|
CJインターネットジャパンは、同社のゲームポータル「ネットマーブル」で運営中のオンラインゲーム「真・三國無双 Online」にて、7月15日に実装が予定されている大型アップデート「Revolution 2」の詳細を公開した。 「真・三國無双 Online」はコーエーが開発、CJインターネットジャパンが運営を手がける基本プレイ料金無料のオンラインアクションRPGで、大型アップデートにより“ゲームの歴史的年代が進んでいく”という極めてユニークな特徴を持つ。
今回の大型アップデート「Revolution 2」では、現在サービスが続けられているシナリオ「飛将呂布」の数年後、曹操と袁紹の間で戦われた「官渡の戦い」へと時代が移っていく。今回は、7月15日の実装に先立ち、CJインターネットジャパン本社にて「Revolution 2」に触れることができたので、その模様を紹介していきたい。 ■ 歴史の舞台は「官渡の戦い」へ。新武将、新武器はもちろん、ゲームシステムの重要な更新が目白押し
そして大型アップデートでは恒例となっている新武器の登場もある。追加される武器は、孫尚香の「夏圏(かけん)」、馬超の「鉄槍(てっそう)」、そして張遼の「鉤鎌刀(こうれんとう)」の3種類だ。 いずれの武器も特徴的な仕上がりになっており、特に輪形の武器である「夏圏」はモーションが独特で、攻撃コンボは円形の動きが多用され、ほぼ全ての攻撃パターンで攻撃判定が全周囲に広がるため使いやすい。その一方でリーチが短いが、移動速度の速さがそれを補う。また破壊力が高めに設定されており、機動力を生かせば陣地の取り合いで大活躍できそうだ。究極強化は「守護」(味方指揮官の体力が回復する)で、長期戦で粘りを発揮しそうだ。 「鉄槍」および「鉤鎌刀」はリーチの長いポールアーム系の武器で、移動速度は遅めだが、その分攻撃力が高い。開発スタッフによると、「鉄槍」は対人戦向きのトリッキーな武器で、「鉤鎌刀」は「激突」での防衛に向いた性能だという。
これら3種類の武器は、「Revolution 2」実装日の7月15日から1カ月刻みで1種類ずつ実装されることが予定されている。「夏圏」は7月15日、「鉄槍」は8月19日、「鉤鎌刀」は9月16日の登場となる。それぞれ1カ月の期間を空けたのは、ひとつの武器についてユーザーによる「鍛錬」がひととおり試され、ゲーム内での評価が定まる期間を見込んで、とのことだ。もちろん、バランス調整という意味もあるが、いずれにしてもゲーム内のプレイバランスに配慮した措置だ。
・ギルドシステムが新実装。これも新実装の「師範」システムとのからみが面白い
ギルドには最大で24名までの一般プレーヤーが所属できる。またギルドには「ギルドクラス」と呼ばれる、ギルドのための経験値とレベルの仕組みがある。戦いを通じてギルド戦果を溜め、ギルドクラスをアップさせると得られる機能が増えていくというものだ。 具体的には、ギルドクラス1では「ギルドチャット」および「ギルド宝珠」を貯める「ギルド宝庫」が使え、ギルドクラス2では共用軍資金庫である「ギルド金庫」が追加で利用可能になる。ギルドクラス3では共用アイテム倉庫である「ギルド収納箱」が利用可能になる。「ギルド宝珠」は、ギルドに金庫や収納箱を追加するために使う、無双コインで購入するアイテムである。 またギルド同士の戦いとして「ギルド激突」、「ギルド演習」が行なえる。これは通常の「激突」、「演習」のギルド版で、通常の戦いよりも多くのギルド戦果を得ることができる。 「ギルド」と面白いからみを見せそうな新システムが「師範」だ。これは上級プレーヤーが一般や初心者プレーヤーの教導役を買って出ることを支援する仕組みで、階級が前将軍以上のプレーヤーが一定以上の「内政」スキルを得ていると「師範」に任命され、任意で新NPC「長史」の「師範リスト」に名を連ねることができる。一般のプレーヤーは「長史」を通じて師範を選び、ゲームプレイのアドバイスなどを求めてコンタクトを取り、指導を受けられる。
「師範」役のプレーヤーは「師範リスト」に名を連ね続けることで君主からの俸給にボーナスがつくというメリットがある。一方で一般のプレーヤーは上級者に直接質問をぶつけることができ、ゲーム内のコミュニケーションを円滑にする効果を狙ったもののようだ。これは当然、同時に実装される「ギルド」のメンバー勧誘に使われることもあるだろう。教え、教えられる関係からギルドの仲間へと発展していく、コミュニティの動きが楽しみな内容である。
■ 新しくなった「争奪」に大注目。地図上の領域の取り合いに戦略性が増し、変化の多いバトルが楽しめそう
「争奪」の舞台となる地図には、新しく「主要都市」、「戦略目標都市」という概念が入り、それぞれ個別のアイコンで識別できるようになる。これまでと違うのは、ある都市を「争奪」する際に、その戦いに参加する両陣営の「主要都市」からの距離に応じて、動員可能な兵力数に違いが現われることだ。 つまり、戦場が「主要都市」に近いほど多くの兵力が動員でき、遠い場合は少なくなる。勢力が劣勢の場合は「主要都市」近くでの戦いとなるため、より多くの兵力を動員して劣勢を押し返せる可能性が高まる。したがって攻勢にある陣営は、攻め込むほどに困難の多い戦いへ立ち向かうことになるわけだ。この仕組みによって戦場ごとに異なるシチュエーションで戦うことができ、ゲームバランス的にも白熱したシーソーゲームが展開されそうである。 また「争奪」に「宗主国」と「属領」の概念が導入される。従来は全ての都市を失って敗北した陣営が「滅亡」していたのに対して、「Revolution 2」では敗北した陣営が勝利陣営の「属領」となり、配下のプレーヤーは陣営を変えずにそのままプレイし続けることが可能となる。 そして「属領」は「宗主国」に対して再独立を掛けた「争奪」を挑み、勝利すれば奇跡の復活も可能だ。対する「宗主国」のプレーヤーは無条件で「属領」に主君替えをすることもできるので、負け陣営に対して判官びいき的なプレーヤー心理が働いた場合、勢力図が急変することも考えられる。だんだんと本格的な戦略ゲームの趣を帯びてきた「争奪」で、各勢力がどう変遷していくか非常に楽しみだ。
・「官渡の戦い」は7月15日開始、「呂布」は見納め。
そして、7月15日に予定されている「Revolution 2」実装およびシナリオ「官渡の戦い」開始に先立ち、7月13日には現行シナリオ「飛将呂布」における最後の「争奪」イベント、「最終決戦」が実施される。「最終決戦」で勝利した陣営が現行シナリオにおける最終的な勝利者となり、決着後には戦歴を振り返るムービーなど、歴史上の一時代の終焉を告げる演出が行なわれる。 既存ユーザーにとっては、多くのファンから愛されてきた史上最強の武将「呂布」を見納めとなる。名残惜しいが、それも三國志の歴史を刻んでいくオンラインゲーム「真・三國無双 Online」の醍醐味だ。「呂布」の雄姿を堪能できる最後の戦いを思い切って楽しみたいところだ。最終決戦が終わり、開けた7月15日からは「官渡の戦い」が始まる。ますます面白みを増しそうな「争奪」で燃え上がろう。
(C) 2006-2008 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.
□CJインターネットジャパンのホームページ (2008年7月9日) [Reported by 佐藤カフジ]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|