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【東京ゲームショウ2008レポート】

DeNA(モバゲータウン)ブースレポート
「レイトン教授」や「風来のシレン」などが無料で登場

10月9日~12日 開催(9日、10日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 150タイトルを超える無料のモバイルゲームと、SNSなどのコミュニティ機能により、10代を中心に極めて高い人気を誇る携帯サイト「モバゲータウン」。運営元である株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は今回、東京ゲームショウに初出展した。試遊台には、期間限定配信の「レイトン教授と死鏡の館」のほか、Flashによるアドベンチャーゲーム「モバゲーフロンティア」など、様々なジャンルのゲームが設置されている。

 「モバゲータウン」は従来、ゲームは全て無料で提供してきたが、今年4月から有料通貨「モバコイン」が導入され、アイテム課金方式のタイトルが加わった。今回出展されていたタイトルは「レイトン教授と死鏡の館」を除く全てのタイトルで有料アイテムやエピソード購入などが導入されている。

 ここでは、会場で新発表になったものを含む、10タイトルの新作を紹介する。



■ 「レイトン教授と死鏡の館」(レベルファイブ)

 今回発表されたタイトルの中で唯一専用コーナーが用意されており、大々的にアピールされていた作品。物語を進めながらナゾを解いていく「レイトン教授」シリーズのモバイル版で、オリジナルストーリーが展開される。試遊台でプレイできた体験版では、会話のシーンが多く見受けられ、ストーリーが重視されている印象を受けた。また最初に出題されたナゾの回答方法は4択の答えを選ぶもので、携帯電話でも遊べるように工夫されていた。

 今回出展されたタイトルの中で、ただひとつ無料タイトルとして配信される。クオリティ的には十分課金できる内容だが、「モバゲータウン」に新たなユーザー層を呼び込みたいDeNAと、「レイトン教授」シリーズを宣伝したいレベルファイブの思惑が合致したというところだろうか。

 10月28日から2009年1月末までの期間限定で配信される。会場内では先行体験版をダウンロードできる「プレミアムカード」が配布されていた。

【スクリーンショット】

(C) LEVEL-5 Inc.



■ 「モバゲーフロンティア」(ORSO)

 Flashによる約100種類のミニゲームで構成されているアドベンチャーゲーム。カエルやウサギのようなコミカルな10種類のキャラクタから1種類を選び、未開の地を開拓していく。開拓はミニゲームをプレイすることで進められ、同時にキャラクタも成長していく。

 ミニゲームにはそれぞれランキングシステムも用意されている。コンセプトは「共に育つ」で、パーティーでの冒険はもとより、プレーヤー同士で能力を伝授しあえるユニークなシステムも用意しているという。

 これまでの「モバゲータウン」のミニゲームとの違いは、有料アイテムをミニゲームで使用できることだ。例えば、モンスターと戦闘するミニゲームでは、武器を購入することでモンスターとの戦闘方法が変わる。ただ単に倒しやすくなるということではなく、ミニゲーム自体の遊び方が変わるといったほうがいいかもしれない。購入した武器は、他のいくつかのミニゲームでも使用できるようにしていくという。

 今冬配信予定。

【スクリーンショット】

(C)2008 ORSO Inc. All rights reserved.



■ 「風来のシレン MOBA」(チュンソフト)

 ダンジョン探索型RPG「風来のシレン」シリーズのモバイル版。移動には数字キーが利用できるので斜め方向にも移動しやすい。基本プレイは無料だが、「風来のシレン」シリーズでは初めて有料アイテムとして道具を販売する。モバイルゲームだけでも10タイトル以上の「風来のシレン」シリーズが配信されているが、無料でプレイできるだけでも大きなメリットだと思う。有料の作品に比べても見劣りしないグラフィックスで、気軽に遊ぶにはもってこいの作品だろう。

 気になるのはアイテム課金だが、試遊台では確認できず、どういう形で導入されるのか気になるところ。体験版では最終階に「モバ指」が登場するなど、オリジナルの要素が含まれていたため、今後に期待がもてる作品だと感じた。

 今冬配信予定。

【スクリーンショット】

(C)CHUNSOFT/すぎやまこういち



■ 「かまいたちの夜2」(チュンソフト)

 我孫子武丸氏原作のサウンドノベル「かまいたちの夜2」のモバイル移植作品。重要な場面で表示される選択肢を選ぶことで、ストーリーが変化していく。序盤は無料で、別途エピソードが販売される。最近の携帯の性能も影響しているかもしれないが、文字が大きく表示も綺麗だったので、眼が疲れることなく文章を読めた。

 配信日は未定。

【スクリーンショット】

(C)2002/2008 CHUNSOFT/安孫子武丸/田中啓文/牧野修/パッパラー河合/羽毛田丈史



■ 「エルヴァリエ ~魔石の守護者~」(エイタロウソフト)

 奥行きのある横スクロール型オンラインアクションRPG。会場では体験できなかったが、最大4人でのオンライン協力プレイにも対応するという。試遊台は横開きの端末で両手で操作できたため、アクション操作もしやすかった。移動は方向キー、通常攻撃は0、スキル攻撃は8、ダッシュ攻撃は5、体力回復は2キーに設定されている。アクション性が高く、まとまった複数の敵をスキル攻撃で一気に倒すのが爽快だった。

 今冬配信予定。

【スクリーンショット】

(C)eitarosoft.



■ 「ザ・コンビニ ネットバトル for モバゲータウン」(マスターピース/ハムスター)

 コンビニ経営シミュレーション「ザ・コンビニ」シリーズのオンライン対応版。最大8人のプレーヤーが1つの街に出店し、実時間で1週間かけて売り上げを競う。自分がプレイしていない時でもゲームは動いているというのがコンセプトとなっている。

 今回の試遊台ではゲーム自体はプレイできなかったが、ゲームに登場するコンビニの店内の様子がデモされていた。2Dながら様々な角度から店内を見られ、アイテムや備品、人物といった隅々までつくりこまれていたのが印象的だった。

 今冬βサービス開始予定。

【スクリーンショット】

(C)DeNA/(C)Masterpiece Co.,LTD./(C)HAMSTER Co.



【クーガグランプリ】(ディー・エヌ・エー)
「クーガ」と呼ばれる生物の中から3体を選び、戦わせながら育てていく育成RPG。オンラインでは育てた「クーガ」同士で通信対戦もできる。今冬サービス開始予定

(C)DeNA

【デコデコタウン】(ハドソン)
ファッションをコーディネートしてステージ上で審査員にアピールし、ファッションコンテスト優勝を目指すゲーム。体験版のコンテストでは、不規則に動くカメラのフォーカスが自分の正面に来た瞬間に撮影するゲームがプレイできた。今冬サービス開始予定

(C)HUDSON SOFT/(C)JINCO

【マスターオブエピック The Dungeon Age】(ハドソン)
Windows用MMORPG「マスターオブエピック」の番外的作品のダンジョン探索型RPG。モンスターとプレーヤーが交互に行動する仕組みで、ダンジョンの奥を目指していく。今冬サービス開始予定

(C)HUDSON SOFT/(C)JINCO

【ラストガーディアンズオンライン】(キューエンタテインメント)
コマンド選択式の戦闘を採用したオンラインRPG。最大4人で協力プレイもできる。今春サービス開始予定

(C)Q ENTERTAINMENT INC.2008

□「東京ゲームショウ2008」のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□ディー・エヌ・エーのホームページ
http://www.dena.jp/
□「モバゲータウン」のページ
http://www.mbga.jp/

(2008年10月12日)

[Reported by 日高文典]



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