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価格:4,980円(UMD版)
CEROレーティング:A(全年齢対象)
ゲームは、用意されているミッションをクリアする形式で進行。各ステージでは、○、△、□、×の4つのボタンを使い、「□、□、□、○」(進軍)や「○、○、□、○」(攻撃)といった特定のコマンドを4拍子のリズムに合わせて入力してパタポン軍を操る。 そして進軍や攻撃を繰り返して敵を倒しながらステージを進み、ゴールにたどり着くか、ボスを撃破するとクリアとなる。なおリズムに合わせてタイミングよくコマンドを入力し続けると「FEVER」状態となり、攻撃力と防御力が上昇する。
本作の主な特徴として、圧倒的な能力と強力な必殺技で冒険をサポートしてくれる「ヒーローパタポン」や「とりポン」、「ろぼポン」、「まほポン」の3種の職業、そして最大4人まで同時にプレイできる「マルチプレイ」モードが新たに追加された。さらに、ステージ数、アイテム数、ボス数がいずれも倍増。前作のセーブデータを引き継ぐことで、いろいろなアイテムを引き継げるという要素も用意されている。
■ 新たな職業や「ヒーローパタポン」が加わったパタポン軍 プレーヤーの操るパタポン軍は、「やりポン」や「きばポン」、「たてポン」や「ゆみポン」などのさまざまな職業の戦士で構成される。これらのパタポンは、ステージをプレイすることで得られる素材を使って作成する。パタポンの進化・成長にも素材が必要となる。 また進化図に沿ってパタポンを進化させていくと、新たな職業のパタポンを作成可能となる。デフォルトで作成できるのは「たてポン」、「やりポン」、「ゆみポン」の3種だが、さまざまな種類の素材を集めることで作成可能なパタポンが増加する。 さらにパタポンには、「足が速い」や「雷に強い」などの特殊能力を身につけた「れあポン」が存在。特定の素材を消費することで最大10までレベルアップさせられる。レベルアップすると体力や攻撃力などのステータスが上昇するほか、姿や名前も変化する。
本作から追加された3つの職業については、「とりポン」がとりの背中に乗って空から攻撃する機動力抜群の戦士で、「ろぼポン」が両手に異なる武器を装備できる戦士。そして「まほポン」が装備する杖次第で攻撃魔法や回復魔法を繰り出す戦士となっている。
ヒーローパタポンだけの特権として、「FEVER」中にリズムにぴったり合ったタイミングでコマンドを入力すると「ヒーローモード」が発動。ヒーローモード中は攻撃力が倍増する。また、たとえ戦闘中に力尽きたとしても時間が経過すると完全復活する。ただし力尽きるたびに、復活までに要する時間が長くなる。
■ ヒーローパタポンが主役となる「マルチプレイ」
「マルチプレイ」では、それぞれ自分の育てたヒーローパタポンを持ち寄り、ホスト役の持ち込んだ「不思議な卵」によって変化するミッションに挑戦する。ミッションは、みんなでタイコを叩いてゴールを目指す「マルチミッション」と、4人でセッションする「ドンチャカ♪」の2部構成で進行する。
■ 「パタポン2 ドンチャカ♪ おったまげ~の体験版」 体験版でプレイできるのは、ゲーム序盤の「ストーリーミッション」と最大4人で一緒に遊べる「マルチプレイ」。さらに条件を満たすことでプレイ可能となるミニゲームも楽しめる。ミニゲームでは、パタポンの作成に必要な素材を入手できる。 ストーリーミッションでは、合計7つのミッションに挑戦できる。7つのミッションのうち、3つが敵や障害物を退けながらゴールを目指す通常のミッションで、2つが設定されている条件のクリアを目指すトレーニングミッション。そして残りの2つがボスと戦うミッションとなっている。 マルチプレイでは、体験版をダウンロードしている人同士のほか、ゲームシェアリングを利用することで体験版を持っていない人とも一緒に遊ぶことができる。ゲームシェアリングによるマルチプレイの手順については、こちらの記事を参照していただきたい。 もちろん、ミッションをクリアして素材を集めパタポンを進化・成長させるという、本作の肝となる要素も体験できる。このように、製品版に収録される要素を一通りプレイできる内容となっている。 また体験版で入手した武器やアイテム、作成したれあポンなどを含めたすべてのプレイデータは、製品版にそのまま引き継ぐことができる。体験版をやり込んでおくほど、製品版を楽に進められるようになる。
体験版を15時間ほどプレイしてみたが、それでもまだまだやり込める余地が残されているほどのボリューム。7つ目のステージのボスを倒すことで、とりあえずのエンディングは迎えるが、プレイするたびに各ミッションの敵の強さや手に入るアイテムなどが変化するため、何度も繰り返し楽しめる。 操作面に関しても、○、△、□、×の4つのボタンを押すだけなのでいたって簡単。進軍や攻撃などのコマンドさえ覚えてしまえば、あとはリズムに合わせて体を動かしながらコマンドを入力しつつ、見た目のかわいいパタポンたちが奮闘する様子を眺めていられる。 慣れてくるとPSP本体に繋いだイヤホンを耳に突っ込み、チラチラとTVを見ながら遊ぶこともできる。それがいいことかどうかはさておき、本作で大事なのはリズム感というわけだ。 また初心者向けの要素として、ヒーローのクラスチェンジや天候によって変化する要素などのゲームの攻略に役立つ情報が、ロード中に「TIPS」として表示されるのも好印象。筆者は「パタポン」シリーズ未経験者だったので、最初はゲームをスムーズに進められるかどうか不安だったが、TIPSのおかげでいろいろな疑問が解消された。 ほかにも「OPTION」で難易度を「EASY」に設定できる(FEVERやヒーローモードが発動しやすくなる)など、誰でも楽しめるようにするための配慮も随所に見られた。 ただ1つだけ個人的に気になったのが、ミッション終盤で敵や障害物が存在しない状態でも、パタポン軍をゴールまで導かなければならないこと。やり込み系のゲームだけに、プレイ時間が長くなるにつれて辛くなりそうな印象を受けた。
見た目のかわいらしさとは裏腹に、どっぷりやり込めるゲーム性となっている本作。パタポンを進化・成長させるために、同じステージを何度もプレイすることになる場合もあるため、筆者のように同じ作業を繰り返すことが苦にならない人には間違いなくオススメできる。
□プレイステーションのホームページ (2008年11月21日) [Reported by 中野信二]
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