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料金:基本プレイ無料、課金形態未定
まだ開発中の「雀龍門」だが、特別に実際のゲームを見せていただけたので、その内容をお伝えする。
■ 麻雀ゲームの常識を超えた映像表現
映像面ではさらに、物理エンジンを搭載し、牌の衝突判定をチェックしている。捨て牌の置き方が均一でないというのは過去にもあったが、本作では全自動卓の挙動を再現しており、自動的に積まれた牌も、よく見ると微妙にズレがあったりする。僅かな表現の違いではあるが、極めて効果的にリアリティを出している。 さらに牌を取る際には、プレーヤーキャラクタの手が表示され、牌を持ってくる。この手の動きは、プロの雀士にモーションキャプチャを依頼したものだという。この手は当初、男女の違いなどで4種類用意される。将来的には手の種類を増やすほか、指輪などで飾れる「コーディネイト」機能も搭載するという。 ほかにもゲーム中、鳴いた時やドラを切るなどの重要な手を打ったときには、自動的に音声が流れる。手と同じく、こちらも当初は4種類を実装予定としている。こういった要素により、非常にリアルな麻雀を実現している。
しかし本作の目指すところは、究極のリアル麻雀ではない。ロンあがり時には、その捨て牌に雷が落ちるエフェクトが出たりと、実際にはない派手なエフェクトや、鳴いた牌にズームするような演出など、ゲーム的な要素も加えられている。
■ メインモードは「公式戦」。全プレーヤーの頂上を目指す
ゲームモードは、「公式戦」、「交流戦」、「友人戦」の3つで、そのほかに麻雀の基本ルールから学べる「チュートリアル」が用意されている。3つのゲームモードの違いは、「公式戦」のみ、プレーヤーの戦績および段位、ランキングに影響する。「交流戦」は戦績やランキングには影響しない。この2つの対戦モードでは、対戦相手が自動的にマッチングされ、ルールもデフォルトのものに固定となる。「友人戦」は専用のルームを設け、対戦したい人で集まってプレイできる。ルールも変更可能。 各ゲームモードは、結果に応じて、ゲーム内ポイント「雀珠」が増減する。「公式戦」では増減幅が大きく、「交流戦」、「友人戦」の順で小さくなっていく。「雀珠」は前述の手や音声を購入する際に使用できるという。負け続けると「雀珠」を支払えなくなるが、救済として一定額は補充される仕組みで、「交流戦」、「友人戦」に関しては無料で遊び続けられるよう設定される。 「公式戦」では、最初は10級から始まり、プレイを重ねるごとに得られる経験値で級が上がっていく。級の間は経験値に応じて上がっていくだけだが、初段以降は負けるとポイントがマイナスされるため、降格もありえるという。プレーヤーは頂上を目指して、「公式戦」で勝負を続けるというゲームになっている。
もちろん基本無料なので、1人で遊びたいときは「交流戦」、友達と一緒に遊ぶなら「友人戦」といった具合に、カジュアルなプレイも可能だ。
■ アーケードゲームの魅力をPCに持ち込んだ作品 実際にプレイして感じた本作の方向性は、PC向けのオンライン麻雀ゲームに、アーケードゲームの麻雀のスタイルを取り入れるというものだ。言われてみると、PC向けの麻雀ゲームというのは、軽めのグラフィックスで気軽に遊べるもの、あるいはとことんリアルさを追求したものはあるが、「麻雀格闘倶楽部」や「MJ」といったアーケードで人気の麻雀ゲームと近い雰囲気を持ったものは見当たらない。本作はそこを狙ったタイトルといって間違いないだろう。 また同社ならではのアドバンテージとして、同社のポータルサイト「plaync」に乗るという点が挙げられる。ここには「リネージュ」シリーズや「ギルド ウォーズ」といった大型タイトルがあり、全て共通のアカウントで利用できる。「リネージュ II」のプレーヤーが、「ちょっと麻雀でもやらない?」と声をかけて集まり、「雀龍門」をプレイする際にも、特に登録手続きもなしに、無料でハイクオリティな麻雀をプレイできるわけだ。
また「雀龍門」では、playncのアバターも表示されるなど親和性が高い。ゲーム単体としての魅力だけでなく、他のコンテンツを絡めた戦略も期待できそうだ。
□エヌ・シー・ジャパンのホームページ http://www.ncjapan.co.jp/ (2008年9月12日) [Reported by 石田賀津男]
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