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YNKJAPAN、WIN「天地大乱」発表会開催
「十二之天2」を日本向けに大規模改修、新勢力などを実装

10月23日 発表会開催

YNKJAPAN代表取締役社長のチェ・ジョング氏(左)と、Gigassoft代表取締役社長のホン・チャンウ氏(右)。チェ氏は意外なことに、こういった発表会で姿を見せるのは初めてだという
 株式会社YNKJAPANは10月23日、Windows用MMORPG「天地大乱」の発表会を開催した。本作は韓国Gigassoftが開発した「十二之天2」を日本向けにローカライズしたもの。今回はサービススケジュールについては明らかにされなかったが、ゲームの内容や、日本独自の要素などについての説明が行なわれた。

 まず最初に、YNKJAPAN代表取締役社長のチェ・ジョング氏が挨拶し、「口頭で約束してから、契約し、今日の発表まで2カ月もかかっていない」と非常に早いスピードで動いていることをアピール。また「韓国で成功していたが日本では低迷し、日本のユーザーのために生まれ変わった『新生R.O.H.A.N』がある。オンラインゲームは、開発とパブリッシャーが力をあわせていかなければならない」と述べた。

 さらにチェ氏は、Gigassoft代表取締役社長のホン・チャンウ氏をステージに招き、「開発元のGigassoftとパブリッシャーのYNKJAPANは、『天地大乱』のサービスにあたり、皆様の声に耳を傾け、思いやりの心を磨き、お客様に喜びと感動を与えるために邁進することを誓います」と宣言。ホン氏も「はい、問題ありません」と日本語で答え、両社が協力して日本のユーザーに向けたサービスを行なうことをアピールした。

「天地大乱」運営責任者の竹村哲氏
 次に、YNKJAPANで本作の運営責任者を務める竹村哲氏が、ゲーム紹介を行なった。PvPをコンテンツの核としたMMORPGで、プレーヤーは、互いに対立する「正派」、「邪派」、「魔教」の3勢力のいずれかに所属して争うことになる。

 国同士が争う要素は「24時間の無限戦争」をうたっている。戦争システムは、殲滅、占領、聖石破壊といった複数の条件が用意された攻城戦スタイルの「正規戦」、相手の聖石の破壊・奪取を目的とした大規模戦争「聖石戦」、ボスモンスターを相手にプレーヤーが協力して挑む「討伐戦」の3つが用意されている。

 プレーヤーはいくつかの系統から武器を選ぶことで、戦闘スタイルが大きく変化する。プレーヤー自身の成長に加え、アイテムを製造・強化・合成することによる強化、さらに進化するペットの守護効果などにより、カスタマイズ性を高め、多様なキャラクタ性を持たせるという。

 プレーヤーの成長だけでなく、勢力内における立場という別の要素もある。各勢力には、勢力を束ねる「勢力長」という身分が用意されている。これはユーザーの投票によって選ばれる勢力の代表者で、戦争に使用する巨大兵器を購入するなど、勢力のあらゆる決定権を持つ存在になるという。

 ここまでは韓国版「十二之天2」に沿った内容だが、日本向けの大幅な調整を行なうことも発表した。まず新たに新勢力として「浪人」を実装し、合計4勢力による争いを実現するという。他にも、キャラクタの成長やアイテムドロップ、スキル効果など、ゲームバランスに関する部分は日本向けに改めて調整を行なうという。

 PvP要素に関しても、新たなルールの実装や、ベテランと初心者の差別化が可能な仕組み、また勢力内の最強選抜といったPvPの新要素などを導入することで、幅広いユーザーに楽しんでもらえる仕様を検討しているという。

正派 邪派
魔教 浪人


Gigassoft戦略事業本部長のソ・ヒョジョン氏
YNKJAPANマーケティングチームシニアマネージャーの細井貴之氏
 次に登壇したGigassoft戦略事業本部長のソ・ヒョジョン氏は、「『十二之天2』は韓国や中国でも人気作となっているが、その一番の理由はユーザー第一主義であるということ。YNKJAPANは『新生R.O.H.A.N』でユーザー第一主義をもって運営している。両社で力をあわせて『天地大乱』を紹介していきたい」と語った。

 続いては、YNKJAPANから、マーケティングチームシニアマネージャーの細井貴之氏が登壇。「天地大乱」の「ジャパンエディション化」について、「自分流にできるカスタマイズ性が重要だと考えている。BtoCだけでなくBtoBを視野に入れたカスタマイズ要素を取り入れる。そのためにも、早くから体験会や交流会を行ない、意見交換をしたい」と、ユーザーとの情報交換の重要性を改めて示した。さらに、「ゲームをやりながらやりたいことは多い」とし、ゲームだけでなく音楽や動画などを取り込んだ総合マルチメディア化を、2012年まで視野に入れて検討するとしている。

ユーザーと早期からコミュニケーションをとり、3者が一体になってゲームを作っていきたいという姿勢を強調 ゲームの枠に留まることなくさまざまな可能性を模索し、総合的なエンターテイメントになることを目指すという


 一通りのゲーム紹介に続いて、本作のオープニングテーマを、松澤由美さんが担当することが発表された。会場にも姿を見せた松澤さんは、「まだ話をもらって1カ月くらいで、今作っているところ。最初はバラードを書いたものの、映像が躍動感があったので、それを取り込んだものにしたい。来月にはレコーディングできたらいいなと思う。曲は日本向けに作るが、将来的には韓国や台湾などいろいろな国の人にも音楽を通して表現したい」と語った。

 また会場には、韓国の俳優キム・ガヨンさんが来場。韓国の芸能人ゲームチームの副団長も務めるキムさんは、「1日10時間、合間があるとノートパソコンで。仕事がなければ15時間でも20時間でも、時間があれば遊ぶ」というほどの「十二之天2」のコアプレーヤーでもある。「女性プレーヤーにはPvP中心のゲームは難しいのでは?」と問いかけられると、「男性プレーヤーとよく戦うが、90%以上勝っている。日本の女性も練習すれば負けないと思う」と強気にコメントした。

 キムさんはさらに、「日本に来たのは芸能人だからではなく、1人のユーザーとして面白いゲームを紹介したいから。日本でサービスされたときには、日本と韓国で対戦したい。そのときは韓国代表として参加し、必ず勝ちたい」と語った。

 会場ではゲーム画面はほとんど公開されず、特に日本語化されたものは一切見られなかった。ローカライズ作業はまだこれからといった印象で、ゲームについてもまだ不透明な部分が多いのが少々残念だ。そこで弊誌ではGigassoftの開発陣に追加インタビューを行ない、より詳しくゲームの内容を伺った。こちらも近日中に掲載する予定なのでご期待いただきたい。

オープニングテーマを担当する松澤由美さん 「十二之天2」コアプレーヤーでもある韓国俳優のキム・ガヨンさん リュ・シウォンさんなど韓国俳優のビデオメッセージも届けられた

【プロモーションムービー】

□YNKJAPANのホームページ
http://www.ynkjapan.co.jp/
□Gigassoftのホームページ
http://gigassoft.co.kr/
□「天地大乱」のページ
http://tenchitairan.gamecom.jp/
□関連情報
【10月7日】YNKJAPAN、武侠MMORPG「十二之天2」
“Japan edition化”して日本向けサービスを展開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081007/ten.htm

(2008年10月23日)

[Reported by 石田賀津男]



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