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「第28回次世代ワールドホビーフェア」開幕
スクエニ、セガ不在でゲームの出展はやや少なめ

7月12日、13日 東京大会(幕張メッセ)
7月21日 札幌大会(札幌ドーム)

入場料:無料

列の並び具合も、例年よりはやや少ない印象
 キッズ向けのゲーム・玩具が出展されるホビーイベント「第28回次世代ワールドホビーフェア」が、7月12日より開幕した。前回の夏の大会は幕張メッセのみの開催だったが、今回は札幌ドームでも行なわれる。開催日程は、幕張メッセの東京大会が12日と13日の2日間。札幌ドームの札幌大会が7月21日となっている。

 「第28回次世代ワールドホビーフェア」の開幕を飾った東京大会の1日目は、朝から日差しが強く照りつけたせいもあってか入場待ちの来場者は例年よりも少なめ。それでも開場時間は、予定されていた9時より10分早い8時50分となった。今回も、小学生以下の子供たちや家族連れの姿が多く見られたが、友達同士や1人で訪れる18歳以上の人はあまりいないように見受けられた。

 ゲーム関連の出展は、前回と比較するとかなり少なめ。プラットフォーム別に見てもWii用とニンテンドーDS用のソフトがほとんどで、プレイステーション 3やPSP用のタイトルはソニー・コンピュータエンタテインメントのブースでしか見られず、Xbox 360用ソフトにいたっては1本も出展されていなかった。

 また今回は、常に多くの子供たちで賑わうアーケード用カードゲーム「恐竜キング」、「ムシキング」の試遊コーナーを設置するセガと、数多くの人気タイトルを抱えるスクウェア・エニックスがメーカーブースを出展していない。セガのほうは、「恐竜キング」と「ムシキング」の試遊台を「ムシキング・恐竜キング」ブースに展示していたが、規模は例年よりもかなり小さかった。


■ 任天堂、Wii「ワリオランドシェイク」の試遊台を初出展

「シェイク」の操作感がとにかく気持ちいい「ワリオランドシェイク」。個人的には、袋からコインを出すときの気分が最高
 任天堂は、7月24日発売予定のWii用アクションゲーム「ワリオランドシェイク」をメインにブースを展開。このほかいずれも発売中のタイトルだが、Wii用「マリオカートWii」、同「スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール」、DS用「伝説のスタフィー たいけつ! ダイール海賊団」の3本が出展されていた。いずれも実際にゲームをプレイできる。

 「ワリオランドシェイク」は、ワリオを操り、海賊に奪われた伝説の財宝を求めてジャングルや遺跡などを冒険するアクションゲーム。Wiiリモコンを横持ちスタイルにしてワリオを操作する。操作はいたって簡単で、十字キーで移動、1ボタンでタックル、2ボタンでジャンプ、そしてWiiリモコンをシェイク(上下に振る)すると、状況に合わせたアクションを繰り出すことができる。7月24日発売予定で、価格は5,800円。

 1度だけプレイしてみたが、とにかく「シェイク」の操作感が気持ちいい。ステージ上に落ちている袋を持ってシェイクするとコインがジャラジャラ出てくるし、行く手を遮る壁のようなものの近くでシェイクするとワリオが強烈なパンチで地面を叩き一気に破壊することができる。操作に対する反応も良く、Wiiリモコンを上下に軽くシェイクするだけでワリオが素早くアクションを起こしてくれる。

 ステージ上には、破壊できる壁や岩、中を移動することのできる土管などのギミックが豊富に用意されている。体験したステージは序盤の舞台ということもあって、難解な仕掛けはまだ見当たらなかったが、ゲームを進めるにつれて頭を悩ませる仕掛けがいくつも登場するのだろう。このあたりは、プレイするたびに新しい発見ができそうと思わずワクワクしてしまう。

 またステージの作りも親切で、至る所に行く先を示す看板が立っている。初プレイで、スタッフの説明もろくに聞かずに始めたにも関わらず、仕掛けの解き方などで悩むことはあったが、進行方向で迷うことは一度もなかった。

「スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール」では、スペシャルショットやスペシャルボールなどのおよそ野球とは思えないほど迫力あるアクションを楽しめる 「伝説のスタフィー たいけつ! ダイール海賊団」は、さまざまな仕掛けの施されたステージをスタフィーと冒険する横スクロールアクションゲーム DS用「ぼくらはカセキホリダー」の「ナゾのタマゴ」のデータ配信も行なわれていた

