性(男子生徒?)からのものらしく、自分宛の手紙だろうと判断した朱里は手紙を開封して読んでみる。

――「若月先輩へ、あなたがのことが……好きです」

 それはラブレターであった!

 一方麻緒衣も、朱里との言い争いに心を痛めており、自己嫌悪に陥っていた。どうやったら仲直りできるかと悶々と考えながら帰宅すると、郵便受けに自分宛の手紙が届いていた。差出人の名前はない。開封して読んでみる。

――なんと、それもまたラブレターとしか思えないような内容が書かれていた!

 朱里と麻緒衣、同日に届けられた差出人不明の謎の恋文(?)。偶然なのか、それとも同一人物による悪戯なのか? どうしたらいいのかわからず放っておくふたりだが、その翌日……またしても差出人不明の手紙が麻緒衣と朱里に届けられる……!!

 加えて、手紙が届いて以来、ふたりとも不審な視線を感じるようになり……。薄ら寒い不気味さを感じる彼女たち。麻緒衣は佐菜に、朱里は修輔に相談しつつも、不安な日々を過ごす。

 それからも届けられる手紙。ふたりを悩ませるその手紙は、いったい誰の仕業なのか? そして、朱里と麻緒衣は仲直りできるだろうか?

 手紙の謎が明かされるとき…………朱里と麻緒衣の、在りし日の古い記憶が蘇る。


【メインキャラクタ】

・若月朱里 (わかつきしゅり) / CV:田村ゆかり

 年齢:16歳
 誕生日:3月23日(牡羊座)
 血液型:A型
 学年:県立桜乃杜高等学校2年F組
 気になる男の子:佐菜(でも、今の佐菜は気にくわない)

 佐菜の幼なじみで、修輔の双子の姉。性格が真反対のせいか、小さい頃から麻緒衣とは親友の関係。

 桜乃杜の自然をこよなく愛する少女で、面倒見が良く、人情味に溢れる性格だが、わりと直情的で、突っ走りがちで、人の話を最後まで聞かない短所もあるため、しばしばトラブルを招いたりも。おかげで、5年ぶりに再会した佐菜とは現在ぎこちない関係になっている。

 男女問わず彼女を慕う生徒は多く、下級生にまで(男子にも女子にも)人気がある。噂によると、朱里のファンクラブなるものが存在するらしいが……?

・織部麻緒衣 (おりべあおい) / CV:金田朋子

 年齢:17歳
 誕生日:8月28日(乙女座)
 血液型:B型
 学年:県立桜乃杜高等学校3年A組
 気になる男の子:佐菜ちゃん

 佐菜や修輔らの幼なじみで、佐菜の従姉でお隣さんで、佐菜の住むアパートの大家の娘。天然で、おっちょこちょいで、おっとりで、のんびり屋で、勉強から運動まで色々なことが苦手。でも、無類の読書家で物知りで、加えて料理などの家庭的な能力は秀でている。子供の頃から絵本を描くのが好き。

 朱里とは馬が合うのか、小さい頃から親友の間柄。5年ぶりに帰ってきた佐菜との再会は、麻緒衣の心を浮き立たせてくれたが、なんだか朱里は佐菜に悪印象を持っているようで悲しくて仕方がない。


【サブキャラクタ】

・村山朔也 (むらやまさくや)

 年齢:15歳
 学年:県立桜乃杜高等学校1年

 朱里らの後輩。朗らかで、見た目は爽やか好青年だが、内面は子供っぽい。決して悪い人間ではないのだが、なぜか、学校のあちこちでナンパしている姿を見かける。

 朱里とは中学の頃からの知り合いで、今でも気の合う先輩後輩の関係。同じ学校に通う双子の姉(咲良)がおり、姉には頭が上がらない。

・村山咲良 (むらやまさくら)

 年齢:15歳
 学年:県立桜乃杜高等学校1年

 真面目で引っ込み思案な女の子。性格は穏和だが、いざその気になると暴走してしまう一面も……。

 基本的に気弱だが、双子の弟の朔也にだけは、勝ち気になれる。朔也の最近の破天荒な言動は彼女の悩みの種。

・日高佐菜 (ひだかさな)

