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各種企画ブースにも注目
「ゲーム科学博物館」では歴代ハードを分解し展示

10月9日~12日 開催予定

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
    小学生以下は無料


「Movie Square」では「.hack//G.U. TRILOGY」、「イノセンス アブソリュート・エディション」などの作品が5.1ch HDで上映されている
 東京ゲームショウ会場では毎年、主催者のCESAや共催の日経BP社によるブースの出展やイベントが多数開催される。昨年からはコ・フェスタ (JAPAN国際コンテンツフェスティバル) と呼ばれる枠組みができ、日本の重要な産業として力を込めつつあるゲームをはじめとしたコンテンツ産業を強化するために様々な試みが行なわれている。昨年も、日本ゲーム大賞歴代GP作品などを楽しめる「テレビゲームミュージアム」など企画ブースが出展された。

 今年は若干規模が縮小した感もあるが、「ゲーム科学博物館」と「コ・フェスタブース」が注目だろう。「ゲーム科学博物館」は昨年出展されていた「ゲーム科学館」の発展系。昨年はパネルを中心とした読ませるパネルが多かったように記憶するが、今年の目玉はファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ニンテンドウ64、ゲームキューブ、Wii、プレイステーション、プレイステーション 2、プレイステーション 3、Xbox、Xbox 360という歴代家庭用ゲーム機を分解展示している点だ。これらがずらりと並んでいる様は中々意味がある。

 ただ分解して展示してあるのではなく、主要なチップの解説が書かれていたり、パネルには各社のハードの特製などポイントが丁寧に解説されている。中々勉強になるのではないだろうか。さらにWiiのコントローラが傾きを検知している仕組みやセンサーバーの仕組みについても実験を通じて学ぶ事ができる。

 このほかでは「懐かしのゲーム体感コーナー」のコーナーにWiiが2台用意されており、バーチャルコンソールの数タイトルが楽しめる。細かいところでは年表が張り出されており、「アタリからリンクス発売」や「ゲームギア」、「スーパー32X 」など、若いファンには来場者はピンと来ないかもしれないが、懐かしいファンには懐かしいニュースなどが書き込まれている。

【ゲーム科学博物館】
昨年の「ゲーム科学館」を進展させた展示。このコーナーで圧巻なのは、歴代据え置き型ハードを分解して展示しているところだ ファミリーコンピュータとディスクシステム 1990年に発売されたスーパーファミコン
1996年発売のニンテンドウ64。コントローラも分解 ニンテンドーゲームキューブ。非常にシンプルな構成となっている 現在、任天堂の最新家庭用ゲーム機となるWii。任天堂のハードはいずれもシンプルだ
3Dグラフィックスを本格的に表現できるマシンとして登場。1994年に発売となったプレイステーション DVD再生機能が付きハイスペックなマシンとして爆発的ヒットとなったプレイステーション 2 現行ハードとなるプレイステーション 3。80GBハードディスクを搭載した新型モデルの発売が控えている
マイクロソフトのXbox。CPU用ヒートシンクや冷却ファンなどPCに近い構造となっている 欧米では一定の市場を形成したXbox 360 会場には「懐かしのゲーム体感コーナー」と題してゲームを楽しめるコーナーがある。あるのは2台のWiiでバーチャルコンソールで遊べるということになる
ゲーム業界を中心とした年表も張り出されている。「アタリからリンクス発売」など懐かしい話題もフォローされている 「ゲームキャラクターの進化の歴史」と題したパネル こちらはレベルファイブの日野晃博氏へのインタビューをまとめた「ゲームクリエイターってどんな仕事?」というパネル


 一方、コ・フェスタブースでは「お役立ちゲーム体験コーナー」と題したコーナーが面白い。ゲームはただ娯楽であるだけではなく、最近では様々な分野で利用する事も研究されている。その先駆けとも言える“ゲームの社会進出”を取り扱ったコーナーだ。この「お役立ちゲーム体験コーナー」では中々プレイできないゲーム機が並ぶ。たとえば自動車教習所などに導入されているセガの「ドライビング・シミュレータ」、高齢者のリハビリに利用されるナムコの「ドキドキへび退治」、そのリアルさから電車の運転実習にも利用される音楽館の「トレインシミュレータ」などなど。他では中々体験することのできないゲームなので、ぜひともチェックしていただきたい。

 「コ・フェスタブース」ではこのほかにもよりゲームをプレイして欲しいとの想いからか、「広がるゲームの楽しさ実感!」をキーワードに「トライアルコーナー」が設けられている。たとえば「アイドルを育てる」としてXbox 360版「アイドルマスター」をプレイできたり、「仲間と狩り」として「モンスターハンターポータブル 2ndG」が設置されていたりといった具合だ。中でも人気だったのがWii版の「ギターヒーロー」で、海外で人気があることから海外からの来場者がハイスコアを叩き出し注目を集めたりしていた。

 「コ・フェスタ」のコーナーはこれとは別にキッズコーナーにも用意されている。こちらは基本的にはCEROレーティングの認知度向上を目的としたコーナー。CEROレーティングの内容などが書かれているほか、あくまでも目安として最終的に購入の判断は自分で行なって欲しい旨などが書かれている。「年齢別レーティング制度についてご存じでしたか」といったCEROレーティングについてのアンケートも用意されている。

 このほかにも「親子におすすめのゲーム」として「ぷよぷよ」や「ビューティフル塊魂」、「宝島Z バルバロスの秘宝」などが用意されている。大概、子供が楽しんでいて両親は後ろで眺めている事が多いが、せっかくのコーナーなので、一緒に遊べるのであれば両親も積極的に関与して欲しい。見ている人とのコミュニケーションもゲームの大切な要素のひとつといえるだろうから。

【コ・フェスタブース /「日本ゲーム大賞」ブース】
1ホールの壁際にある「コ・フェスタブース」。入場してすぐのところにあると言う事で、11日のお昼過ぎはかなりの来場者でにぎわった 「お役立ちゲーム体験コーナー」。教習所などに置かれている「セガ・ドライビングシミュレータ」 こちらは高齢者のリハビリなどに利用されているナムコの「ドキドキへび退治」
5月の「東急東横線開通80周年記念 鉄道フェスティバル」にも出展された本物のマスコンを使用したHD仕様のトレインシミュレータも出展されている 「トライアルコーナー」には様々なジャンルのヒット作が並んでいる。基本的に発売中のタイトルばかりだが、Wii版「ギターヒーロー」などは海外からの来場者もプレイし、かなりの腕前を披露して注目を集めていた 「日本ゲーム大賞」のブース。基本的には13日に発表となる「日本ゲーム大賞フューチャー部門」の投票所となっている。ちなみに投票はここだけでなく、様々なところでできるようになっていた
【キッズコーナー コ・フェスタコーナー】
キッズコーナーの一角にある「コ・フェスタ」コーナー。「親子におすすめのゲーム」をプレイしながら確認できるコーナーが中心だが、CEROレーティングの啓蒙などを目的としたコーナーでもある。子供に遊んでもらっているうちに、両親にはアンケートに協力してもらう。答えている人も多かった


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2008」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/

(2008年10月11日)

[Reported by 船津稔]



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