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12月11日 発売予定
価格:4,480円
「超化石モンスターバトル ゲキトツ・ギャラクシー」は、化石モンスターを発掘して覚醒・育成し、ともに戦うバトルアクションRPG。一般的な育成RPGと異なり、ターン制ではなくキャラクタやモンスターを直接操作して戦う。化石モンスターの種類は150以上で、各モンスターはエサを与えたり経験を積むことによって進化。パーツやカラーリングを変えることでカスタマイズが可能になり、そのバリエーションは1,000種類を超えるという。 説明会には、ディズニー・インタラクティブ・スタジオからエグゼクティブ・プロデューサーの山本恵美子さんとプロデューサーの久井健太郎氏、開発会社の株式会社ジュピターからディレクターの細川哲朗氏、プランニングディレクターの田中挙氏、バトルプランナーの福永隼人氏、アートディレクターの桐山浩司氏、株式外社ダイナメソッドから映像ディレクターの中辻慶治氏がそれぞれ出席。
山本さんは「本作はアメリカでは『SPECTROBES(スペクトロブス)』の名称で発売されているタイトルの続編にあたります。アメリカやヨーロッパでは大変ご好評をいただいておりまして、1作目はワールドワイドで100万本を越えるセールスを記録しております。大変高い評価をいただいているソフトですが、日本で作っているソフトにも関わらず国内での知名度は今一歩。そこを挽回したいと考えています」とコメント。大ヒットRPG「キングダムハーツ」を手がけてきた山本さんだが、本作も同等以上に大切といい、ディズニーが得意とする漫画やアニメなどの分野にも活かしていきたいと意欲のほどを明らかにした。
クロールと呼ばれる凶悪な生物が、ニジーロ星系を狙っているといい、ラーレンたちの武器では歯が立たない。唯一「化石モンスター」たちだけが、クロールを倒すことができる。今は化石でしか姿を見ることができないが、発掘し覚醒させることでともに戦う頼もしい仲間となる。それができるのは、スペクトル(化石)マスターと呼ばれる主人公ただひとり。宇宙の平和を守るため、ラーレンは冒険の旅に出る。 久井によれば、クロールはアメーバのような生物で、色々なものに融合し力を蓄える術を持ち、最終的には星まで飲み込んでしまう驚異的な存在。ハイクロールは、クロールたちを従え操る上位体。高い知性を持ち、言葉をしゃべる人型として主人公たちの前に立ちはだかる。そのハイクロールを従えるのが、ボスのクラックス。宇宙の平和を取り戻すためには、これら強敵を打ち破っていかなければならない。 続いては、現場プロデューサーの木村氏がデモプレイを披露。冒険の拠点はスペース・シップ。ラーレンとジーナは、スペース・シップで惑星間を飛び回り、各地に降り立ち冒険を進めていく。DSの上画面にはマップとバトルにつれていく化石モンスター6匹の情報が、下画面にはゲームフィールドがそれぞれ表示される。ラーレンの背後をついて歩くのは、子供の化石モンスター。子供の化石モンスターは戦闘には参加できないが、フィールド内の地中に存在する化石やエサのミネラルを探知してくれる。ただし、主人公がいるフィールド内に敵が存在するとき、子供の化石モンスターは危機を察知して身を隠してしまう。逆説的には、子供の化石モンスターが姿を消したときは、近くに敵がいるというサイン。冒険の基本手順は、フィールド内に存在する敵を一掃し、安全を確保してから子供の化石モンスターで探索を行なうといった流れになるようだ。 戦闘は2種類があり、いずれもアクション形式。ボール型の敵は、主人公が直接戦えるタイプ。もうひとつは竜巻のようなオブジェクトで、これは化石モンスターを呼び出して戦わせるエンカウント形式。戦闘は2匹の化石モンスターを参加させるが、主人公が操作できるのはうち1匹。もう片方はAIにより自動的に行動する。Aボタンが通常攻撃で、Bボタンが画面下にあるゲージが蓄積されたときに発動可能なチャージ攻撃。同時に出撃させた2匹の組み合わせによっては、より強力な「合体攻撃」が繰り出せる。 化石モンスターには「属性」と「タイプ」がそれぞれ存在。属性は「コロナ」、「オーロラ」、「フラッシュ」があり、コロナはオーロラに、オーロラはフラッシュに、フラッシュはコロナにそれぞれ強いといった3すくみの関係。タイプは「近接」、「突撃」、「範囲」、「遠隔」の4つ。近接は爪や牙などによる近接攻撃。突進は相手にそのまま向かっていく攻撃。範囲は、キャラクタの一定範囲内にダメージが与えられる。遠隔はダメージを与える弾を射出。近接タイプに間合いをキープしつつ遠隔で倒すなど、タイプごとに有利不利が生じるようだ。
エンカウント形式の戦闘は1回きりとは限らず、ひとつの竜巻で複数回の戦闘が行なわれることもある。敵の数も2~4体まで幅があり、属性をきちんと考えて化石モンスターを選ぶのがコツ。モンスターには攻撃的、消極的などの性格も設定されており、パートナーの性格も考えながら戦うと立ち回りが有利に展開するものと思われる。
