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「三國志 Online」参戦記 ～「部曲砦」の巻～◆ 「涼州動乱」第2弾実装! 新要素「砦造り」を体験 ◆
9月25日、大型アップデート「涼州動乱」の第2弾が実施され、待望の「部曲砦」が実装された「三國志 Online」。家具や建物などを自由に設置し、仲間とともに築き上げる部曲砦は、まさに部曲員たちの拠点となる。合戦や部曲戦の作戦会議に使うだけでなく、所有した畑で作物を育てる要素もあり、どう活用するかはプレーヤー次第だ。
既存のコンテンツの延長線上のアップデートではなく、全く新しい新要素の導入となる「部曲砦」の魅力とは何か。早速レポートしていこう。
■ 部曲砦の建築に必要なのは、部曲員5名と部曲資金1,000
さすが多くのプレーヤーが待ち望んでいたコンテンツだけのことはある。平日の夕方であるにもかかわらず、部曲砦管理官(NPC)の周りは多くのプレーヤーで溢れかえっていた。筆者の部曲の仲間達も既に数人が部曲砦管理官の前で待機し、部曲砦の誕生を今か今かと待ち構えていた。 部曲砦を作れるのは部曲長のみ。さっそく所属する武将に話しかける。すると「部曲砦を作るには、部曲資金1,000と部曲員5人以上が必要だぞ。そなたの部曲は、まだそこまでの力をつけてはおるまい。熱意は買うが、まずは成果を出してからだ。部曲砦はその後に考えるのだな」と我が武将……。 あれ? 銭もあるし、部曲員数だって足りてるけど? と頭の中は?マークだらけ。何かの間違いだろうと再度武将に話しかけてみるが、変化なし。その間、部曲砦が待ち切れない部曲員達の「早く作れ!」、「早く早く!」と急かす言葉がチャット欄を埋め尽くしていく……。 すると部曲員から「部曲資金1,000用意してから話してるよね?」とメッセージが。はっ! てっきり許可を得てから部曲資金に換金するものだとばかり思い込んでいたが、部曲員の言う通り、先に銭を部曲資金に換金しておく必要があったのだ。所持金1,000万銭ではなく部曲資金1,000……冷静に武将からのメッセージを読み取れば理解できることだが、やはり早く砦を建築したいという焦りからか、つまらない凡ミス。なんともお恥ずかしい限り。 急いで部曲砦管理官に話しかけ資金交換を選択。部曲資金1,000を用意し、改めて武将の元へ。すると「そなたらは問題ないようだな。よかろう、部曲砦、作ってみるがいい」というメッセージとともに部曲砦許可証を入手。これでようやく部曲砦を作れるようになった。
続いて部曲砦管理官に話しかけ、部曲資金1,000を消費して、部曲砦を作成! 余談だが部曲砦名の登録中、周囲から「部曲長のログイン待ち……」という会話があちらこちらから漏れてきた。部曲砦の作成は部曲長のみの権限。つまり部曲長がログインしてこないと何も始まらない。目の前に御馳走があるのに食べさせてもらえない、といった心境だろうか。とはいえ副長が作れると乱立する可能性もあるし、まぁ仕方ないよ……などとモニター越しで呟きながら、我らは自らの部曲砦へ!
■ 思い思いの砦をこの更地に建設するのだ!! 部曲砦に入ると、「○○様おかえりなさいませ!」と部曲砦大叔(NPC)がお出迎え。目の前に広がる広大な敷地。部曲砦というからには、既に建物があるものだと考えていたが、更地が用意されているとは正直驚いた。 部曲砦(敷地)の出入口には所属する武将の姿のほかに、交易商人なるNPCが! さっそく話しかけてみると、「基本屋敷・壱」や「石床」、そして家具など、部曲砦を建設するためのパーツを販売しているではないか。なるほど、この商品からパーツを購入し、敷地に思い思いの砦を建築していくというわけか。これは面白そうだ。 しかし、やり方がいまいちわからない。とりあえず意味もなく敷地内をぐるりと1周。その広さを肌で体感しながら部曲砦を手に入れた喜びに浸る。すると先ほど筆者達を迎え入れてくれた部曲砦大叔に依頼(クエスト)のフラグが立っているのを確認。話しかけてみると、畑に種を植えるよう依頼されるので、依頼を進めるため筆者達も畑の購入を試みるが部曲資金が0のため購入不可。 所持金をいちいち部曲資金に換金しないといけないのは面倒だ。せめてこの場で換金できれば……とモニター越しで愚痴をいいながら、部曲砦から退出し再び部曲砦管理官に話しかけ所持金を部曲資金に換金。再度部曲砦に入りなおして部曲砦大叔から、畑、井戸を購入し依頼を進めていく。 依頼を進めていくとわかるが、どうやらこの依頼は部曲砦内に各アイテムを設置していくためのチュートリアルになっているようだ。習うより慣れろ、とはよく言ったもので、この依頼をクリアすることで、部曲砦建設のプロセスはほぼ把握できた。 ちなみに後から知ったのだが、畑と井戸は「部曲砦基本袋」として最初から部曲長に支給されている。かなり焦っていたのでチェックを怠っていたようだ。事前に公式ブログにも書いてあったというのに……。 砦建設のための操作方法をマスターし、所持金を部曲資金へ次々とつぎ込む仲間達。アイテムを購入しては、屋敷の位置はあっちがいいとか、こっちがいいとか、部曲の仲間と共に話し合いながら作り上げる部曲砦。箱庭を作っているだけなのだが、まるで秘密基地を作っているかのような不思議な感じで、素直に楽しいの一言。 夢中になって作り上げ、屋敷と畑をいくつか設置し、天蓋付き寝具(部曲資金1,200)を購入したのが仇となり、あっさり部曲資金が底をついた。