■ SCEJ、PS3、PS2、PSPのタイトルを唯一出展

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、出展メーカーの中で唯一、PS3とPS2とPSP用のソフトを展示。子供人気の高い「ラチェット&クランク」や「サルゲッチュ」シリーズだけでなく、「リトルビッグプラネット」や「AFRIKA」も出展し、幅広い年齢層に向けてアピールしていた。なお、前回試遊台が展示されていたPSP用「サルゲッチュ ピポサル戦記」は映像のみの出展だった。

 出展タイトルの中でひときわ目を引いたのは、PSP用アクションゲーム「クランク&ラチェット マル秘ミッション☆イグニッション!」と、PS3用クリエイティブ・ゲーミング「リトルビッグプラネット」の2本。「クランク&ラチェット マル秘ミッション☆イグニッション!」が子供の人気を集めているのは当然としても、「リトルビッグプラネット」をプレイする子供たちが多かったのには正直驚いた。傍目には地味なアクションゲームという印象だが、プレイしてみるとみんなでプレイしている感覚も生まれ、温かみのある可愛らしいグラフィックスが子供たちの興味を惹いたのかもしれない。

 「リトルビッグプラネット」は、背景やパーツを自由に組み合わせてステージを作成できるゲーム。作ったステージはオンライン上で公開することができ、ユーザー同士で遊び合うことができる。積み木を組んで作られたような素材感溢れるグラフィックスも魅力的。発売日、価格ともに未定。

 「クランク&ラチェット マル秘ミッション☆イグニッション!」は、クランクが主役のアクションゲーム。無実の罪を着せられて監獄行きとなった銀河の英雄ラチェットを救うため、盗まれた秘法を取り戻すことが目的となる。11月発売予定で、価格は未定。

「クランク&ラチェット マル秘ミッション☆イグニッション!」では、ゲームをプレイする前に「スパイ学校」なる講義が開かれて、ゲームの操作説明などが行なわれる 最大4人まで同時にプレイできる「リトルビッグプラネット」 PS3用「AFRIKA」では、撮影した写真をゲームの背景と合成するサービスも実施されていた

■ バンダイナムコゲームス、Wii「ハッピーダンスコレクション」が女の子たちに大人気!

バンプレストは、TVアニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のぬいぐるみ風ペットボトルホルダーなどの新作景品を詰め込んだUFOキャッチャーを出展
 バンダイナムコゲームスは今回も、バンダイとバンプレストのブースも合わせると最大の規模でブースを展開。Wii用ソフトを4タイトル、DS用ソフトを6タイトルの計10本を出展していた。そのうち発売前のタイトルは、Wii用「大怪獣バトル ウルトラコロシアム」、同「ハッピーダンスコレクション」、DS用「パンダさん日記」、同「それいけ! アンパンマンDS(仮)」の4本で、「それいけ! アンパンマンDS(仮)」のみ映像出展だった。

 そんなバンダイナムコゲームスのブースの中で注目度の高かったタイトルは、Wii用なりきりダンスゲーム「ハッピーダンスコレクション」とWii用怪獣激突アクションゲーム「大怪獣バトル ウルトラコロシアム」の2本。いずれも幼稚園から小学生くらいの子供たちが体験コーナーに集まっていたが、「ハッピーダンスコレクション」は女の子、「大怪獣バトル ウルトラコロシアム」は男の子と、性別が完全に分かれていたのが印象的だった。また「ハッピーダンスコレクション」では、集まってきた女の子たちが、スタッフのお姉さんと一緒に楽しそうに踊っていた。

 「ハッピーダンスコレクション」は、ゲーム画面内で踊るキャラクタに合わせてWiiリモコンを振るダンスゲーム。Wiiリモコンを2つ用意すれば、対戦・協力プレイを楽しめる上に、ゲームの盛り上げ役として3人目、4人目の参加も可能となっている。盛り上げ役は、Wiiリモコンをタンバリンやマラカスに見立てて操作する。2008年発売予定で、価格は未定。

 「大怪獣バトル ウルトラコロシアム」は、データカードダスやTV番組で人気の「大怪獣バトル」のWii版。Wiiリモコンを、怪獣を呼び出すための「バトルナイザー」に見立て、レイオニクスになりきったアクションで怪獣を召喚することができる。収録されているウルトラ怪獣は合計で60体以上。2008年発売予定で、価格は未定。

