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会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
本稿では、それらのステージイベントのうち、「初音ミク -Project DIVA-(仮称)」、「428 ~封鎖された渋谷で~」、「セブンスドラゴン」の模様をお伝えする。
藤田咲さんと下田麻美さんがゲームの最新情報を発表! 2009年発売予定のPSP用ゲームソフト「初音ミク -Project DIVA-(仮称)」を題材にしたステージ。本作はヤマハ株式会社が開発した音声合成システムを利用し、音階と歌詞を入力することで手軽にボーカルパートを生成できる「VOCALOID2 初音ミク」(発売元:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)のキャラクタを生かしたリズムアクションゲーム。ゲーム内容については、こちらの記事を参照していただきたい。 このステージには、「VOCALOID2 キャラクター・ボーカル・シリーズ」の第1弾「初音ミク」の源となる声を担当した藤田咲さんと、第2弾「鏡音リン・レン」の声を担当した下田麻美さんが登場。「咲と麻美の恋スルラジオ in 東京ゲームショウ(架空)」と題し、ラジオ放送スタイルで、ステージは進行した。 「初音ミク」がゲーム化されたことについて、藤田さんは「初音さんをすごい愛してくださっている皆さんに、新しい形で初音ミクを提示できることになったというのは、ひとえに皆さんのおかげですし、嬉しく思います」、下田さんも「私は初音ミクさんがゲームに登場するというのを雑誌で見て、自分のことのように嬉しかったです」と2人とも嬉しそうにコメント。
ゲームをプレイしたかについて聞かれると、下田さんが「もちのろんです!」と即答。藤田さんは、リズムゲームが苦手で、最初はうまくできなかったが楽しくてだんだんはまってしまったという。リズムゲームが得意という下田さんも、最初はなかなか難しかったものの、まわりの声も聞かずに何度も繰り返して挑戦して、最後はグレートレベルまでいって、ディレクターにも追いついてしまったという。
そして、2人がセガに潜入してゲットしてきた最新情報を、リスナーからの質問に答える形式で披露。まずは、開発中のミクのダンス映像が公開された。音楽に合わせて踊るミクは、さまざまな動きを見せており、多彩な振り付けが用意されているようだ。 収録楽曲は、初音ミクのおなじみの曲以外にも、新曲が用意されているという。ここでは具体的なタイトルなどは公表されなかったが、イベントの最後に「マージナル」という新曲が流された。
ゲーム内容では、カスタマイズモードでミクの衣装をカスタマイズできると紹介。衣装のデザインは、「キャラクター・ボーカル・シリーズ」を使ったオリジナルコンテンツを投稿するサイト「ピアプロ」で一般募集しており、今回は選考に残っている候補のうち4種類のデザインが披露された。まだ選考中とのことで、ゲームでは他にも多彩なコスチュームが用意されるという。
「初音ミクステージに麻美ちゃんがいるということは?」というストレートな質問に、下田さんは「なんと、ゲームの中にリンとレンもお邪魔してまーす!」と発表。どのようにゲーム内に出てくるかは「買ってからのお楽しみ」とのこと。 また、「2人はゲームにどう関わったのか?」について、下田さんは「私たちの本業は声優なんですよ。なので、ちゃんと仕事してきました」と答え、「ゲーム中でミクやリン、レンが皆さんに画面を通して話しかけたりしてくれるんですよ」と、歌うだけではないミクたちの姿が楽しめるという。
そして最後は、初音ミクと鏡音リンのフィギュアがUFOキャッチャーの景品として登場することが明らかになった。10月下旬からUFOキャッチャーに導入される予定。
(C) CRYPTON FUTURE MEDIA ,INC. All rights reserved (C)SEGA VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です ※画面は開発中のものです。
■ 「428 ~封鎖された渋谷で~」ステージ
最初にステージ総合監督のイシイジロウ氏が登壇し、「日本ゲーム大賞2008『フューチャー部門』を受賞しました。皆様、ありがとうございます。『428』は物語の日付である4月28日を指しています。渋谷という意味もありますが、他の意味もあります。プレイして探してみてください」と受賞の喜びとタイトル名の由来について語った。 本作は200×年4月28日の1日に渋谷の街を舞台にしたサスペンスで、複数の主人公がそれぞれ絡み合っていくサウンドノベル。実写は静止画だけでなく、60日間かけて渋谷でロケーションを敢行して撮影されたムービーを使うほどの凝りよう。ゲーム音楽には「ALWAYS 三丁目の夕日」など数々の映画音楽で有名な佐藤直紀さん、キャストには「仮面ライダー剣」の「仮面ライダーギャレン」やTVドラマなどで活躍する天野浩成さんなど、スタッフやキャストがとても豪華だ。 ゲーム内容としては、他のゲームでは主人公が正解となる選択肢を選んでいけばバッドエンドとはならないが、本作では主人公が複数いて、それぞれが関係しているので、誰かが正解となる選択肢を選んでいても、他の誰かが誤った選択をしてしまうとバッドエンドになってしまうという。また、「5人の主人公がいるが、あくまで現在発表されているのが5人」と語るあたり、他にも主人公が登場しそうだ。
