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KDDI、au新端末発表会を開催
携帯を「モンハン」仕様にできる新サービスを発表

6月3日 開催

会場:グランドハイアット東京

発表会には、映画評論家のおすぎさんが登場。携帯電話で見る映画のクオリティの高さに驚いていた
 KDDI株式会社は6月3日、同社がauブランドで今夏発売する携帯電話に関する発表会を、グランドハイアット東京にて開催した。発表会において公開された新端末は全12機種。

 今回、モバイルゲームの側面から注目したい話題は2つ。まず1つ目は、統合プラットフォーム「KCP+」搭載機種で対応する「EZアプリ Full Game!」について。カプコンの「バイオハザード4 モバイルエディション」など、従来の携帯電話とは一線を画した3Dグラフィックスを実現する。今回の発表端末の中ではW62H、W62SH、Sportio、G'z One W62CA、W64SA、フルチェンケータイ re、W62Tの7機種が対応している。

 しかし今回の端末には、ほとんど「EZアプリ Full Game!」のアプリは見られないという残念な状況だった。「EZアプリ Full Game!」は発表から数カ月が経過し、さらに今回は対応端末も増えたことで、プリインストールアプリも一気に様変わりするかと期待していただけに残念だ。もちろん端末としては対応しているので、今後EZwebでハイクオリティなゲームを楽しみたいという人は、ここも忘れずチェックして端末を選んでいただきたい。



■ どの端末でも「モンハン」仕様にできる! 新サービス「ナカチェン」

「ナカチェン」で中身を入れ替えたもの。「モンハン」や「桃鉄」のほか、「漢検」、「ガンダム」などもある
 もう1つ面白いネタが、今回発表された新サービス「ナカチェン」だ。「ナカチェン」は、携帯電話のメニュー画面のみならず、中に入っているアプリまでごっそり入れ替えるというもの。外見は端末によって好みのものを選んだ上、中のソフトは「ナカチェン」で使いやすいものを選ぶというカスタマイズ性を提供する。対応機種は、W62H、W62SH、Sportio、G'z One W62CA、W64SA、フルチェンケータイ re、W62Tで、今後も順次拡大するとしている。

 このサービスは驚くことに、無料で提供される。利用はauショップかPiPitでスタッフにダウンロードと設定を依頼する形になる。さほど時間のかかる作業ではないはずなので、気分に応じて気軽に「ナカチェン」を変えるという楽しみ方もできそうだ。

 提供される「ナカチェン」のパターンは、KDDIが提供するものだけでなく、コンテンツプロバイダが制作したものも用意される。中でも注目はゲーム会社が提供するもので、カプコンからは「モンスターハンターポータブル 2ndG」パック、ハドソンからは「桃太郎電鉄」パックが用意されている。

 「モンスターハンターポータブル 2ndG」パックでは、起動画面やメニューアイコンが「モンスターハンターポータブル 2ndG」のものになる。アプリは「モンスターハンターポータブル 2ndG」とはさすがにいかず、EZweb版の「モンスターハンター」がインストールされ、メニュー画面からすぐに起動できるアイコンが付く。メニューからはほかにも、「モンスターハンター」のEZwebサイトへのリンクも用意されている。あっという間に「モンハン」一色の端末ができあがるという仕組みだ。「桃太郎電鉄」パックも同様に、アイコンが桃太郎の顔などに変わり、「桃太郎電鉄JAPAN豪華版EZ」がインストールされる。

 ゲームメーカー提供のパック以外のものにも、ゲームアプリが含まれれているものがある。KDDI提供の「タイプD」パックには「みんなのGOLFモバイル2」、「タイプE」パックには「ぷよぷよフィーバーDX(M)」が入っている。それぞれビジネス向け、若年層向けなど、テーマを持った内容となっている。もっとも、端末としての機能が激変するわけではないので、いっそゲームアプリの種類で選んでしまうというのもありかもしれない。

「モンスターハンターポータブル 2ndG」パック。1枚目の初期画面は一定時間で変わり、密林や火山などのマップが順に表示されていく。トータルでの完成度はかなり高い
「桃太郎電鉄」パックは全体的に柔らかなイメージ。「桃鉄」の熱烈なファンでなくても、とりあえず入れておきたくなる魅力がある


 ではここからは、プリインストールアプリで目を引いた端末を紹介していく。



■ W62H

 ディスプレイ部分を横に開ける「ワイドオープンスタイル」を採用した端末240×400ドットの有機ELディスプレイを採用し、「Woooケータイ」として映像の美しさをアピールしている。

 「ワイドオープンスタイル」により、両手親指でキーを押す、携帯ゲーム機のようなインターフェイスを実現。これに合わせて、5本のゲームアプリをプリインストールしている。

