|
会場:グランドハイアット東京
今回、モバイルゲームの側面から注目したい話題は2つ。まず1つ目は、統合プラットフォーム「KCP+」搭載機種で対応する「EZアプリ Full Game!」について。カプコンの「バイオハザード4 モバイルエディション」など、従来の携帯電話とは一線を画した3Dグラフィックスを実現する。今回の発表端末の中ではW62H、W62SH、Sportio、G'z One W62CA、W64SA、フルチェンケータイ re、W62Tの7機種が対応している。
しかし今回の端末には、ほとんど「EZアプリ Full Game!」のアプリは見られないという残念な状況だった。「EZアプリ Full Game!」は発表から数カ月が経過し、さらに今回は対応端末も増えたことで、プリインストールアプリも一気に様変わりするかと期待していただけに残念だ。もちろん端末としては対応しているので、今後EZwebでハイクオリティなゲームを楽しみたいという人は、ここも忘れずチェックして端末を選んでいただきたい。
■ どの端末でも「モンハン」仕様にできる! 新サービス「ナカチェン」
このサービスは驚くことに、無料で提供される。利用はauショップかPiPitでスタッフにダウンロードと設定を依頼する形になる。さほど時間のかかる作業ではないはずなので、気分に応じて気軽に「ナカチェン」を変えるという楽しみ方もできそうだ。 提供される「ナカチェン」のパターンは、KDDIが提供するものだけでなく、コンテンツプロバイダが制作したものも用意される。中でも注目はゲーム会社が提供するもので、カプコンからは「モンスターハンターポータブル 2ndG」パック、ハドソンからは「桃太郎電鉄」パックが用意されている。 「モンスターハンターポータブル 2ndG」パックでは、起動画面やメニューアイコンが「モンスターハンターポータブル 2ndG」のものになる。アプリは「モンスターハンターポータブル 2ndG」とはさすがにいかず、EZweb版の「モンスターハンター」がインストールされ、メニュー画面からすぐに起動できるアイコンが付く。メニューからはほかにも、「モンスターハンター」のEZwebサイトへのリンクも用意されている。あっという間に「モンハン」一色の端末ができあがるという仕組みだ。「桃太郎電鉄」パックも同様に、アイコンが桃太郎の顔などに変わり、「桃太郎電鉄JAPAN豪華版EZ」がインストールされる。
ゲームメーカー提供のパック以外のものにも、ゲームアプリが含まれれているものがある。KDDI提供の「タイプD」パックには「みんなのGOLFモバイル2」、「タイプE」パックには「ぷよぷよフィーバーDX(M)」が入っている。それぞれビジネス向け、若年層向けなど、テーマを持った内容となっている。もっとも、端末としての機能が激変するわけではないので、いっそゲームアプリの種類で選んでしまうというのもありかもしれない。
ではここからは、プリインストールアプリで目を引いた端末を紹介していく。 ■ W62H
「ワイドオープンスタイル」により、両手親指でキーを押す、携帯ゲーム機のようなインターフェイスを実現。これに合わせて、5本のゲームアプリをプリインストールしている。 このうち、セガの「ガチンコ★ベースボール MOBiLE」が、体験版ながら「EZアプリ Full Game!」対応となっている。ピッチャーとバッターが勝負するというもので、バッター側では相手ピッチャーの投げたボールに合わせてボタンを押しスイングするだけ。スイングのタイミングは、ボールを囲むように描かれた円が徐々に狭まり、内側の円と重なったタイミングで押すという、リズムゲームのような遊び方になっている。 ボールを打つとグラウンドを転がっていくが、守備はいない。判定はグラウンドに描かれた「ヒット」や「アウト」と書かれた部分にボールが落ちることで決まる。要は「野球盤」をやっているような感覚だ。とはいえ3Dグラフィックスはモバイルゲームにしてはかなり良質。ちょっとした暇つぶしには贅沢なゲームだ。
このほかにも、ゲームロフトからサッカーゲーム「REAL SOCCER 3D 2008」、レースゲーム「ASPHALT URBAN GT」など4本を収録。いずれも既存タイトルとクオリティで大きな差はないが、横向きのワイド画面表示には対応しており、両手で操作できるインターフェイスになっている。
■ W62SH
プリインストールアプリは、カプコンのアドベンチャーゲーム「逆転裁判 甦る逆転」の体験版。ゲーム内容はDS版と同等だが、大声が出たりするシーンではバイブレーションするという、携帯電話ならではの要素でゲームを盛り上げる。もちろん体験版なので途中で終わり、続きは有料の製品版をダウンロードという形になる。
■ G'z One W62CA
ゲームは「ギターフリークス」と「ボンバーマン」をプリインストール。「ギターフリークス」は、KONAMIが配信しているギター演奏シミュレーションゲームで、既に配信中のもの。無料楽曲が収録されており、それ以外のものは追加料金を支払ってダウンロードすれば遊べる。難易度調整も可能で、携帯向けの音楽シミュレーションといってもかなりハードな内容になっている。
「ボンバーマン」は体験版で、最初の2ステージのみプレイ可能。製品版では、オリジナルの復刻版やグラフィックス向上版なども用意されている。ゲーム自体は爆弾で壁を壊していくおなじみのものなので、片手でも十分遊べる気軽さが長所といえる。
■ フルチェンケータイ re
プリインストールアプリは、「いただきストリートMOBILE」と「パックマン・パック」。「いただきストリートMOBILE」は、スクウェア・エニックスのすごろく風ボードゲーム。10回の起動回数制限が設けられていたが、プレイ内容を丁寧に教えてくれるチュートリアルもある。既に配信中のアプリなので、じっくり遊んでから製品版の購入を検討できるだろう。
「パックマン・パック」は、おなじみのアクションゲーム「パックマン」と、パックマンの移動ルートを設定して全てのエサを食わせる詰め将棋的パズルゲーム「パックマンDEパズル」の2本が入ったソフト。こちらも体験版となっている。
□KDDIのホームページ http://www.kddi.com/ □auのホームページ http://www.au.kddi.com/ □関連情報 【2月25日】KDDI、「KCP+」搭載機種向けの大容量ゲームアプリ 「FullGame!」シリーズの本格提供を2月28日より開始 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080225/fullg.htm 【1月16日】KDDI、「KCP+」対応のau新端末3機種を公開 “10倍以上の3D性能”で「biohazard4 mobile」などをプレイ http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080116/au.htm (2008年6月3日) [Reported by 石田賀津男]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|