天蓋付き寝具高すぎ……。ああしたい、こうしたいと、部曲砦に対する夢は大きく膨らむが、それらを実現するための資金がない。さっそく資金稼ぎ!? とも考えたが、やはり他の部曲砦の状況も気になる。 そこで気分転換を兼ねて、他の部曲砦の様子をうかがいに出かけてみることにした。部曲砦管理官に話しかけ検索を選択すると、公開されている部曲砦を一覧できるので、片っぱしから部曲砦にお邪魔していく。普段は敵国である部曲の人たちも、「いらっしゃーい」という温かい言葉で迎え入れてくれる。普段は敵対国の人たちと会話をする機会は少ないだけに新鮮だ。 何十件かまわってみたが、部曲砦が実装されてまだ半日も立っていないのに、既に莫大な資金を投入されているのが一目でわかる部曲もチラホラ。さすがに天蓋付き寝具が何個も配置されてる屋敷を見た時は、あまりの衝撃に何度部曲チャットで、「スゲー!」を連呼したことか。
完成度の高い部曲砦を見るたびに「この部曲入りてー」といった部曲チャットが飛び交う我が部曲チャット。部曲砦の充実ぶりは、部曲員を引き付ける何かがある。個性豊かな部曲砦の数々。勢力移籍や部曲の移動を考えている人にとって、今後、部曲砦は部曲選びの際の1つのバロメーターになるかもしれない。そういったことも踏まえながら、週に1度は他の部曲砦の状況をチェックしながら、我が部曲も一生懸命建築していきたいと思う。
■ 部曲の仲間と共に築き集う場所
筆者自身の感想は、部曲砦の建築は、子供の頃、公園で秘密基地を作った感覚に近い。屋敷内に家具を1つ追加していくだけでも胸が高鳴り、少しずつ完成していく様子を眺めているだけで楽しくて仕方がない。素直に面白い、そう感じた。 また部曲砦を作っていると、「早く完成させたい!」という衝動に襲われる。しかし、理想の砦を建築するには多額の資金を要する。さらに交易商人が日替わりなので、せっかく資金を調達しても買いたいときに欲しいアイテムが買えないこともある。このランダム性が、「アイテムは売っている時に買え!」と言わんばかりに、はやる気持ちに拍車をかける。 そのためか筆者のサーバーでは、「強力」や「迅速」といった高額で取引されている技能の売りが、やたらと目についたのも印象的だ。これもてっとり早くまとまった資金が欲しいという気持ちの表われであり、レアな自動を売ってまでも早急にまとまった資金をつくり部曲砦を理想のモノへと築きあげたいという、部曲砦の建築にどっぷりはまってる証ではないだろうか。 また畑には種を蒔ける。順調に成長すれば作物には実がなり収穫が可能。収穫した作物は、NPC「闇商人」が防具などを強化するアイテムと交換してくれるそうだ。生産や店売りでは手に入れられない超強力なアイテムだったら……。そう考えただけで育てないわけにはいかないのがプレーヤー心理。これからしばらくの間、作物への水撒きが日課となりそうだ。 ただ現時点では家具を置いても見た目だけしか変わらないのは残念だ。例えば箪笥を置けばアイテムの収納数が増えるようにするなど、今後のバージョンアップに期待したい。作物が病気になったり、イナゴの大軍や台風が襲ってくるなどのハプニングがあっても面白そうだ。実装されたばかりだというのに、こんなことが起きたら、こんなことができたら、といろいろなことを想像させてくれる。 そんな部曲砦にも、問題点はいくつかある。例えば、交易商人が販売しているアイテムのランダム性は実にユニークだが、部曲砦が実装された次の日も、屋敷を販売する交易商人が訪れず、部曲砦には畑だけが寂しく設置されていた部曲も……。部曲“砦”というからには、畑や井戸だけでなく、せめて「基本屋敷・壱」ぐらいは必ず入手できるよう配慮してもよかったのではないだろうか。 また現時点では、購入したものは他の部曲には持ち出せず、部曲を抜けた瞬間にアイテムが消滅してしまう。きっと部曲砦荒しなどの行為(部曲に加入してアイテムを持ち逃げ)の防止しているのだろう。しかし、購入者に所有権がないのは、何かと弊害がつきまとうと筆者は考える。プレーヤーは誰しも、「もしこの部曲を辞めたら?」、「もし他の勢力に移籍することになったら」などなど考えることはあるはず。辞める可能性がある部曲に所持金を投資するのは難しい。しかし、購入者に最終的な所有権があれば、迷わず所持金を投入できるようになるだろうし、仮に他勢力や部曲へ移籍する際に購入したアイテムを移動先への手土産として活用できるので、システムとしても面白いのではないだろうか。
もちろん、実装直後で発展途上のコンテンツだけに、今後更なる進化を遂げて行くはず。1日の訪問者の人数がわかるようなシステムが導入されるだけでも、作り手としてはさらにやる気が起きそうだし、コーエーお得意のイベントで“ベストオブ部曲砦”といったものを開催しても面白そうだ。色々なことができ、ますます盛り上がりそうなコンテンツだけに、今後いかにプレーヤーを飽きさせないようにするかも重要なファクターといえる。最低でも、毎月少しずつでも部曲砦のアイテム増やしていってもらえることを切に願いながら、今後のアップデートに注目したい。
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□コーエーのホームページ (2008年10月15日) [Reported by 平井信幸]
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