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会場:ゲームポット本社
「ペーパーマン」は、韓国Cykan Entertaimentが開発したPC用オンラインファーストパーソンシューティングゲーム(FPS)。一般的のFPSとは異なり、キャラクタが紙でできているという設定になっており、ダウンすると宙をヒラヒラと舞うなど、人間には不可能なコミカルなアクションが楽しめる点が特徴のタイトルである。
■ 紆余曲折を経てようやく日の目を見る時がやってきた?
しかしその後、サイカンゲームズがオンラインゲーム事業より撤退したことを受けて同作のサービスは2008年3月に停止。そのまま消えてしまうかとも思われた「ペーパーマン」だったが、2008年4月にゲームポットが運営を引き継ぐこととなり、本作はオンラインゲームとしての命脈を保つことになった。 今回の説明会では、ゲームポットで本作の開発・運営ディレクションを担当する朝倉脩登(なおと)氏から上記のような経過と現状が説明されるとともに、新たに加えられる拡張要素についてや、ゲームポット会員に開放されるプレオープンβテストが12月4日に開始されることなどが発表された。 まず、ゲームに加えられる拡張要素としては、キャラクタの成長要素の大幅な強化や、コミュニティ要素の充実、そして初心者向けの施策の導入などが挙げられた。細部はまだ検討中ということで、具体的な内容については今回お伝えすることができないものの、サイカンゲームズによって運営が行なわれていた当時に比べてかなりの変化が期待できそうだ。本作のサービスの再開を今か今かと待っているユーザーの皆さんは楽しみにしていてほしい。
また、ゲーム中のラジオコマンドなどで使われるキャラクタボイスは、今回の開発にあたり新規収録される。各キャラクタボイスはアニメ作品などで活躍する有名声優諸氏が担当し、公式サイトで開催中の「セリフ案募集イベント」に投稿されたセリフが一部採用されるかも、とのことだ。
■ まずは短期間のシステムテスト。開発・運営を指揮する朝倉氏はユーザーフィードバックを重視
朝倉氏によれば、プレオープンβテストはシステム面のチェックに重点を置いた内容で、短期間で終わるものの、その後なるべく早く本格的なオープンβテストを実施したいとのことだ。 ちなみに朝倉氏は、本作をゲームポットが獲得する以前から長きにわたって同作を担当しており、サイカンゲームズ運営時のユーザーフィードバックも生かしつつ現在の開発に当たっているようだ。 例えば、当時から非常に人気のあった非プレーヤーキャラクタ「スルル」をプレーヤーキャラクタとして使えるように実装を急いでいることや、ゲームに組み込まれているキャラクターレベルの要素が、いわゆる“廃プレイ”を誘発しないようなゲーム仕様にすることなどを説明会で語っている。こういった方向性は、いずれもかつてのβテストにおけるプレーヤーのフィードバックを重視してのものだ。 また本作の立ち位置について、朝倉氏は、シリアス系の人気FPSタイトルとは一線を画した、“バカゲー”的な楽しみ方もできるタイトルにしていきたいと語っている。そのためのゲーム拡張は着々と進んでおり、12月4日にはいくつかの要素が反映された新バージョンを試すことができるようになりそうだ。 一時は運営会社を失い、先の見えない状態にあった「ペーパーマン」。今回、開発・運営を引き継いだゲームポットにより新たな要素が加えられ、再びプレイできるようになる。このことは、サイカンゲームズ運営時代のプレーヤーにとって大きな朗報と言えるだろう。シリアス系に偏りがちなオンラインFPS界に一味加える意味でも、今後が楽しみなタイトルである。
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□ゲームポットのホームページ (2008年11月20日) [Reported by 佐藤カフジ]
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