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【連載第171回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

ついに登場! Wiiリモコン用「無接点充電セット」
必見! ゲーム好きスタッフ開発のPSP用シリコンパッド

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 充電スタンドなのに金属接点がない! スタンドに置いているだけで、Wiiリモコンジャケットを付けているWiiリモコンのバッテリーが充電される! 非接触で充電ができる「Wiiリモコン専用無接点充電セット」が三洋電機より、任天堂ライセンス商品としてついに登場した。今回は早速その使い勝手や連続稼働時間、充電時間などを調べてみた。

 そのほかにはPSP-2000用のグッズをチェック。ゲーム好きのスタッフが企画開発し、サンプル品を使って「MHP2ndG」を200時間プレイしたという、日本トラストテクノロジーの「Silicon PAD NICE GRIP」。カバーで液晶画面を強い日差しから守るゲームテックの「ワンタッチdeシェードP2」、スピーカーを搭載した多機能充電スタンド、デイテルジャパンの「スピーカークレードル光」を使ってみた。

【今週のおしながき】
Wii 三洋電機「Wiiリモコン専用無接点充電セット」
PSP 日本トラストテクノロジー 「Silicon PAD NICE GRIP」
PSP ゲームテック「ワンタッチdeシェードP2」
PSP デイテルジャパン 「スピーカークレードル光」



● 充電は無接点の時代!? サンヨーエネループから任天堂ライセンスグッズ登場

「Wiiリモコン専用無接点充電セット」

    メーカー:三洋電機株式会社
    価格:オープン価格(購入5,480円)
    任天堂ライセンスグッズ


 “充電スタンド”というと必ずスタンド側と機器側に金属の接点があって、その接触具合がいいか悪いかが気になったりするわけだが、ついにその常識が覆った。三洋電機のeneloopと任天堂Wiiのコラボレーショングッズ、Wiiリモコン用の「無接点充電セット」には、文字通り金属の充電用接点が無いのだ。

充電式電池パックと充電スタンド、スタンド用のACアダプタに、SYNCボタン押し棒がセットになっている
電池パックをWiiリモコンに装着。フタと本体の継ぎ目がキレイで違和感がない
充電スタンドはWiiリモコンにWiiリモコンジャケットを装着したままで充電できる
ACアダプタはDS/DS Liteに付属するACアダプタに近い形
 今回使用したのは「Wiiリモコン専用無接点充電セット」。専用の充電式電池パックと充電スタンド、スタンド用のACアダプタと、SYNCボタン押し棒がセットになっている。このほか増設用に充電スタンド、充電式電池パック、ACアダプタそれぞれが単体でも発売されている。

 特徴は言うまでもなく無接点であるということ。製品の公式サイトによれば、充電スタンドと充電式電池パックにそれぞれコイルが搭載されていて、それが送電と受電の電磁誘導を行ない、非接触で電力が伝送されるということだ。

 要するに、接点を気にすることなくスタンドにポンと置くだけで充電がされるというわけだ。また、無接点ならではのポイントとして、WiiリモコンジャケットをWiiリモコンに装着したままでも充電ができる。Wiiリモコンの充電グッズは接点があるためWiiリモコンジャケットから外さないといけないのがネックだったのだが、これが無接点になることで解決されたわけだ。

 なお、無接点充電方式は充電完了までに時間がかかり、過充電になりやすい傾向があるというが、スタンドとeneloopの充電池にマイコンを取り付けることにより、満充電時のピーク電圧を検知し、過充電を起こさない「ピークカット方式」を採用している。

 セット内容を個別にみていこう。充電式電池パックは、電池フタとバッテリーパックがくっついた作りになっている。重量は約47gで、容量は2.4Vの800mAh。充電式電池パックを装着してみると、Wiiリモコンとの継ぎ目がきれいで、丁寧な作りと感じた。

 電池フタには、電池パックを装着したまま内部のSYNCボタンを押せるよう、丸くくり抜かれている。また、ボタンを押すためのSYNCボタン押し棒も付属している。

 続いては充電スタンド。充電スタンドはツルツルとした手触りでシンプルな外観をしている。もちろん金属製の接点は無いので、一見するとただのスタンドのように見える。下部には充電状態を示す青色LEDを搭載しており、Wiiリモコンにつけたストラップを出すためのスペースも空いている。Wiiリモコンを置くスペースは、Wiiリモコンジャケットを装着したWiiリモコンを置けるよう、Wiiリモコンよりも少し幅が広くなっている。

