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EA Press Conenceレポートその2
動物たちを見守る「Sim ANIMALES」、現実の試合が影響する「NBA LIVE 09」、
空を“走る”「Mirror's Edge」など各タイトルを紹介

7月14日開催(現地時間)

会場:Orpheum Theater

 米Electronic Artsは7月15日、E3会場近くのOrpheum TheaterにてEA Press Conenceを開催、多数のタイトルを紹介した。本稿はEA Press Conence(その2)として、会場で発表された各タイトルをリストとして概要を紹介していきたい。


●「Sim ANIMALES」
発売時期:未定
価格:未定
プラットフォーム:未定

 「シムズ」シリーズは、都市計画を進める「シムシティ」、1人の運命を見守る「シムズ」シリーズの他にも、過去には地球そのものをシミュレートしていく「シムアース」や、蟻の生活に関わっていく「シムアント」といった作品が製作されたが、「SimANIMALES」は動物の生活に干渉していく作品となる。

 ムービーでは熊の親子が眠っているところに突然空中から手が現われて熊の子をつかみ、リスの近くに置くと、熊の子が興味を示し、リスは熊の子から逃げる途中で狐の果物を奪い、怒った狐からリスを守るために熊の子が対決する、といった展開になった。尻込みする熊の子の後ろの木をどけて逃げ道を確保したり、水に落ちた熊の子をすくい上げたりと、プレーヤーはある時は動物を助け、ある時は導き森の生活を見守っていくことになる。

熊の子を追いかけていくムービー。空に浮かんだ手が、動物を導いていく
森の動物たちが関わっていくシミュレーションとなりそうだ


●「Sims3」
発売時期:2009年
価格:未定
プラットフォーム:未定

 ムービーのみの紹介で、平凡な日常から新しい場へ導かれた中年男性、ジョギングする女性に対してヒステリー気身に怒る老婆、彼女に全く関係なく水浴びをしている青年や、ピクニックをする人、釣りをしている人などが登場した。

 ホームレスを気味悪がる若い女性、ロックスターの青年と、そして1人の女性が友達に電話をかけるシーンからは次々に電話が回され、かけた人々がコンサート会場に集合、ロックコンサートが開かれた。今まで以上の人の繋がり、携帯電話での友人のコミュニティやより細かくなる「シムズ」達の生活を提示しているムービーだと感じた。詳細はまだ未定であり、続報に期待したい。

より細かい仕草が見れるキャラクタ、携帯電話での繋がりなどよりリアルな世界が展開する


●「Dead Space」
発売時期:2008年10月21日
プラットフォーム:PS3、Xbox 360、PC
価格:未定

 連絡を絶った巨大な採掘船、USG Ishimuraを調査すべく船を訪れたエンジニアIsaac Clarkeが直面する恐怖を描く。採掘船は残忍なエイリアンに占拠されていた。絶望的な状況の中、エンジニアは武器を手に戦い続ける……。

 デモプレイで登場したエイリアンは肉の塊のような非常に凶悪な姿で情け容赦なく襲いかかってくる。Isaacは突き飛ばされ床に転がったり、吹き飛ばされながらも立ち向かう。デモプレイでは、敵の手足を切りとばすカッター上の光線を打ち出したり、マシンガンを撃ち込んだり、様々な攻撃でエイリアンを攻撃していたが、一体が非常にタフで苦戦の連続だった。

 デモプレイは倒されて終わり、ムービーでもエイリアンにむごたらしく倒されるシーンが多く流されるなど、残酷表現と絶対的に不利な状況が強調されていた。過酷なサバイバルに挑戦することになりそうだ。

醜悪なエイリアンと生死を懸けた戦い。かなり絶望的な雰囲気が漂う


●「Mirror's Edge」
発売時期:2008年
プラットフォーム:PS3、Xbox 360、PC
価格:未定

 「Battlefield」シリーズの開発元DICEが製作するランニングアクション。高層ビルの屋上など、信じられないほどの高い場所を恐れることなく飛び、危険な足場を渡り、空を飛ぶように移動していくアクションゲームだ。

 プレーヤーは人々を厳しく監視する未来社会で、監視をすり抜ける運び屋「ランナー」として、果敢に任務に挑んでいく。デモプレイでは足がすくむような高さの表現、ひっかかる場所を見つけてしがみつき、登っていくアクション、体重がないかのように連続して足場を蹴っていったりと超人的な身体能力を駆使する爽快なアクションを楽しめた。

 本作は1人称のアクションゲームだが、主人公のFaithは東洋系の一見華奢に見える女性で、プレイ中は激しい息づかいやかけ声などが聞こえる。細い手足を使って走り回り、時には邪魔する兵士を体術で倒す。兵士ではない彼女は武器を奪ってもほとんど使わず投げ捨てて、その身体能力で危機を越えていく。Faithの魅力もタップリ楽しめるゲームになりそうだ。