一通りゲームの話をしたところで、主人公となる天野浩成さん(加納慎也役)、近野成美さん(ひとみ役)、中村悠斗さん(遠藤亜智役)、北上史欧さん(御法川実役)、小山卓治さん(大沢賢治役)の5人が登場。待ち望んでいた主要キャスト達の登場にファンから大きな声援が。天野浩成さんから「渋谷の街を走りまくりました」、近野成美さんから「渋谷の街中でお姫様抱っこされるシーンがあって、ちょっと恥ずかしかったです」など撮影現場でのエピソードを聞くことができた。
さらに2009年にアニメ化が決定したことを発表。アニメの製作は「true tears」などで評価の高い株式会社ピーエーワークスが担当している。予約特典のメイキングDVDにはアニメも収録される。会場では一部のシーンが放映された。これらの映像は発売日まで一切放映されないということで、この場に立ち合わせた来場者はラッキーだった。 近野成美さんは、かなりのアニメ好きで「私はアニメを毎日見るほどマニアなんですけど、(「428」のアニメは)映像が本当に綺麗でキャラクタがかわいいです。DVDをください。今日ください! そして声優で参加させてください」というほど。
12月14日年発売。価格7,140円(税込)。
■ 「セブンスドラゴン」イベント
最初にゲストとしてステージに登場したのは、声優の“イソッチ”こと磯村知美さん。磯村さんは「試遊台をプレイしてきたのですが、残念ながら最後で負けちゃったんです。なので、このイベントでさらなる情報をゲットしたいと思います!」と今回のイベントにかける意気込みを語ってくれた。 続けて登場したのは「セブンスドラゴン」プロデューサーで、「ファンタシースター」、「魔法騎士レイアース」、そして「エターナルアルカディア」など、セガで数々のRPGを手がけてきた小玉理恵子さん。小玉プロデューサーは「セブンスドラゴン」を制作しようと思ったきっかけについて「最近はしばらくRPGとは離れていたのですが、ディレクターに『世界樹の迷宮』を手がけた新納一哉さん、サウンドには古代祐三さん、キャラクタデザイナーにモタさんというメンバーが集まったので、この人たちとならすごい作品を作れるなと思い、制作を始めました」と語った。さらに「セブンスドラゴン」のストーリーとクエストについて「このゲームのストーリーには大きな幹があるのですが、枝葉のところにクエストがあって、探し出すのもユーザーの皆さん次第、クエストをクリアするのもユーザーの皆さん次第なので、皆さんの思い通りに進めていただきたいと思います」と語り、ゲームシステムの自由度をアピール。 最後に本日のメインゲストとなるサウンドコンポーザーの古代祐三氏が登場。古代氏は「この作品は新納さんと作った2作目のタイトルということで、どうしても『世界樹の迷宮』と比べられてしまうところがあると思います。そこで、今回はあえて『世界樹の迷宮』っぽいサウンドを避けて通るようにしようと決めました。この作品では“フロワロ”という花が重要なキーワードとなっているので、全般的に花っぽいやわらかい感じを少し入れています。戦闘時のノリノリな曲でも、花が散るといったイメージがプレーヤーの頭に浮かぶようなサウンドですね」と、戦闘時の曲を実際にかけながら説明。 さらに古代氏は「あと本作には隠しフィーチャーがあって、8bit的なファミコンの音をエミュレートしたかのような曲を聴けるモードを用意しています」と、実際にボス戦時のものと思われる曲の通常バージョンとファミコン風バージョンを流しながら発表した。「どういった条件でそのモードに入れるんですか?」という磯村さんの質問に対しては「条件の内容はまだ秘密ですが、ある条件をクリアしてもらえると、コンフィグで設定できるようになります。古代さんには40曲ほど作曲してもらっているのですが、全曲このファミコン風の音でプレイできるようになるので、条件は実際にプレイして探してもらえれば」と、小玉プロデューサーが回答した。 最後に小玉プロデューサーは「現在開発60%程度。すべてのグラフィックスやシステムができあがってきたところです。今回、我々としては、バトルとかでもテンポとか手触りの部分を気にかけながら作ろうと思っています。これからできてくる『セブンスドラゴン』は気軽に楽しんでいただきながら、深い楽しみややり込み具合ができるはず。キャラクタはかわいいのですが、ハードな世界観……もしかしたらハードなゲームバランスにもなるかも知れませんが、楽しんでいただけたらと思います」と、可愛い見た目だけれどもやり応えのあるゲーム内容にすることを伝えて、イベントを締めくくっていた。
実際に「セブンスドラゴン」ブースの試遊台でも、戦闘中にはキャラクタの攻撃が次々と繰り出されるテンポの良い戦闘システムとなっていた。ゲームのやり応えの部分でも期待に応えてくれそうな本作の今後に注目していきたい。
(C)SEGA
□セガのホームページ (2008年10月12日) [Reported by 滝沢修/菅原哲二/木原卓]
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