化石モンスターの源となる化石は、岩土、泥土、砂地、氷地、水中、溶岩など、さまざまな地形から発掘される。探索できるのは、前述のとおり子供の化石モンスターだけ。発掘にはタッチペンを仕様し、化石本体にダメージを与えないよう慎重に削りだしていく。 発掘には「道具(ツール)」が不可欠。ゲームを進めていくと「バーナー」などさまざまなツールが登場。氷河に眠る化石であれば周囲の氷をバーナーで溶かす、溶岩のなかにある化石なら水をかけて消化しつつ削りだすなど、色々な方法があるという。氷に水をかけることも可能だというが、これが実際どんな効果があるのかは具体的に説明されなかった。気になる人は、発売後に自分で試してみてはいかがだろうか。 発掘は上画面のパーセンテージが98を超えればオーケー。ただし、100パーセントにして発掘すれば「より強い」化石モンスターになる可能性が高くなるという。ここで面白いのが「覚醒」の手段。なんとDS本体のマイクに向かってプレーヤー自身が声を出して起こすというのだ。このとき、声の強弱や高さで化石モンスターが変化。なかには小さい声をずっと出し続けないと覚醒しないなど、条件が必要なものもいるという。自分の声で思い通りの結果が出ない人は、友だちや家族など、さまざまな人の協力を仰いでみるといいかもしれない。 覚醒させた化石モンスターは子供の状態。このままではバトルに参加させられないため、スペース・シップ内にあるバーチャルルームで育成する必要がある。地面から掘り起こしたエサのミネラルには「色(属性)」があり、同じものを与えてやると強くなりやすい。ミネラルのなかには「ウルトラオーロラ(成長促進)」、「カタクナッツ(防御力アップ)」などの特殊効果が得られるものもある。また、バーチャルルームでは、模擬戦闘で化石モンスターの能力を把握できる。ぶっつけ本番で試すのもいいが、慎重な人はここであらかじめチェックしておいたほうが無難。
化石モンスターの入手方法には、このほかにも「カードインプットシステム」がある。ソフトにはあらかじめ4枚のプラスティック性カード「インプットカード」が同梱されており、テンプレートのようにDSの下画面にセットし、あいている穴をタッチペンで触れていく。これにより、モンスターやアイテムなどが入手できるというわけだ。カードは全部で12種類があり、ソフトにはランダムで4枚が付属。一部販売店のプロモーションで配布予定があるといい、詳細は後日明らかにするとしている。
Wi-Fiに対応する機能は、全部で4つ。「おっと……今のは見なかったことにしてください(笑:久井)」という一部をのぞき、ここではそのうち3つをご紹介する。「Wi-Fi アップロード」は、他プレーヤーなどとチームを組んでクリアランキングを競い合う機能。「Wi-Fiダウンロードコンテンツ」は、ポイントと引き換えに化石モンスターやアイテムがもらえるというもの。「Wi-Fiバトル」は、最大4人までのプレーヤーと同時に対戦したり、化石モンスターを交換できるというもの。 会場では、プレスによるバトルロイヤル形式のゲーム大会が行なわれた。自分を含め4人が入り乱れる戦いは、開始寸前まで誰がどんな属性とタイプなのかわからないのがポイント。属性やタイミングを素早く見極めることも重要だが、それに匹敵するくらい「いつ、どのタイミングで攻撃するか」が勝敗に大きく影響する。自分以外の3人が敵になるため、攻撃が空振りすると「どうぞ殴ってください」といわんばかりのスキが生じる。1対1になると脚の速さが重要になるが、そこに至るまでにどれだけ自分に有利な状況を作っておけるかが本当に大切。適度に狭い戦闘フィールドゆえ、ちょっとしたタイミングのズレが決定機につながりやすい。シンプルなシステムながら、多人数ならではの奥深い戦いが楽しめた。 公式サイトでは、本作のプロモーション映像が公開されている。ウェブ+エピソードで“ウェビソード”と名づけられた3D-CGムービーについて中辻氏は「ゲームのなかでムービーを見せる、そのなかで表現されている世界観、キャラクタといったものをフル3D-CGアニメーションで作りたい。お話をいただいたときは“映画をつくるつもり”意気込みで。ゲームが、どういった遊びなのか。そのなかでキャラクタたちが(遊ぶ)子供たちと重なるような……遊びを追体験できる、そういったものをアピールするための色々な映像表現として作りました」とコメント。
全10話が制作されており、各話は2分。ただし、ゲーム全般の事柄を網羅したため、実質的には5分~10分くらいの要素が詰め込まれているという。アニメーション中で主人公が使うDSをモチーフにしたデバイス「コズモバイル」と、遊ぶ子供たちのイメージをリンクさせていくことが“ウェビソード”のテーマのひとつで、制作の過程でアニメーションからゲームに逆輸入された要素もあるという。久井氏によれば「ウェビソードはディズニーのサイトにアップロードされただけで、当日のうちに45万ヒットを記録した」という。日本の公式サイトでは現在第6話がアップロードされており、気になる人はぜひチェックしていただきたい。
(C)Disney
□ディズニー・インタラクティブ・スタジオのホームページ (2008年10月17日) [Reported by 豊臣和孝]
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