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11月20日よりプレオープンサービススタート
「Legend of LUNA」は“ハートフルファンタジーMMORPG”として特にコミュニケーションに注力した運営をしていくというMMORPGだ。かわいらしいキャラクタと、ユニークなモンスター、豊富なモーションなどが入っていて暖かい雰囲気を持った作品である。今後はプレーヤー達で“家族”を作り、農場などを経営できるという。ハートフルをキーワードにした運営プランに期待がかかる作品だ。
■ 子供体型のかわいらしいプレーヤーキャラクタ、多彩なモーションが生み出す暖かな世界
結果、ドラゴニオン族は散り散りになり、神々は大地を魔族の住む「デーレン」とそれ以外の種族が住む「ブルーランド」という世界に分け、ようやく平和が戻った。しかしそれから長い時間が経過したころ、ブルーランドは不思議な魔力に包まれ動物たちが凶暴化し始めた。プレーヤーは冒険者となって神官ルナから依頼を受け、ブルーランドの調査に旅立つことになる。 プレーヤーキャラクタは背の小さい、子供のような外見をしている。種族は人間とエルフから選べて、最初の職業としてはファイター、メイジ、ローグが選べる。ファイターは前衛職、メイジは攻撃魔法と回復魔法を使いこなし、ローグは一撃必殺のアタッカーか弓使いになれる。各職業はより役割をはっきりした形の2次職に転職するとのことだ。 モーションは充実していて、挨拶や笑う、泣くはもちろん、宙返りやキスなどもある。ダンスは6種類もあって、それぞれが凝っている。運営側ではこのダンスを更に強化させ、プレーヤーが組み合わせてオリジナルのダンスを作れるようにしていきたいという。この他、頭の上に感情を表す風船のようなモーションを浮かべさせたり、“TT”とチャットに入れると涙を流したり、“ぶるぶる”とチャットに入れると顔を青ざめさせたりと、言葉に反応して表情が変わる要素もある。 冒険を開始するプレーヤーには「モンスターを倒せ」というオーソドックスなクエストと共に、「住民登録をしろ」というクエストが与えられる。このクエストは最初の街となるアルケル港のNPCに話しかけることで達成でき、自分の好みやキャラクタ情報をプロフィールとして登録できる。こちらもコミュニケーション要素として活用されるものになるとのことだ。 モンスターのデザインは全体的にかわいらしい。レベルの上がるペースは速く、また、ダメージを負った場合でも座ることでの回復が早くなっている。サクサクとゲームを進められそうな感触である。 モンスターはすべて近付くと攻撃してくるアクティブだ。ただし、索敵範囲が狭いモンスターも多く、低いレベルでも注意すればモンスターをすり抜け、遠くまで移動できるという。また、多少レベルが上のモンスターでも戦えるバランスになっており、間口の広さを意識した作品となるとのことだ。
ユニークなのがこれらのモンスターがずっと独り言をつぶやいているところだ。スライムが「スラスラという音は出さないでしょう? フフッ」といったり、巨大なキノコが「ここの土質結構良いみたいだけど?」といったり、いささか直訳気味ではあるが、素朴さを感じさせる言い回しが開発者のセンスを出していて、楽しい。11月20日に開始されるプレオープンサービスでは、ローカライズが進み、セリフももっとユニークなものになるとのことだ。
■ ギルド、転職、アバターと基本要素は充実。ファミリーシステムと“ハートフル”に期待
「Legend of LUNA」の世界は実は空の上に浮かぶ島にあるとのことだ。このアルケル港は空を飛ぶ船が停泊しているのが見える。今後シナリオにどう絡んでくるのだろうか。NPCは商人も充実していて、初級の冒険者達でにぎわうことになりそうだ。 NPCの中で気になったのが神官ルナだ。他のNPCに比べても身長が大きく、神秘的な雰囲気を持っている。また、豪華な鎧を 着ている技師団ウィップという戦士のNPCもいて今後どんな物語を展開してくれるか期待できそうである。実際のサービス開始時にはNPCには専用のイラストが用意されているとのことで、こちらも楽しみだ。 体験会では強いキャラクタも使ってみた。10レベルのキャラクタでもかなり派手な技が使える。モンスターをガンガン狩っていけそうだ。特にローグの上級キャラクタはレベルが10近くも高いゴーレムを弓で倒すことができた。韓国産MMORPGは弓キャラクタが強い作品が多い。本作もそのようなバランスなのかと思ったが、どうやら他のキャラクタもかなり上のレベルの敵と戦えるという。ただし、すべてがアクティブなので囲まれない注意は必要だと感じた。 フィールドには巨大なボスモンスターがいる。通常モンスターとは比較にならない大きさで、迫力がある。このモンスターはソロプレイで倒せないほどに強力なモンスターだ。実際高レベルのキャラクタで挑んでも難しかった。このモンスターに関するクエストもあるとのことなので、パーティーを募る人も多くなるのではないだろうか。 この他、アイテムによる装備の強化や、釣りシステムなど多くの韓国産MMORPGに入っている要素も確認できた。装備の強化はNPCを通さず、コマンドで行なうことができ便利だ。釣りは自動で釣り上げることもできるが、決められたゲージの中でスペースコントロールキーをタイミングよく押すとよりたくさんの魚を釣り上げることができる。ユニークなのは、指定された順番で魚を釣ることができればボーナスがもらえるというシステムが入っているところだ。また、釣った魚をポイントに換えることで様々なアバターなどに交換できるという。 アバター要素は本作の大きなセールスポイントだ。初心者もランダムでユニークな格好ができるアイテムをもらえ、さらにヒヨコや猫の着ぐるみのようなかわいらしいものもある。ゴシックロリータ風の服や、海賊衣装などもある。この他、背中の装備で天使の羽や風船があり、装備をすることで地上を滑走できる。有料販売だけでなく、釣りのポイントのように様々な方法でアバターアイテムを提供するとのことで、ラインナップの充実には期待できそうだ。 今回体験できなかったが、「Legend of LUNA」を特徴づけるシステムとして注目なのがファミリーシステムである。本作にはギルドやパーティーといったコミュニケーションシステムはあるが、このファミリーシステムはさらに結束力の強い繋がりを生むシステムだという。ファミリーになることで農場の運営や特別なクエストに挑戦できるという。どのようなシステムになるのか、詳細の発表を待ちたいところだ。 正直なところ、実際他プレーヤーとプレイして成長していくことで印象は変わるかもしれないが、今回体験できた要素は、韓国産MMORPGとしてオーソドックスで、本作ならではの特徴に欠けるという印象を持たざるを得ない。ここからどうコンテンツの独自性をアピールしていくかが運営の鍵となるだろう。 「Legend of LUNA」はプレオープンから順次新コンテンツを追加していくということだが、韓国版のすべての要素を入れるわけではないという。韓国版は攻城戦や、対戦など、まさに平均的な韓国産MMORPGとしての要素を追加していく方向にあったが、日本では“ハートフル”をテーマに対戦要素ではなく、コミュニティをさらに充実させていきたいとのことだ。このため、現在実装が予定されているコンテンツは韓国版の半年より前のバージョンになっており、日本独自の調整を加えた作品に成長していく予定だという。
本作の最大の期待はこの“ハートフル”をテーマにした運営方針である。ユーザーにどのように働きかけ、心温まる世界を作っていくのか、実際の発表を待ちたいところである。
Published by NHN Japan Corporation.
□NHN Japanのホームページ (2008年11月7日) [Reported by 勝田哲也]
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