めまいのしそうな高さの足場を進み、ビルとビルの間を恐れることなくジャンプする
武器を奪っても積極的には使わない。追いつめられたとき、ヘリコプターにぶら下がって脱出。映画のような演出もふんだんに盛り込まれそうだ


●「SPORE」
発売時期:2008年9月7日
プラットフォーム:PC
価格:オープン

 ウィル・ライトがデザインした生物の進化から銀河進出までを描くシミュレーター。プレーヤーは自分だけの生物を造り出し、その生き物がやがて宇宙の覇者になるまでの道のりへと導いていく。

 本作にはいくつものフェイズが設定されていて、他の生物との生存競争に勝利していき生物として進化していく「細胞フェイズ」、生物として確立し種族を繁栄させていく「クリーチャーフェイズ」、集団を形成した種族と戦う「集落フェイズ」、文化を育み惑星の主人となる「文明フェイズ」を経て、大宇宙に旅立ち他惑星の文明と交流していく「宇宙フェイズ」まで続いていく。

 生物の進化から、そして文明を持つ生き物の究極的な活動へ「我々はなぜ、何のために生まれてきたか」を問いかけるゲーム史に残る壮大なテーマを持った作品である。現在、自由に生物を作ることができる「クリーチャークリエーター」が販売されており、多くのプレーヤーの想像力でユニークなクリーチャーが生まれている。彼らはどのような進化を遂げ、歴史を作っていくのだろうか。

生命の誕生から、知性を持った生き物の未来の行動までもをシミュレートしようという「SPORE」。


●「Left 4 Dead」
発売時期:2008年11月4日
プラットフォーム:Xbox 360、PC
価格:未定

 米Valveが開発するFPS。最大4人の協力プレイが可能で、プレーヤーは襲いかかってくるゾンビに銃火器で立ち向かう。注目は従来のゾンビ像を打ち破る野獣のような凶暴さとスピードである。プレーヤーを見つけると走ってくるゾンビは、そのパワフルな挙動から人間を越える存在であることをプレーヤーに印象づける。仲間との連携だけが彼らを撃退する武器となるだろう。

 「Left 4 Dead」は物語性も強調されるという。「Half Life」のようなドラマチックな展開、「Team Fortress 2」で学んだキャラクタデザイン、練られたA.I 、プレーヤーの状態で変化する難易度などこれまでのValveの経験を活かした上でのさらなる進化を見せてくれそうな作品だ。

アグレッシブなゾンビとの戦い。Valveの蓄積された技術によりどんな戦いが展開するのだろうか


●「NBA LIVE 09」
発売時期:2008年10月
プラットフォーム:PS3、Xbox 360
価格:オープン

 「NBA LIVE 09」は非常にユニークなプロバスケットゲームになる。最大の特徴は「DYNAMIC DNA」というシステムで、NBAを分析するチームにより、各選手の成績や試合での活躍、調子などを各試合で評価し、その結果をオンラインを通じてプレーヤーのゲーム上で再現させる。

 もちろんこのデータに、プレーヤー自身のプレーヤーデータも反映される。不調のチームをいかにして盛り上げるか、現実で変化したチームをどう導いていくか、現実とリンクしながらも自分の夢が実現できるアプローチを可能にしたシステムだ。

 もちろん各選手のリアルな挙動や、選手ならではのテクニックを再現し、攻防のリアルな感触と駆け引き、米国のみならずスペイン、フランス、その他の国の選手データも収録されている。オンラインでは最大5vs5の10人での対戦も可能だ。

現実の試合がリンクしていくプロバスケットボールゲーム。ファンの夢を実現した作品となるだろうか


●「Dragon Age: Origins」
発売時期:未定
プラットフォーム:PC
価格:未定

 「ネヴァーウインターナイツ」、「バルダーズゲート」などのRPGを生み出した米Biowareが制作するRPG。先日公式サイトがオープンし、ニュースレターを配信している。今回はデモムービーの紹介のみだったが、いかつい甲冑に身を包んだ人々が不気味な亜人間達と激しくぶつかり合う戦争の模様が描かれた。RPGファン注目のデベロッパーだけにどのような作品が生み出されるか楽しみだ。

2つの勢力が激しく争うムービーシーン。どのようなシステム、そして物語が展開するのだろう


●「RAGE」
発売時期:未定
プラットフォーム:PS3、Xbox 360、PC
価格:未定

 「DOOM」や「Quake」を開発したid Sofwareが開発するレース要素とガンシューティングの要素を併せ持つ作品。今回のイベントでは荒涼とした砂漠、ゴーグルをつけた女性、酒場のような雰囲気の場所と醜悪なモンスターと、断片的な情報が提示されたのみで本格的なゲーム画面はこれからといったところだ。

こちらも今回はムービーのみの出展。

(C) 2008 Electronic Arts Inc.

□Electronic Arts(英語)のホームページ
http://www.ea.com/
□Electronic Arts Japan(日本語)のホームページ
http://www.eajapan.co.jp/

(2008年7月15日)

[Reported by 勝田哲也]



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