 スタンドの背面にはACアダプタのコネクタを接続するための端子を搭載。また、底面には複数のスタンドと横につなげられるよう、収納式の連結フックとACアダプタの電力を共有させるための連結コードがある。連結コードは10cmほどの長さで、最大でスタンド4台をACアダプタ1つで利用できるということだ。

 ACアダプタはニンテンドーDSやDS Liteに付属するACアダプタに近い形状をしている。箱形の形状で、コンセントが起倒式になっている。コードの長さは190cmと十分な長さになっている。

金属の接点がないことが最大の特徴。それもあって、すっきりとしたデザインになっていて、パッと見るとただのスタンドにも見える。底面には連結フックとコードが収納されていて、最大4台を1つのACアダプタで利用できる

スタンドに置くだけでLEDが点滅して充電が始まる。点滅が終わって点灯しっぱなしになれば充電完了
 実際に使ってみると、なんとも不思議な使用感だ。電池パックを装着したWiiリモコンに、Wiiリモコンジャケットをつけてスタンドにセットしてみる。セットするというよりはただポンと置くだけなのだが、無造作に置いただけでLEDが点灯して充電が開始される。Wiiリモコンジャケットや電池フタを通り超えて充電されているのだと思うと、なんとも不思議だ。

 ただ、スタンドの枠にしっかりとWiiリモコンを置かないと充電は開始されない。Wiiリモコンの向きがずれていたり、角度や高さがずれていたりするとダメだった。そうした制限がそこそこにあって、無接点ではあるもののスタンドの正しい場所に接していないといけない。

 とはいえ、扱いやすさはとてもいい。金属接点の接触を気にするようなこともなく、すっきりとした外見のスタンドにスッと置けば充電される。Wiiリモコンジャケットをつけたままでいいので、ジャケットが滑り止めの役割を果たしてくれる。一応Wiiリモコンジャケット未装着でも問題なく利用できることも確認できた。

金属の接点がないことが特徴だが、スタンドにはしっかりとセットしないと充電は行なわれない。上の写真の状態だといずれも充電は始まらない

研究所謹製「Wiiリモコンの連続可動時間を調べる君一号」。首振り機能でポインタを動かし続けるのだ! ……無接点充電なんていう近未来なグッズに対して、アナログなテスト方法で挑む研究所なのだった
 電池の連続可動時間と充電時間を測定してみた。満充電にしたWiiリモコンを扇風機に固定して首振り状態にし、Wiiメニューの画面をポイントさせ続けるというテスト方法だ。ポインタがメニューを通過するごとに小さく振動する。結果、5時間13分で電源が自然に消えた。実際まだもう少し電池は残っていたようだが、一度電源が切れたタイミングをテスト結果とした。少し短めではあるが、プレイ後に充電を欠かさぬようにすれば問題なさそうだ。

 また、連続稼働時間テスト後からの充電時間は3時間39分(219分)となった。製品の公式サイトによれば「常時8~12時間充電が一般的な無接点充電において、約220分の急速充電を実現」とあり、テスト結果はほぼ公称値どおり。無接点と考えると非常に短時間で充電されていると思える。とはいえ、そこそこに時間はかかるのも事実なので、やはりこまめに充電しておきたいところだ。

 なお、充電スタンドには金属接点がないため、水分などによるショートの心配がないという。Wiiリモコンは手に持って扱うだけに、汗などが残ったまま充電するとショートする可能性があるわけだが、その心配がないというわけだ。また、コインや金属片を検知する異物検知機能も搭載されているということで、安全性も十分に考慮されているようだ。

 ただし、取扱説明書には「近くにテレビやラジオを置かない」や、「磁気カードや磁気記録メディア、精密機器などを近づけない」、「心臓用ペースメーカーをお使いの方は、本製品のご使用にあたって医師とよくご相談ください」などなど、独特な注意書きが並んでいる。機器によっては電磁波の影響を受ける可能性があるのだろう。このあたりは使用前によくご確認いただきたい。

