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【連載第174回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
今回は、DS Lite、PSP用の充電グッズを取りそろえてみた。これまでにも携帯ゲーム機用の充電グッズというのは多くあったが、それはゲーム機用途の範疇だった。だが、最近の傾向として、接続ケーブルにUSBを採用し、コネクタを各種同梱、または別売することで多彩な機種に対応するようになっている。携帯ゲーム機だけでなく、携帯電話やiPodにも対応するものもある。そうした充電グッズから、ACアダプタタイプ、リチウム電池内蔵タイプなど、各種を試してみた。
● コネクタアダプタで他機種に対応するACアダプタタイプの充電グッズ
対応機種：DS Lite/PSP-1000,2000、Willcomの携帯電話 購入価格：1,280円
対応機種：DS Lite/PSP-1000,2000 AU/DOCOMO/SoftBank/Willcomの携帯電話 iPod(iPod shuffle以外) 購入価格：1,980円
この2つの製品は、基本的に近い作りの製品だ。どちらもACアダプタを使い、ミニUSBタイプのケーブル先端に各機種対応用のコネクタを装着させる。異なっているのは、充電対応機種の数(「Central Game」が3機種、「Choice S」は7機種)、ACアダプタの入力仕様、ACアダプタのUSBケーブルの作りだ。 ACアダプタの入力仕様の違いは、「Central Game」のACアダプタは100V固定だが、「Choice S」は海外でも変圧器なしで利用できる100-240Vとなっている。出力はどちらも5V/600mAと共通だ。また、ACアダプタからのUSBケーブルの作りは、「Central Game」はACアダプタとUSBケーブルが一体化しているが、「Choice S」は取り外し可能な巻き取り式のUSBケーブルを装着する仕組みになっている。ケーブルを着脱可能にしてよりコンパクトにしているあたりからも、「Choice S」は海外旅行等の利用を意識しているだろうか。ケーブル長は「Central Game」が120cm、「Choice S」は最大80cmとなっている。 ACアダプタのコンセントプラグはどちらも折りたたみ式。ACアダプタ側に可動させて収納できる。180度可動させることで平たいACアダプタと水平にプラグを出せるので、差し込み口の邪魔にもならない作りだ。変圧対応させているためか、「Choice S」のACアダプタは「Central Game」のACアダプタよりも少しだけ大きい。 実際の利用は特に難しいこともなく、簡単に扱える。USBケーブル先端のミニUSBプラグにアダプタを装着して機器の充電端子に差し込む。こうした製品にありがちな懸念としては、付属のアダプタを紛失してしまう心配がある。なにかまとめてしまっておける袋のようなものがついていて欲しかった。 さて、実際の充電時間等の測定だが、当研究所はあくまでゲームグッズ研究所なので、DS LiteとPSP-2000に絞って測定してみた。まずはDS Lite。内蔵バッテリーが切れている状態から充電を開始したところ、3時間10分で充電が完了した。その後に電源を入れてピクトチャットに入室させて様子を見たところ、約5時間動作した。おかしな不具合等はなく、しっかりと充電されている。 PSP-2000も同様に内蔵バッテリーの残量が無くなった状態から充電を開始したところ、2時間45分で充電が完了した。ちなみに「Central Game」、「Choice S」の充電時間にはどちらも誤差程度の違いしかなかった。
DS Lite、PSPを筆頭に、充電式バッテリー搭載の携帯機器を複数所持していると、機器の数だけある充電器というのは煩わしいものだ。どちらもその煩わしさを1つのACアダプタとコネクタアダプタで済ませるという製品。簡単に棲み分けをつけると、「Central Game」は携帯ゲーム機に特化していて、どちらかと言えば室内で2機種を充電する方向。「Choice S」は、それ以外にも各キャリアの携帯電話やiPodの充電に対応し変圧も対応することで、旅行等に向いた製品だ。
● リチウムポリマー電池内蔵充電器でいつでもDS LiteやPSPを充電!