 桜乃杜高校2年男子。朱里や麻緒衣らの幼なじみ。おっちょこちょいな麻緒衣の世話焼き係だが、そんな佐菜も家事全般では麻緒衣の世話になりっぱなしである。現在、朱里とは緊張をはらんだ状態となっている。

・若月修輔 (わかつきしゅうすけ)

 桜乃杜高校2年男子。麻緒衣らの幼なじみで、朱里の双子の弟。朱里にとっては世話のかかる弟だが、同時に最大の理解者でもある。

・八代菜々香 (やつしろななか)

 桜乃杜高校2年女子。麻緒衣や朱里らの幼なじみ。昔は笑顔の似合うおっとりした少女だったが、ある事件を境に、決して笑わない、他人を寄せ付けない孤高な性格に。現在は、麻緒衣や朱里とも距離を置いている。

・藤村柚希 (ふじむらゆずき)

 桜乃杜高校の教員。受け持ち教科は地学。朱里らのクラスの担任。何かと朱里や麻緒衣を気遣ってくれる。

・星野あさみ (ほしのあさみ)

 桜乃杜高校2年女子。朱里らの隣のクラスの生徒。成績優秀、運動神経抜群、おまけに心優しく、細かいことによく気がつくので、誰からも信頼されている。朱里とは仲が良い友人同士で、麻緒衣とは互いを尊敬し合う関係。


■ 「雛子;柚希duo編」

【Story】
 雛子が、桜乃杜高校に「異例の編入(小学校からの飛び級)」をしてきてから10日ほどが経った。雛子と修輔は、ひょんなことから視聴覚室に残されていた1本の映像フィルムを見つける。好奇心にかられて上映するふたり。それは昔の卒業生が残していった自主制作映画だった。

 映画は素人作品ながらも良く出来ており、雛子はたちまち引き込まれてしまう。何よりも、「作り手が楽しんで作っている」という楽しそうな雰囲気が雛子の心を躍らせた。けれど、ラストシーンは一転して異様なものに変わった。女生徒がひとりポツンと背を向け、ただ風に吹かれているだけの孤独なシーン。

 「わが薔薇よ、キミがいなければ……私はこの広い世界を無と呼ぶ……」

 そして、暗転するフィルム。

 「さようなら……」

 その一言を最後に、映画は唐突に終わった。

――その映画は未完成だったのだ。ラストにガッカリしながらも、すっかり映画制作に魅了させられた雛子。思わず修輔に、「あたしたちも映画を作ろう!」と提案してしまう程に。

 一方柚希は、憂鬱な気分に苛まれていた。柚希の視線の先には、高校の同窓会の案内状。柚希にとって高校時代は、苦い思い出に満ちている。柚希は高校時代の「優等生」然としていた頃の自分が嫌いだ。何より、当時のクラスメイトの中には顔を会わせづらい相手も……。

――柚希は「欠席」に丸をつけた。ところが、ホームルームの時間に修輔から出された提案が、柚希を戸惑わせる。

 「このクラスのみんなで一緒に映画を作らないか?」

 どうやら起案の中心は雛子のようだ。未だクラスに馴染めていない小さな「優等生」。欠席すると決めた同窓会。しかし……。柚希の意識は過ぎ去った8年前の出来事を追想する。

 柚希を悩ませる、その苦い思い出とは? そして雛子の映画制作の願いは叶えられるのか?


【メインキャラクタ】

・持田雛子 (もちだひなこ) / CV:村田あゆみ

 年齢:10歳
 誕生日:8月5日(獅子座)
 血液型:A型
 学年:県立桜乃杜高等学校2年F組
 好きな映画:ドタバタコメディの群像劇

 10歳にして高校2年まで飛び級してきた天才少女。小学校時代は周りに比べて飛び抜けて頭が良く、意識して大人っぽく徹していたため、クラスメイトとは友人関係を築くことができず、孤独で退屈で苛立つような日々を送っていた。