時折お姉さんのほうを見ながら一緒に踊る女の子たちが印象的だった「ハッピーダンスコレクション」 「大怪獣バトル ウルトラコレクション」では、男の子たちが主人公になりきってWiiリモコンを振りまくっていた
DS用コミュニケーションゲーム「パンダさん日記」。おなかをなでたり、おしりをつつくなどしてパンダさんとのふれあいを楽しめる。7月31日発売予定で、価格は5,040円 DS用幼児教育トレーニングソフト「それいけ! アンパンマン」では、ゲーム中に起こる出来事を通じて、子供の成長に重要な能力を遊びながら学べる。2008年冬発売予定で、価格は未定

■ カプコン、DS「流星のロックマン3」の最新情報をステージイベントで披露

「流星のロックマン2」の公式大会も開催された
 カプコンは今回も、「流星のロックマン2」のゲーム大会・ステージイベントなどをメインに実施。小学生くらいの男の子たちが、DS片手にカプコンブースを訪れていた。

 ゲームの試遊台が出展されていた発売前のソフトは、Wiiウェア用「ロックマン9」のみ。やや寂しい感じもするが、7月7日の発表からわずか5日間で実際にゲームをプレイできるとあってか、熱心なファンたちが列を作ってプレイしていた。こちらはほかのタイトルとは違い、小学生だけでなく20代から30代くらいの大人もプレイしていた。

 またステージイベントで、DS用「流星のロックマン3」の最新情報も公開された。その中で、新端末「ハンターVG」の影響でロックマンの左手が変化したことや、戦闘中にノイズ率が上昇すると「ノイズチェンジ」と呼ばれるアクションが発動し、ロックマンがさまざまな姿に変身することなどが明かされた。またハンターVGで実体化できる「ウィザード」は人間を助ける存在で、その中でも「アカツキシドウ」というキャラクタがエースであることも判明した。

 「ロックマン9」は、“ファミコンの新作”をコンセプトに制作されるタイトル。キャラクタなどのグラフィックスがすべてドットで描写されるほか、BGMやSEも8ビット音源が用いられ、ファミコン版「ロックマン」の持つ雰囲気が忠実に再現される。9月配信開始予定で、価格は1,000Wiiポイント(1,000円相当)。

「流星のロックマン3」の最新情報が発表されたステージイベント。明日も実施されるので気になる人は足を運んでいただきたい 「流星のロックマン3」のステージイベントで、夏のイベント「ロックマンサマーフェスティバル2008」が東京「TFTホール1000」で8月24日に開催されることが明らかにされた。「流星のロックマン3」の試遊台も出展される ほかのゲームよりもプレイする人の年齢層がやや高かった「ロックマン9」

■ KONAMI、Wii「サバイバルキッズ Wii」とDS「なぞなぞ&クイズ 一答入魂 Qメイト」に注力

 KONAMIは発売前のタイトルとして、Wii用アクション・アドベンチャー「サバイバルキッズ Wii」とDS用対戦型なぞなぞ&クイズ「なぞなぞ&クイズ 一答入魂 Qメイト」の2タイトルを出展。いずれもステージイベントを行なうなど、熱のこもったプロモーションが展開されている。

 「サバイバルキッズ Wii」は、無人島を舞台に火おこしや水汲み、食料の採取・調達などを行なうサバイバルアドベンチャーゲーム。ブース内の体験コーナーでは、「ひつじの毛刈り」、「イカダこぎ」、「一本橋渡り」、「料理」、「イルカとボールラリー」、「タイコでダンス」の6つのミニゲームをプレイできる。8月7日発売予定で、価格は5,480円。

 「なぞなぞ&クイズ 一答入魂 Qメイト」は、Wi-Fi通信機能を利用して最大16人まで同時に対戦を楽しめるなぞなぞ&クイズゲーム。各ラウンドで成績下位の4人が途中の村に取り残されていき、最終的に残った4人によって1位の座を争う。1位になるとボーナスがもらえる。途中で脱落した人は、「サプリメントバス」に乗せられその中で補習を受けさせられる。発売日、価格ともに未定。

無人島でのサバイバル生活を疑似体験できる「サバイバルキッズ Wii」 来場者を壇上に上げてクイズバトルを行なうステージイベントも実施された「なぞなぞ&クイズ 一答入魂 Qメイト」 「なぞなぞ&クイズ 一答入魂 Qメイト」の体験版が無料配布されていた

