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「Natalis~守護する力~」では、レベルキャップが55から65レベルまで引き上げられ、レベル45以上のユーザーを対象にした高レベルエリアが実装される。これに合わせた形で新装備・新スキルが登場する。全体的に上級者向けのアップデートが中心となっているが、もう1つの目玉がペットシステムだ。騎乗用ペット、連れ歩けるペットが追加され、プレーヤー社会の雰囲気はさらに華やかなものになるだろう。 本稿ではアップデートに先がけて行なわれた体験会でのスクリーンショットと共に、新要素と今後の展開を紹介したい。
■ 新マップに巨大ボス、強化アイテム、レベルキャップ上昇に合わせたさらなる道
沈黙の井戸では鉄球を両手に持ったような「穴あけロボット」、ゴリラのような「喉切り強盗」などの新モンスターに出会える。空に巨大なパイプが走っていたり、奇妙な風景が楽しい場所だ。 狂風海岸は常に強い風が吹いている地域で、かつてこの強い風を使って実験が行なわれていたが、実験の失敗により巨大なクレーターができてしまった場所がある。またこの地域にはトール家とタービン家という2つのギャングがいて対立している。プレーヤーはクエストでこの2つのギャング団の争いに巻き込まれるという。 イカロスの谷は大瀑布の美しい場所。花の後ろに巨大なドクロをつけた不気味な植物型モンスター「ナイトメア」などに出会うことができる。ここではデタロスとイカロスという双子に関わるクエストが用意されていて、このクエストのクライマックスには最強のボス「創造主イカロス」との戦いが待っている。強い力を持ったプレーヤーのフルパーティーでなくては倒せない敵である。 この3つの新地域にはイカロスを含め8体のボスが登場する。フィールドでプレーヤーを待ち受けているボスもいて、パーティーでなくては太刀打ちできない。不意にこのモンスターに出会うと倒されてしまうのは必至だ。冒険の時には注意したい。クエストで展開するストーリーも注目したいところだ。 沈黙の井戸には“闇市”があり、ここで上級者向け装備を購入できるほか、装備を強化できる「水晶」が購入できる。1日15個という非常に限られた販売個数のため、購入できるユーザーは限られた人だけになる。 水晶の入手方法はこのほかボスドロップか、闇市にいる「ジャンケンゲーム」ができるNPCに勝つことができれば“ピンクの箱”が入手でき、ここからも水晶を入手できる。水晶には武器を強化する「アレス水晶」、防具を強化する「ミヤビ水晶」、アクセサリーを強化する「キラ水晶」の3つ、さらに「純粋なアレス水晶」というように“純粋な”という形容詞がつく特別製がそれぞれにあり、計6種類存在する。
水晶を使うことで武器や防具を強化できる。上昇幅は各アイテムで決まっていて、複数の水晶を使えば連続して強化できるが、3回以上の強化はリスクを伴ったものになる。通常の水晶で失敗すると壊れてしまうし、“純粋な”がついている水晶でもいままでの強化がすべて0になる。複数強化するほど成功の確率も下がるので注意が必要だ。
■ 連れ歩き、乗るのも楽しい新ペット、ド派手な新装備も登場! 今後は結婚式やPvP要素も
ペットは各7種類実装される。インベントリには彫像という形で入り、ダブルクリックで召喚できる。ペットには満腹度というパラメーターがあり、これが0になってしまうと召喚できなくなってしまう。ちなみに、満腹度はエサをあげることで回復できる。ミニペットはどれもかわいらしく、人気を集めそうだ。 騎乗用ペットに乗った場合、移動速度が大幅に上がるが攻撃はできなくなる。ペットに乗ることで回避力、防御のステータスは上がるがモンスターの攻撃を受けた場合、ペットは召喚状態を解除されてしまう場合があるので気をつけたい。 この他の追加要素として、「情報工作員」とよばれるNPCから毎日受けられるクエストが追加された。このクエストはレベル35から挑戦でき、1日に1度受けることができる。報酬の「緑のポイントカード」を使うことで、装備やペットなどと交換できる。 追加スキル、追加生産スキルもレベルキャップ上昇を受けた上級者向けのものだ。スキルに関してはキャップ上昇がほとんどだが、テンプルナイツとレンジャーには新スキルが追加されている。