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「2008 東日本玩具見本市」開催
アニメーションを作ることができる「アニメスタジオ」など

8月27日~28日 開催

会場:都立産業貿易センター台東館

 東京玩具人形問屋協同組合は27日から28日にかけ業界関係者を対象とした玩具関係の商談会「2008 東日本玩具見本市」を都立産業貿易センター台東館で開催した。同展示会は毎年この時期に行なわれ、年末商戦をターゲットにした商品が各社ブースに並ぶ。

 今年の「東日本玩具見本市」は、6月に開催された「東京おもちゃショー2008」で出展されたものがほとんどで、大きな進展はない。そんな中、2点ほど面白そうな商品があったのでお伝えする。


■ アガツマ「アニメスタジオ」

 株式会社アガツマが9月の発売を予定しているのが、コマ撮りアニメを手軽に作成することができる「アニメスタジオ」。台の上にカメラが付いていて、カメラによって1コマずつ撮影し、内蔵ソフトによって再生することができる。

 カメラは台の上から真下を撮影できるようになっているが、付け根の所から180度回転させることができ、真横から台の上を撮影することも可能。画像データの形式はJPEGで、本体に40枚まで保存できるほか、1GBのSDメモリカードをセットすれば9,999枚以上記録することができる。

 「アニメスタジオ」とテレビをAVケーブルで接続することが可能で、本体の「PLAY」ボタンを押せばすぐに再生してくれる。再生は1秒間に4コマで固定。単純にコマ撮りした画像を表示しているだけなので、制作したいアニメの長さに制限が無く、根気さえあれば超大作アニメの制作も可能。

 基本的にデジカメであるため、音声をつけることはできない。このため「SOUND FX」ボタンが用意されており、再生中にこのボタンを押せば、対応する音声が流れ、雰囲気だけは楽しむことができる。

 発売後はWEB上で、登録したJPEGを動画ファイルに変換するサービスや、ユーザー同士を結ぶようなコミュニティの促進に繋がるような企画を充実させていきたい意向だという。

 本格的なアニメは作ることはできないが、返ってこのカクカクした映像が往年の映画のようで雰囲気たっぷりだ。工夫次第では面白い作品も撮れそうだ。何より、ただ「キャプチャボタン」を押すだけという手軽さがありがたい。子供と一緒にちょっとした小品を作るのも良し、工夫して超大作を作り上げるのも良いだろう。

 価格は15,750円。電源はアルカリ単三乾電池3本を使用する (別売)。

簡単な操作でコマ撮りアニメを作成することができる。1GBのSDカードに記録すれば9,999以上の撮影画像を保存できる。秒間4コマで再生することができる パッケージ写真。下に置かれているデッキを見るとわかると思うが、それなりに大きい ボタン類のアップ。中央の台の上にコマ撮りしたい物を置き、カメラをセット。中央の赤いボタンを押すと1秒から2秒で1枚撮影。少し物を移動させ、また中央のボタンを押して撮影……これを繰り返すことでコマ撮りアニメを作成していく。「PLAY」ボタンは再生。下にズラリと列んでいる「SOUND FX」は、再生画面に音をつけることができないため、再生中にこのボタンを押すことで音を付け加えることになる



■ イスカンダルまで歩くことは可能か??「遊歩計 宇宙戦艦ヤマト」など

 最新の歩数計にゲーム機能をミックスさせた商品が2種類発表された。ひとつは「宇宙戦艦ヤマト」を題材とした「遊歩計 宇宙戦艦ヤマト~歩いてイスカンダルへ~」で、もう1つが「母をたずねて三千里」を題材とした「遊歩計 母をたずねて三千里~お母さんに会うまで僕は絶対にあきらめない!!~」だ。

 まず最初に「遊歩計 宇宙戦艦ヤマト~歩いてイスカンダルへ~」という商品名を見た瞬間に「イスカンダルまで歩いていけるのか!?」とツッコミが入るわけだが、このゲームでは歩くことによってイベントが発生するシステムとなっていく。そのイベントをクリアしていき、最終的にグッドエンディングを目指すことになる。「遊歩計 母をたずねて三千里」のほうは、母を捜してブエノスアイレスを目指すということで、「これなら何とか歩けるだろうか?」と思ったが、システム的には「ヤマト」と同様で、歩くことによってイベントが発生しクリアしていくこととなる。

 歩数計としては最新の機能を有しており、3軸加速度センサーを搭載。ベルトにクリップなどで取り付けておかなくても、ポケットやカバンに入れておくだけで歩数を割り出してくれる。厚生労働省の「健康づくりのための運動指針2008」で提示された身体活動基準値「METs」や「エクササイズ」にも対応した本格派。14日間の履歴閲覧機能なども搭載されている。

 画面はモノクロだが4階調の液晶を採用しており、表示されるグラフィックスはよく描かれている。このためにワザワザ描き起こしたというドット絵でキャラクタを始め、名シーンも再現されている。ストーリーモードを遊んでいると、一定数を歩くことでイベントが発生。ストーリーを楽しめる。「ヤマト」ではガミラス帝国とのバトルも発生。負けてもストーリーは進むが、最終的にはバッドエンドとなる。

 ちなみに厚生労働省の基準によれば、90日間毎日1万歩歩かなければならないということで、かなり厳しい指標が設けられている。この商品も基本的にはこの数値に準拠しているが、前半部分は難易度設定を用意することで、ゲームも進みやすくなっているとか。

 メタボ検診も実施される中、楽しくやせたいという気持ちは誰の心の中にもあるもの。発売は12月を予定しており、価格は各4,725円。

「遊歩計 宇宙戦艦ヤマト~歩いてイスカンダルへ~」。4階調の液晶で、モノクロながら細かく雰囲気を再現した画像となっている。「ヤマト」の名シーンはかなり再現されているという

(C)東北新社
(C)BANDAI2008
(C)2008 SSD COMPANY LIMITED
「遊歩計 母をたずねて三千里~お母さんに会うまで僕は絶対にあきらめない!!~」。イスカンダルまでは厳しいかもしれないが、これなら何とか歩けるのでは……と思ったが、基本的にはこちらも「ヤマト」同様にイベントが発生し、それをクリアしていくシステムとなっている

(C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.
(C)BANDAI2008
(C)2008 SSD COMPANY LIMITED


□東京玩具人形問屋協同組合のホームページ
http://www.gangu-kumiai.com/
□「2008東日本玩具見本市」のお知らせページ
http://www.gangu-kumiai.com/fair/toyfair.htm

(2008年8月28日)

[Reported by 船津稔]



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