 これまでにない“無接点充電”という特徴を持ったWiiリモコン充電セットだが、無接点という特徴が、「Wiiリモコンジャケットを外さずに扱える」こと、「無接点だから手の汗など水分でショートする危険がない」ことなど、実はWiiリモコンにとても向いているということがわかる面白い製品だった。この製品によって実現された「ゲームで遊んだあとにそのままスタンドに立てておくだけで、充電が終わる」というスタイルは、「気がついたら電池がなくなっていた!」というありがちなミスを減らしてくれる。

 作りも丁寧で、とても扱いやすい製品。こうしたWiiリモコン用の充電グッズでは唯一の任天堂公式ライセンスグッズということもあり、定番のグッズとなりそうに思える。オススメの新製品だ。



● ゲーム好きスタッフが作った愛あるグッズ! シリコン製パッドで操作性アップ!!

「Silicon PAD NICE GRIP」

    メーカー:日本トラストテクノロジー
    価格:680円


アイスホワイトとブラックスモークのシリコン製パッドと、貼り付け用のシールがセットになっている
装着例。大げさななグッズではなくてちょっとした物なのだが、その効果は大きい
シリコン製パッドを真横から見てみると、シリコンがPSP本体の筐体に当たらないようになっている
グニグニとシリコンが指を捉えてくれる。指が痛くならず、アナログパッドも汚れない
 「Silicon PAD NICE GRIP」はPSP-2000のアナログスティックに被せるシリコンカバーのセットだ。製品の紹介サイトによれば、「ゲーム好きのスタッフが企画開発したオリジナル商品」ということで、製品サンプルで株式会社カプコンの「モンスターハンターポータブル2nd G」を200時間プレイしてテストしたという。その200時間のプレイでパッドが破損することは無く、シールが剥がれることもなかったというから、耐久力も実証済み。欲しいものを自分で作った的な、愛を感じさせるグッズなのだ。

 作りとしては非常にシンプル。製品にはアイスホワイト色(白い半透明)のシリコン製パッドが2つ、スモークブラック色(黒い半透明)のシリコン製パッドが1つ入っていて、アナログパッドとシリコン製パッドの間にはさむ専用シールがセットになっている。

 装着時にはまず、アナログパッドにシールを貼る。このシールは、シリコン製パッドがプレイ中やケースの出し入れ時に外れてしまわないようにするためのものだ。あとは、その上にシリコン製パッドを装着させれば完成となる。シールの粘着力、固定力はなかなかに強く、グリグリとアナログパッドを操作しても剥がれるどころかずれるようなこともなかった。ただ、真上に向かって引っ張れば、それなりの力で剥がせる。シール自体も、ゆっくりと剥がせば跡が残るようなこともなくキレイに剥がせた。

 製品の紹介サイトでも詳しく解説されているが、このシリコン製パッドの大きな特徴は、シリコン製パッドがPSP本体に当たらないよう工夫されていることだ。アナログパッドの上から被せて固定するタイプのパッドだと、被さっている分がPSP本体に当たってしまい、アナログパッドの操作を邪魔してしまう。このグッズでは、固定方法をシールにしてアナログパッドの上側だけに被せる作りにしている。

 使用感はとても良好だ。中央が丸くくぼんでいるシリコンが、しっかりと指を捉えてくれる。例えば、アナログパッドをぐるりと回すような操作をしても、指がずれたり、パッドから外れてしまうようなことがない。これが未装着のアナログパッドだと、激しい操作を続けているうちに指が滑って少しずつずれていったり、表面の滑り止めで指が痛くなったりしてしまう。小さなグッズだが効果は大きい。

 簡単なグッズではあるが効果は抜群。外観も大げさすぎず、ピンポイントに効果を発揮してくれる。また、操作性の向上のほかに、アナログパッド自身を汚れから守ってくれるという効果もある。アナログパッドは滑り止め加工の溝に手垢などがつきやすいのだ。200時間のプレイを越えた、ゲーム好きスタッフならではのグッズ。オススメの一品だ。



