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会場:東京・銀座ソニービル
■ 「FIFA09」10対10対戦に元Jリーガーが参戦! プロのコーチングの成果は如何に?
まるで本当にピッチに立っているような臨場感を得られるのが「FIFA 09」の良いところだが、そこに実際のサッカー選手の視点が加わったらどうなるだろうか? 今回「Sony×Football」コラボレーションイベントとして銀座ソニービルにて開催された10対10イベントでは、このような好奇心に答えるゲストが登場した。 それは元Jリーガーの西野努氏、水内猛氏、福永泰氏の3名だ。いずれも浦和レッドダイヤモンズのOBということで、ステージ登場時のトークはリラックスした雰囲気。「こんなにカメラに囲まれるのは結婚会見以来ですね」という西野氏は試合の解説を担当。「作戦を寝ずに考えてきました」という福永氏はACミランチームの監督を担当し、「ゲームを少し触ってみましたが難しいです。ですから、しっかりコントロールしてもらうことが大事かな」と語る水内氏はマンチェスターユナイテッドチームの監督を担当するという布陣だ。 このイベントは第1部、第2部に分かれており、西野、水内、福永の3氏が解説と監督を担当したのは第1部、プレス関係者が参戦しての10対10マッチだ。使用チームはマンチェスターユナイテッドとACミランで、いずれのチームも「FIFA09」の経験者はごく少数。20人のうちほとんどが未経験者という中で、マンチェスターユナイテッドの監督を担当する水内氏、ACミランの監督を担当する福永氏の手腕がどう生きるか。 筆者はプレーヤーの一員として、ACミランチームに参加。試合前の作戦会議のため福永氏のもとに集まった筆者を含む10人のプレーヤーは、「FIFA09」経験者が2名ほど、残り8名はほとんど触ったことがないという状態だ。このため福永氏は、マグネットボードを手に「自分のポジションを常に確認しましょう」と、ポジション意識の必要性をまず強調。やはり各選手のポジションがサッカーの基本というわけで、各プレーヤーの担当位置をしっかり確認してから試合に臨んだ。 福永氏の提案で、皆で円陣を組み「絶対に勝つぞ! オー!!」と気勢を上げて望んだ第1試合、福永氏の指導でポジション意識が高まったACミランチームは、大きく乱れることなく「そこそこサッカーらしい」動きで試合を進める。 これに対する水内氏率いるマンチェスターユナイテッドチームは、水内氏がどういう指導をしたかは不明だが、トップの選手がオフサイドラインから10メートルもはみ出ていたりと、解説の西野氏から「オフサイドって知ってる??」と言われるほど、無秩序ながら相当アグレッシブな試合運び。
ただ、操作に慣れないプレーヤーが多数いたためか、前線の選手がスライディング暴発を連発。ACミランチームは前半で2人の退場者を出し、FWを失ってしまった。波乱含みの展開に、ゼロトップとなったACミランの敗色濃厚か? と見られた第1試合目だったが、福永氏のコーチングが実り、マンチェスターユナイテッドの攻撃を完封。逆にサイドからスルーパスで駆け上がるチャンスも度々作り、結果的には0-0で終わったものの、「内容的にはACミランが勝っていた」と解説担当の西野氏がコメントする出来だった。
■ わずか1試合でプレーヤー達が急成長。「小学生サッカーくらいの内容にはなったよね」と西野氏
筆者の参加したACミランチームの第2試合目に向けた作戦会議では、福永氏は第1試合目のポジショニングを評価しつつ、しかしチャンスメイクが少ないことを気にしていたようだ。そこで福永氏は、対するマンチェスターユナイテッド側の最終ラインが乱れがちだったことを指摘し、「1点取れば勝てる。前線の選手は裏を狙おう」と積極的な攻撃を指示した。
水内氏がマンチェスターユナイテッドチームにどのような指示を出したか詳細は不明だが、それは試合の中で顕著に表れた。
その効果が出たのは前半早々、マンチェスターユナイテッドチームのロングシュートが決まって専制。ACミランチームは必死に挽回しようとするが、どうしてもシュートが遅れ、チャンスをつぶしてしまう。得られたゴールは、相手キーパーの操作ミスによるオウンゴールだけだった。 どう見ても内容的に勝っているACミランチームがゴールネットを揺らせないまま、試合は後半へ。マンチェスターユナイテッドチームは、ACミランのペナルティエリア内でディフェンスに奪われたボールを、FW3人で囲って即座に奪い返しシュート。これが決まって早々に勝ち越しを決めた。対するACミランは、よさそうな攻撃の形を度々作りながら、最後のシュートが出ない。シュートしてもことごとくキーパーのファン・デル・サールに止められる。これではゴールが決まらない……。 そして試合を決めたのは、「とにかくシュートを打て」という教えを忠実に守ったマンチェスターユナイテッドのテベスを担当するプレーヤーだった。ハーフウェイラインを少し進んだ程度の場所でボールをもらうや即座にシュート。西野氏も「おいおい」と言い、ゴールラインを割ってゴールキックになるな、と誰もが思ったボールは、なんとキーパーを抜けてゴールネットに突き刺さった。
結局、ACミランの放ったシュートは全てキーパーに止められ、マンチェスターユナイテッドの放ったシュートはほぼ全部がゴールにつながるという、なんとも偶然性の高い試合結果になった。ACミラン監督の福永氏は「内容では圧倒的に勝ってました。試合に負けたのはキーパーの差です!」と悔しそう。画面にはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたマンチェスターユナイテッドのGKファン・デル・サールが表示され、「コンピューターがMoMかよ!」と会場の爆笑を誘った。
その後、プレス関係者による大会が行なわれた第1部にひきつづき、一般参加の第2部が行なわれ、そちらも大いに盛り上がった。ゴールを決めるやチームの全員が歓声を上げ、手をたたき合う。1チーム10人のフィールドプレーヤーの全てを人間が操作できるという10対10マッチが、サッカーの面白さを身近に、ダイレクトに楽しめるものであることがよくわかるイベントだった。
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□エレクトロニック・アーツのホームページ (2008年11月25日) [Reported by 佐藤カフジ]
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