 このうち、セガの「ガチンコ★ベースボール MOBiLE」が、体験版ながら「EZアプリ Full Game!」対応となっている。ピッチャーとバッターが勝負するというもので、バッター側では相手ピッチャーの投げたボールに合わせてボタンを押しスイングするだけ。スイングのタイミングは、ボールを囲むように描かれた円が徐々に狭まり、内側の円と重なったタイミングで押すという、リズムゲームのような遊び方になっている。

 ボールを打つとグラウンドを転がっていくが、守備はいない。判定はグラウンドに描かれた「ヒット」や「アウト」と書かれた部分にボールが落ちることで決まる。要は「野球盤」をやっているような感覚だ。とはいえ3Dグラフィックスはモバイルゲームにしてはかなり良質。ちょっとした暇つぶしには贅沢なゲームだ。

 このほかにも、ゲームロフトからサッカーゲーム「REAL SOCCER 3D 2008」、レースゲーム「ASPHALT URBAN GT」など4本を収録。いずれも既存タイトルとクオリティで大きな差はないが、横向きのワイド画面表示には対応しており、両手で操作できるインターフェイスになっている。

「ガチンコ★ベースボール MOBiLE」。シンプルなシステムながら必殺技もあり、グラフィックスも派手。手軽に遊べるクオリティの高いゲームだ
ゲームロフトも、レースやスポーツ、ペット育成など4タイトルを収録。いずれも横画面でのプレイに対応している




■ W62SH

 480×854ドットのモバイルASV液晶を搭載した端末。液晶を180度回転させると、携帯電話をたたんだ状態でワイド画面を見られるスタイルになる。

 プリインストールアプリは、カプコンのアドベンチャーゲーム「逆転裁判 甦る逆転」の体験版。ゲーム内容はDS版と同等だが、大声が出たりするシーンではバイブレーションするという、携帯電話ならではの要素でゲームを盛り上げる。もちろん体験版なので途中で終わり、続きは有料の製品版をダウンロードという形になる。

法廷バトル「逆転裁判」の序章を体験できるアプリ。DS版を知っていてプレイしていると、いきなり端末が震えて驚くが、これがなかなかいいアクセントになっている




■ G'z One W62CA

 防水&耐衝撃性能に優れた「タフネスケータイ」。外見はゴツさを感じさせるものだが、持って見ると意外と小さく手に収まり、さらに軽い。普段使用する端末としても、特に気にならない形状だ。

 ゲームは「ギターフリークス」と「ボンバーマン」をプリインストール。「ギターフリークス」は、KONAMIが配信しているギター演奏シミュレーションゲームで、既に配信中のもの。無料楽曲が収録されており、それ以外のものは追加料金を支払ってダウンロードすれば遊べる。難易度調整も可能で、携帯向けの音楽シミュレーションといってもかなりハードな内容になっている。

 「ボンバーマン」は体験版で、最初の2ステージのみプレイ可能。製品版では、オリジナルの復刻版やグラフィックス向上版なども用意されている。ゲーム自体は爆弾で壁を壊していくおなじみのものなので、片手でも十分遊べる気軽さが長所といえる。

なかなか歯ごたえのある音楽シミュレーション「ギターフリークス」と、爆弾で戦うおなじみのアクション「ボンバーマン」の組み合わせ。気分に合わせて遊び分けられそうだ




■ フルチェンケータイ re

 前述の「ナカチェン」からさらに1歩踏み込み、本体の外装デザインまでセットで変更してしまう「フルチェン」に対応した端末。約30種類の「フルチェン」モデルが公開されているが、残念ながらゲームに絡めたモデルはなかった。

 プリインストールアプリは、「いただきストリートMOBILE」と「パックマン・パック」。「いただきストリートMOBILE」は、スクウェア・エニックスのすごろく風ボードゲーム。10回の起動回数制限が設けられていたが、プレイ内容を丁寧に教えてくれるチュートリアルもある。既に配信中のアプリなので、じっくり遊んでから製品版の購入を検討できるだろう。

 「パックマン・パック」は、おなじみのアクションゲーム「パックマン」と、パックマンの移動ルートを設定して全てのエサを食わせる詰め将棋的パズルゲーム「パックマンDEパズル」の2本が入ったソフト。こちらも体験版となっている。

「いただきストリートMOBILE」。プレイ回数に制限はあるものの。チュートリアルは懇切丁寧。ゲームとしても急ぐ操作がないので携帯向けといえる
定番ゲームの「パックマン」と、派生してパズルゲームになった「パックマンDEパズル」。どちらもシンプルで短時間でも遊べる内容


□KDDIのホームページ
http://www.kddi.com/
□auのホームページ
http://www.au.kddi.com/
□関連情報
【2月25日】KDDI、「KCP+」搭載機種向けの大容量ゲームアプリ
「FullGame!」シリーズの本格提供を2月28日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080225/fullg.htm
【1月16日】KDDI、「KCP+」対応のau新端末3機種を公開
“10倍以上の3D性能”で「biohazard4 mobile」などをプレイ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080116/au.htm

(2008年6月3日)

[Reported by 石田賀津男]



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