● プロテクトカバーが日差しよけに早変わり! 液晶画面を日の光から守るユニークなカバー

「ワンタッチdeシェードP2」

    メーカー:ゲームテック
    価格:1,680円


一見すると、PSP表面を保護するプロテクトカバー
カバーを開くと、内部に折りたたまれていたカバーがスプリングで広がる
 PSPを持ち寄りみんなで協力プレイ! なんていうシチュエーションで強敵になるのが、強い日差しである。気持ちのいい晴れの日に外で楽しくプレイしようと思ったら、日差しが当たって画面がまったく見えない、なんてことになる。そんなときに強い味方となるのが、この「ワンタッチdeシェードP2」というユニークなグッズだ。

 このグッズは、PSPの前面を保護してくれるプロテクトカバーなのだが、カバーを開くと内部の折りたたみ式のパネルが展開して、日よけカバーに早変わりするのだ。カバーの内部にはサイドカバーとサブカバーが仕込まれていて、スプリングのついたヒンジで折りたたまれている。カバーを開くと、自動的にサイドカバーが液晶画面の両サイドに立ち上がり、最後にサブカバーが開いてカバー全体が大きくなる。

 カバーの材質は、前面を保護するトップカバーがABS、サイドカバーがPPとなっている。重量は37gと軽量だ。シンプルなデザインで、控えめなサイズで描かれたゲームテックのロゴ以外は黒一色となっている。折りたたんだとき液晶画面に接する側になるサブカバーには、スポンジが貼り付けられていて、液晶画面を傷つけないように考慮されている。

 PSPとの装着にはUSBポートの両脇にある2箇所のネジ穴を利用する。そのため、マイクロホンやワンセグチューナーといった横幅のあるUSBユニットは利用できない。

三角形に日よけカバーが飛び出るのはかなり目立つ。だが操作性が損なわれないよう、方向キーやボタン類などにはカバーがかからないようになっている。未装着時と変わらぬ感覚で操作ができた。ネジ穴を使うため、ワンセグチューナーなどのUSBユニットが使えないのはかなり残念なところだ

目線に向かってカバーが伸びてくるので、普通のPSPでプレイするよりも、圧迫感を感じてしまう
強めにストロボをあてて日差しよけの効果を確認。ご覧のようにとてつもない光量を浴びせても、画面だけはしっかりと見える
 実際に活用してみると、まず広げたときの動きとその後の外見に目がいく。カバーを開くと、スプリングの力でサイドカバーとサブカバーがババッと開く。サイドカバーが液晶画面の縦軸にピッタリと合わさり、サブカバーが立ち上がってカバー全体のサイズが瞬時に大きくなる。ただのカバーと思って開くとビックリしそうだ。

 サイドカバーが液晶画面に沿って垂直に広がるため、一見すると操作の邪魔になりそうに思うが、薄いカバーが垂直に立っているだけなので、方向キーやアナログパッド、○、×、△、□、L/Rボタンの操作にはまったく影響がない。ただし、サイドカバーが内側によれて液晶画面にかかってしまう事があったので、液晶画面のフチにカバーがひっかかるよう、スタンドを少し押して微調整する必要があった。このときにはサイドカバーで液晶画面を擦らないよう注意したい。

 広がったカバーは手前に向かって少し角度がついていて、PSPを手に持っているときの目線の位置に伸びてくる。そのためPSPを正面から見るとカバーで画面の上半分が隠れてしまうので、少し手前から画面を見るようになる。また、日差しよけとして活用できるようカバーの高さがあるのだが、そのぶんカバーが目線に伸びてきているという心理的な圧迫感を感じるところもある。このあたりは慣れていくほかなさそうだ。

 プロテクトカバーが日差しよけのカバーにワンアクションで変わるというユニークなグッズ。操作性に影響しないよう作りが考慮されていて、見た目よりも悪影響はなく扱いやすい。ただ、おおがかりになる外見や、日差しよけカバーが自分の目線に向かって伸びてくる独特の感覚には慣れが必要だ。日差しよけが必要ないときは、ただのプロテクトカバーとして利用できる作りならよかったかもしれない。日差しの強い場所で活用する明確な目的があれば、強い味方となりそうだ。