購入価格：1,980円
対応機種：DS Lite/PSP-1000,2000 AU/DOCOMO/SoftBank/Willcomの携帯電話 購入価格：980円
まずは「リチウムポリマー内蔵 AC充電器」を見ていこう。内蔵されているリチウムポリマー電池は容量が850mA、外形寸法は55×90×20(幅×高さ×奥行き)mm、重量は74gとなっている。底面に折りたたみ式の電源プラグがついていて、それをコンセントソケットに差し込んでバッテリーを充電する。入力は海外対応の変圧式でAC100V～240V、出力は5.2V、500mAとなっている。 外観には、バッテリー充電中を示すオレンジのLEDと、給電中を示す緑のLEDが搭載されている。側面にはケーブルを接続するUSB端子とバッテリー給電のオン、オフを操作する押しボタンが搭載されている。誤動作を防止し、見た目に状態を判断しやすい作りだ。 「USB端子用 マルチ充電コード」は、巻き取り式のUSBケーブルと各機種用のコネクタアダプタのセット。USBケーブルは一方がUSBコネクタ、もう一方がミニUSBコネクタになっている。ケーブル長は最大で80cm。コネクタアダプタは各機種用に4種類あるが、いずれもキーチェーンでくくられている。紛失してしまわないようにという配慮だろう。 充電時間を測定するにあたり「リチウムポリマー内蔵 AC充電器」を充電。まず内蔵バッテリーの残量が無くなったDS Liteを充電してみた。すると、1時間28分で「リチウムポリマー内蔵 AC充電器」側の給電ランプが消えたので、そこからDS Liteの連続駆動時間を調べてみた。DSソフトの「どうぶつの森」のタイトル画面を液晶輝度最高、音量最大で動作させた状態で、自然に電源が消えるまでを測ったところ、結果は2時間36分動作した。 再度「リチウムポリマー内蔵 AC充電器」を満充電にし、内蔵バッテリーの残量が無くなったPSP-2000を充電した。1時間18分が経過したところでDS Liteの時と同様に「リチウムポリマー内蔵 AC充電器」側の給電ランプが消えた。そこからバンダイナムコゲームスの「リッジレーサーズ」のAVプレーヤー画面を液晶輝度最大、音量最大で連続駆動させたところ、2時間5分で電源が自然に切れた。なお、「リチウムポリマー内蔵 AC充電器」自体の充電時間を測定してみたところ、3時間で充電ランプが消えた。
コンパクトでLEDなどの状態を確認する機能もしっかりしているリチウムポリマー内蔵充電器、そしてキーチェーンでくくられていて紛失の心配が少ないコネクタアダプタなど、全体に丁寧な充電グッズだ。リチウムポリマー電池に蓄電しておくタイプなので、外出時にも利用できるところも嬉しい。駆動時間はDS Lite、PSP-2000ともに少し短めになったが、緊急時の給電には十分だろう。
● 単四乾電池4本で緊急時にもDS Liteを充電!
対応機種：DS Lite 購入価格：880円 カラーバリエーション：ブラック、ホワイト こちらは単四型乾電池4本を使ってDS Liteを充電できるグッズだ。カラーバリエーションとしてホワイトとブラックがあるが、今回はホワイトを使用した。 乾電池ボックスになっているチャージアダプタ本体のほか、チャージアダプタとDS Liteを繋ぐケーブルがセットになっている。チャージアダプタはサイズが45×13×67(幅×高さ×奥行き)mm、重量が20g、乾電池を入れた場合で65gとなっており、非常にコンパクトだ。ストラップホール設けられているものの、コンパクトなぶん、LEDや電源スイッチは一切搭載されていない。ケーブルは長さが120cmとなっている。 市販のアルカリ単四型乾電池を用意し、充電時間や給電しながらの連続駆動を調べてみた。まずは内蔵バッテリーの残量が無くなったDS Liteの充電時間を測定。結果は、3時間7分でDS Liteの充電ランプが消えた。そこからDSソフトの「どうぶつの森」のタイトル画面を、液晶輝度最高、音量最大で動作させ、連続駆動時間をテストしたところ、1時間24分で電源が切れた。 念のため、再度DS Liteのバッテリー残量をなくしてから、新品の乾電池で給電しながらの連続駆動時間を同じ方法で測定してみた。動作中はDS Lite側のランプは充電中を示すオレンジのランプになる。結果は、1時間22分で自然に電源が切れた。ほぼ給電完了後でも、動作させながらの給電でも差異は大きくは出ない。
コンパクトな充電グッズで、外観のシンプルさもDS Liteにマッチしている。入手性の高い乾電池を利用できるのも嬉しいところだが、いかんせん新品のアルカリ単四乾電池4本を、液晶最高輝度動作で1時間ほどの充電量で使い切ってしまうというのは、コストパフォーマンスがよくないように思える。屋外での緊急時に強いが、あくまで緊急時の使用ということで割り切って考え、ある程度の頻度で屋外での充電を行なうというなら、別の製品も考慮の対象にいれるなどしたほうがいいかもしれない。
● PSPのデータ転送と充電を1本で行なえるACアダプタタイプの充電グッズ
対応機種：PSP-1000,2000 購入価格：1,780円
ACアダプタは入力が100V-240Vの海外変圧対応。出力は5V、1,000mAになっている。電源プラグは180度稼働する折りたたみ式。ACアダプタのサイズは、50×55×15(幅×高さ×奥行き)mmで、重量は約50gとなっている。 付属のケーブルはケーブル長が80cm。前述のようにUSBケーブルで、充電以外にデータリンクにも使用できる。データリンクにケーブルを使用する場合は、USBコネクタをPCに、ミニUSBコネクタをPSPのUSB端子に接続する。内蔵バッテリーパックの残量が無くなったPSP-2000を充電してみたところ、結果は満充電までに2時間42分かかった。ACアダプタタイプの充電グッズでは、今回アベルのグッズも試しているが、充電時間には大きな差は出ていない。
充電ケーブルとデータ転送用のケーブルをひとつにまとめた充電グッズ。ACアダプタもコンパクトで、純正のACアダプタやUSBケーブルを一緒に持ち歩くより、若干ではあるが手荷物が少なく済む。ただ、コネクタアダプタなどで他機種に対応するなど、もう少し独自の魅力が欲しかったところだ。
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□ リンケージのホームページ (2008年9月30日) [Reported by ゲーム環境向上委員会]
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