 やがて修輔との出会いを経て、憧れの彼を追いかけるように桜乃杜高校へ(特例中の特例扱いで)編入。だが、そこでも雛子は修輔たち以外に友人を作れていない。クラスメイトからは(優等生ぶりと、特殊な境遇ゆえに)、ちょっと距離を置かれた扱いを受けている。

 雛子自身はみんなと仲良くしたいのだが、きっかけが掴めず、なかなか自分からアクションを起こせないでいる。

・藤村柚希 (ふじむらゆずき) / CV:豊口めぐみ

 年齢:25歳
 誕生日:12月26日(山羊座)
 血液型:AB型
 職業:立桜乃杜高等学校・地学教師
 好きな映画:ハリウッド系などの娯楽映画

 雛子たちのクラス(2年F組)の担任。大変な変わり者で、風変わりな言動と奇抜な授業をすることで有名。けれど、生徒のことを第一に思いやる人情家の教師であり、生徒からの高い人気を集めている。博識で、専門の理科系以外の分野にも造詣が深い。

 高校時代は彼女もまた桜乃杜高校の生徒であり、佐菜とはその頃からの知り合い。当時から頭が良く面倒見も良かった柚希は、優等生として先生たちやクラスメイトから厚い信頼を集めていたが、彼女自身はそんな自分をあまり好きではなかったようで、高校時代の思い出を振り返ることさえも避けている。


【サブキャラクタ】

・玉石涼子 (たまいしりょうこ)

 年齢:17歳(8年前当時)
 学年:県立桜乃杜高等学校3年(8年前当時)
 好きな映画:ヌーヴェルヴァーグ系作品などの芸術映画

 柚希の高校時代の女友達。快活で前向きで、フレンドリーで、友達思いで、であるからこそ仲良くなった友人には歯に着せぬ物言いをしたりもする。「スッキリ」している気持ちの良い女の子。無類の映画好き……というより映画マニア。

 高校3年の時、あるキッカケで柚希と非常に仲が良くなったが、ちょっとした行き違いがあり、今は交流が途絶えている。

・若月修輔 (わかつきしゅうすけ)

 桜乃杜高校2年男子。朱里の双子の弟。雛子のクラスメイト。雛子の後見人(お世話係)役を柚希から命じられている。

・日高佐菜 (ひだかさな)

 桜乃杜高校2年男子。修輔らの幼なじみ。雛子のクラスメイト。配慮の行き届く人間だが、ちょっと天然なところもある。

・八代菜々香 (やつしろななか)

 桜乃杜高校2年女子。修輔らの幼なじみ。雛子のクラスメイト。昔は笑顔の似合うおっとりした少女だったが、ある事件を境に、決して笑わない、他人を寄せ付けない孤高な性格に。現在は、クラスメイトはもちろん、麻緒衣や朱里とも距離を置いている。

・若月朱里 (わかつきしゅり)

 桜乃杜高校2年女子。佐菜らの幼なじみで、修輔の双子の姉。雛子のクラスメイト。雛子のことを妹のように可愛がっている。

・織部麻緒衣 (おりべあおい)

 桜乃杜高校3年女子。佐菜や修輔らの幼なじみ。お話を書くのが得意。現在、絵本作家の夢を追いかけて努力中。

・豊田 (とよだ)

 桜乃杜高校2年男子。雛子のクラスメイト。プライドが高く、皮肉屋で、修輔とは敬遠の仲。

・田中 (たなか)

 桜乃杜高校2年女子。雛子のクラスメイト。オカルト好きな変わった女の子で、タロット占いが得意。

・米田 (よねだ)

 桜乃杜高校2年男子。雛子のクラスメイト。前作では「男子生徒5」の表記で登場していた。無類のメイド好きで、夢は東京でメイド喫茶をハシゴすること。

(C)ささきむつみ/イエティ/Regista

□イエティのホームページ
http://www.yetigame.jp/
□関連情報
【2007年2月7日】ささきむつみ&中澤工が贈る学園純愛アドベンチャー
イエティ、PS2「Myself ; Yourself」
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070207/myself.htm

(2008年11月27日)

[Reported by 滝沢修]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.