仲間の力を増すもので、より補助的な役割が強化された。 現在、日本ではレベルキャップに達しているのは各サーバで1,000キャラクタに1人、といったところで、今回の提示によりかなり遊びごたえのあるコンテンツになったといえるだろう。新装備に関しては派手なものが多く、ここまで派手になると次の追加はどんなものになるか楽しみだ。 また、新武器の中にはアニメーションが取り入れられているものがあり、今後の装備には“動き”も期待できそうである。この他、“ほしとも”のアクションにも追加要素がある。肩を寄せ合い座ったり、さらにラブラブな姿を見せつけることができそうだが、女性が男性に“膝蹴り”を食らわすエモーションもあり、これがどんな効果をもたらすかは面白そうだ。 今回のアップデートは上級者用に特化した印象を持った。今後の「ルーセントハート」はどうなるか、というところを「ルーセントハート」運営担当であるオンライン事業本部第1事業部マネージャーの長谷純倫氏に話を聞いた。台湾では「ほしともシステム」の次の段階として「結婚システム」が導入されているという。 台湾では、結婚式を開催した後は、2人だけのテントに入れる(第三者は中を見ることはできない)という要素があったが、日本では少し違った形にしていきたいという。ただ、現時点では、どういった方向性になるかは明示はされず、検討中だという。 また、現在台湾は、GvG(ギルド対ギルド)の対戦要素の開発が進められているという。キーワードは「コロシアム」ということで、コロシアムといえばローマ時代の円形闘技場のことだが、映画などで観客が見守る中の戦い、というイメージがある。ここで、各レベル帯でのギルド同士の戦いが行なわれるとのことであるが、どのようなものになるのだろうか、観戦システムにも期待したい。 これと共に、レベルの近いプレーヤー達がパーティーを組み、次々と現れる敵を倒す要素も予定されているという。また、「ランダムクエスト」という新しいクエストシステムもあるようだ。結婚の次のアップデートは広いレベル帯を対象にした、遊びの幅を広げる要素になるという。台湾での今後の動きに注目したい。 「ルーセントハート」は今後日本・台湾以外の地域でもサービスが広がることになった。今後のコンテンツの追加では各国の要望を入れた形で進行していくという。長谷氏はこの中で「できれば日本は独自の進化を遂げていきたい」と語る。その独自の進化のキーワードになるのが“コミュニケーション”だという。 日本では、以前のインタビューで語られていた、「血液型別チャット」など様々な提案をしている。同性同士のほしとも、エモーションだけでも同性とできないか、という提案もあるという。日本では女性キャラクタを使いたい男性プレーヤーも多いためか、“同性同士で”という要望も多いとのことだ。さらに「プライベートルーム」の提案も行なっている。気の合う仲間を部屋に呼べるシステムはプライベートルームはゲームの遊びの幅をさらに広げてくれそうだ。 長谷氏は「ルーセントハート」で重視していくのは、“コミュニケーション”と“従来のMMORPGの常識を打ち破る方向性”、と語る。また、レベルの近いユーザーに対しての限定フィールドでの出会いを推奨するなどのシステムも提案しているという。 最後に長谷氏はメッセージとして「現在、ラグ問題などで快適に遊べないという指摘もいただいております。私達としてはまずこれを直した上で、中~低レベルのプレーヤーの横の繋がりをもっと広げていきたいと思っています。よろしくお願いします」と語った。
「ルーセントハート」はシステム、グラフィックスともたくさんの要素を盛り込んだゲームであるという印象を持っている。今回提示された情報、今後の要素に関しても期待したい。一方で、「ルーセントハート」らしさとは何なのか、運営のもう少し明確な提示も欲しいと思った。今後も注目していきたいところだ。
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□ガマニアデジタルエンターテインメントのホームページ (2008年11月26日) [Reported by 勝田哲也]
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