● 充電可能、スピーカー搭載の青色LEDが鮮やかなPSP用多機能スタンド

「スピーカークレードル光」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:2,940円


横一線に輝くLEDが派手な多機能スタンド。PSPの手前にあるスペースはスピーカーになっている
 スピーカー機能がついた多機能なPSP-2000用の充電スタンドグッズだ。平たい土台型のスタンドに外周を覆うように青色のLEDが搭載されているほか、スピーカー機能、充電機能、テレビ出力も可能なAV OUT端子も備えている。重量は169g。

 給電にはPSP本体用のACアダプタを使用。スタンドの背面にはLEDライトのオン/オフスイッチがあり、オンにするとスタンドの側面前半分が青いLEDイルミネーションで照らされる。スタンドの前面には面積の広いスピーカー穴が無数に空いている。

 そのほか背面には、リモコン付きイヤフォンや映像出力用のケーブルを差し込むためのAV OUT、ACアダプタのコネクタを差し込む電源端子、スタンドのスピーカー機能をオン/オフするスイッチが搭載されている。スピーカー機能のスイッチは3段階のスライドスイッチで、左がスピーカーオン、中央がスピーカーとPSPへの充電機能オン、右が両方オフとなる。

 PSPを装着する箇所には、左に本体のAV OUTへ差し込むコネクタ、右には本体の電源端子へ差し込むコネクタがある。ここにPSPの位置をあわせて差し込むのだが、左右2カ所の位置を合わせるのはちょっとコツがいる。装着時に端子を痛めないよう、PSPを慎重に扱う必要がある。

 PSP本体を装着させる部分は可動式になっていて傾斜を調節できる。垂直の状態から奥側へと、3段階に調節可能だ。スタンド全体が土台型をしているだけあって、奥へと傾斜させても倒れてしまうようなことはなく安定している。

背面には、LEDのスイッチ、AV OUT端子、ACアダプタの接続端子、スピーカーのスイッチが並ぶ。セットしたPSPの傾斜は、下段の写真のように3段階に調節可能だ

スタンドのAV OUT端子からでもテレビ出力の機能はまったく問題なく使えた。とても多機能なスタンドなのだが、PSP本体との接触に難を感じたところや、スピーカーの音質など、全体に安っぽさを感じてしまったのが残念
 実際にスピーカー機能を活用してみる。PSPをセットして電源を入れてみると、スタンドの上面にあるスピーカー穴からかなり大音量が聞こえてきた。PSP本体から聞こえるものより2倍以上の音量になる。音質は中音域の音がかなり厚く聞こえる印象で、高音と低音に関してはあまり感じられない。好みによるかもしれないが、少しくぐもったような聞こえ方をする音なのが残念だ。

 AV OUTの機能はテレビ出力も使えるということで、D端子出力ケーブルを接続してみた。こちらは特に動作に問題はなく扱えた。

 何度か脱着しつつ扱っていると、少しコネクタの接触がシビアなのが気になった。しっかりとPSPを装着させているつもりでも、充電がとぎれがちになっていたりと、不安定だった。そうした時は再度PSPをスタンドに押し込むことで解決されたのだが、無造作には扱えそうにない。傾斜を付けるために可動部分を押すと、やはり接触が悪くなり音が途切れるようなこともあった。

 操作に関しては、ボリューム調整の機能などがないため、PSP本体のボタンを操作するのが少しやりづらい。PSPの下部に並ぶボリューム調整ボタンなどは、スタンドにセットしたままだと角になってしまため押しづらい。また、操作中、コネクタの接触が不安定になってしまうことが多く、快適に利用できたとはいえない。

 スピーカー機能から充電機能、AV OUT出力も可能でLEDまで搭載していると、欲張りな多機能スタンドなのだが、いかんせんコネクタの接触の件をはじめとした、安っぽさを感じてしまったのが残念。スピーカーの音質についても、あと一歩と思う。その分、機能の豊富さのわりに価格は抑えられているので、そこを割り切って活用すれば、一石二鳥以上のグッズだ。



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□ 三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ 日本トラストテクノロジーのホームページ
http://www.jtt.ne.jp/
□ ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□ デイテルジャパンのホームページ
http://www.datel-japan.co.jp/

(2008年9月3日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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