■ ハドソン、Wii「ボンバーマン」など2タイトルの体験コーナーを設置

 ハドソンは、Wii用アクションゲーム「ボンバーマン」と、同「めざせ!! 釣りマスター 世界にチャレンジ! 編」の2本で試遊台を設置。発売を間近に控えた「めざせ!! 釣りマスター 世界にチャレンジ! 編」のほうは、3台の試遊台をスペースを割いて並べていた。また、DS用ベイブレード対戦アクション「メタルファイト ベイブレード」もステージ上のモニターで映像のみが公開されていた。公開といってもステージイベントの合間でのことなので、気になっている人はイベントスケジュールをチェックしておくといいだろう。

 「ボンバーマン」は、Wiiならではの操作・システムを搭載した新しい「ボンバーマン」。リモコンを振るとボムに変化する「ボムへんげ」、リモコンを振ると空中に飛ぶ「ロケット」、リモコンを振るとシールドを構えて爆風を防ぐ「シールド」の3種類のフリフリアイテムが搭載されているほか、ストーリーモードをクリアすると「Mii」を使って対戦できるようになる。9月25日発売予定で、価格は5,040円。

 「めざせ!! 釣りマスター 世界にチャレンジ! 編」は、Wiiリモコンを釣竿、ヌンチャクをリールに見立てた体感釣りゲーム「めざせ!! 釣りマスター」の続編。「タニチ」や「長子江」などの世界の釣り場を舞台に、新たな大物たちとバトルを繰り広げる。7月24日発売予定で、価格は5,040円。

「ボンバーマン」では、Wiiリモコンを横持ちスタイルにしてプレイ。後ろから見ていた限りでは、ステージ外からボムを投げてくるお邪魔キャラもいた 画面の指示に従ってリモコンを操作しながら魚とバトルを繰り広げる「めざせ!! 釣りマスター 世界にチャレンジ! 編」。プレイするとオリジナルTシャツがもらえる

■ ガールズアーケード

 昨今の女児向けコンテンツの人気を反映して年々スペースが拡大されてきたガールズアーケードだが、それと比較すると今年はかなり規模が縮小されている。出展メーカーも、KONAMIとタカラトミーの2社のみで、いずれも「きらりん☆レボリューション」シリーズを展開していた。

 規模が縮小されたことで当然集まっている人の数は減っているが、人の密度でいえば例年とさほど変わらない。どちらの「きらりん☆レボリューション」にもたくさん女の子たちが群がり、それぞれのコンテンツを楽しんでいた。

 KONAMIは、DS用「きらりん☆レボリューション みんなでおどろうフリフリデビュー!」の試遊台を設置。今作では、アニメでも活躍中のミルキィウェイが登場し、より本格的な歌・ダンスを楽しむことができる。7月24日発売予定で、価格は5,250円。

 タカラトミーは、TVアニメ「きらりん☆レボリューション」のコンテンツを展開。「きらりんスターライト☆タンバリン」振り付けレッスンコーナーが設けられ、スタッフのお姉さんが女の子たちと一緒にアニメの振り付けを練習していた。

「きらりん☆レボリューション みんなでおどろうフリフリデビュー!」の体験コーナー。たくさんの女の子たちで賑わった アニメの振り付けを、スタッフのお姉さんと一緒に練習していた

■ その他の出展社

【ポケモン】【レベルファイブ】
ポケモンは、劇場版「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束シェイミ」のステージイベントで、映画、TVアニメ、ポケモングッズなどの情報を公開していた。先日公開されたDS用「ポケットモンスター プラチナ」は、ゲームの内容が簡単にボードで紹介されるにとどまった レベルファイブは、DS「イナズマイレブン」を出展。「RPGパート/試合パート」をプレイできる試遊台と、「通信対戦」を楽しめる試遊台が設置されている
【ディズニー・インタラクティブ・スタジオ】【タカラトミー】
ディズニー・インタラクティブ・スタジオは、DS用新作RPG「SPECTROBES(スペクトロブス)」(仮題)を出展。試遊台も設置され、プレイするとオリジナル下敷きがもらえる。なお下敷きは、受付で配布されているスクラッチカードで当たりが出てももらえる。ゲームの詳しい紹介は別稿にてお伝えする タカラトミーは、新作タイトルの出展はなし。「メタルファイト ベイブレード」や「チョロQ デッキシステム」などの玩具を多数展示していた


□次世代ワールドホビーフェアのホームページ
http://www.whobby.com/
□関連情報
【1月15日】第27回「次世代ワールドホビーフェア」開幕
キャラ人気の高いタイトルが集中。スクエニはブースを出展せず
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080115/whf.htm

(2008年7月12日)

[Reported by 中野信二]



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