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音楽館、「東急東横線開通80周年記念 鉄道フェスティバル」に出展
フルハイビジョン、本物のマスコンを使用したシミュレーターを出展

5月2日~7日 10時~21時 開催

会場:渋谷駅 東急東横店 西館8階特設会場

入場料:500円 (小学生以下は無料)

「東急東横線開通80周年記念 鉄道フェスティバル」のイベントプロデューサーは音楽館の向谷実氏が担当。かなり力の入ったイベントとなっている
会場内の通路には貴重な資料が多数掲出されている。これらをひとつひとつ眺めるだけでもかなりの時間楽しめそう
 東京急行電鉄株式会社と株式会社東急百貨店は、「東急東横線開通80周年記念 鉄道フェスティバル」を開催した。期間は5月2日から7日までで、会場は渋谷駅 東急東横店 西館8階特設会場。入場料は500円で小学生以下は無料。「TOP&clubQカード」を提示すると2名まで無料となっている。

 株式会社音楽館は、同イベントに「東急東横線実写版 フルハイビジョン運転シミュレータ」を出展した。このシミュレータは東急から本物のマスコンを借り、制作された本格的なシミュレータ。同社は以前同区間のシミュレータを開発したことがあるが、今回はフルハイビジョン映像を新たに撮影しフルリニューアルしている。

 プレイは1回10分間だがこれは入れ替えも含めての時間で、シミュレータの前に座ってプレイし始めると画面左上に「9:30」秒からカウントダウンがスタートする。これがゼロになった時点でプレイ終了となる。

 同シミュレータは鉄道博物館に導入されたシミュレータをベースに制作されており、ハイスペックPC (OSはWindows VISTA) 上で動いている。ハイビジョン映像は全てハードディスクに収め、前述の専用コントローラからの信号にリアルタイムに反応するようになっている。運転台の画像はCGで、フルハイビジョンの映像をリアルタイムコントロールしている基本的なシステムはこれまで通りだが、今回新しくなっている点としては、運転台のCGが運転に合わせて微妙に揺れるのである。これが何とも言えないリアリティを生んでいる。

 実はこのシミュレータを見るとわかるのだが、左上にカウントダウンされる時間とは別に、フレームレートが表示されている。このフレームレートを見ていると、常に59fps以上を記録しており、60フレに近いレベルでハイビジョン映像をリアルタイムコントロールしていることになる。これはなかなか技術力のいることだ。

 シミュレータで遊ぶことができるのはみなとみらい線 下り 特急「横浜→元町・中華街」、東急東横線 上り 急行「自由が丘→中目黒」、東急東横線 上り 各停「菊名→元住吉」、東急東横線 上り 特急「自由が丘→渋谷」の4区間となっている。難易度的には徐々に難しくなっており、所要時間としてはプレイ時間の9分30秒に収まるようなっている。運転できる車両は5050系、Y500系、9000系の3種。

 本物のマスコンを使用したシミュレータ5台のほかに、ゲーム用に市販されたマスコンを使用したシミュレータも2台用意されている。基本的には小さな子供用なのだが、理由は本物のマスコンだと、かなり重いため操作が大変なためだ。子供さんは優先的にこの試遊台に案内されるので、係員の指示に従うと良いだろう。

 この貴重は鉄道シミュレータをぜひともプレイしたいところだが、ファンが多数殺到することが予想されるため整理券が必要となっている。一定時間ごとに整理券が配布されるので、この整理券を持ち行列にならぶことになる。開幕初日となった5月2日は平日にもかかわらずかなりの行列ができあがっていた。連休中に遊びに行こうと考えている人は覚悟してトライしていただきたい。

 実はこの「東急東横線開通80周年記念 鉄道フェスティバル」だが、音楽館の向谷実氏がイベントプロデューサーを務めている。貴重な写真が多数掲出された「東急東横線各駅今昔史」や、大きくリアルなレイアウトが設置された「東急電鉄Nゲージジオラマ」など見ているだけで楽しめる展示物が多数用意されている。「東急東横線実写版 フルハイビジョン運転シミュレータ」を待つ間に楽しんでいただきたい。また、各種ステージイベントも用意されており、向谷実氏と「SUPER BELL''Z」の野月貴弘氏のライブなども予定されている。

 イベント会場に入場するには入場料を支払う必要があるが、入場券を支払わなくてもいい外側に貴重なグッズなどが販売されているショップコーナーも用意されている。音楽館のコーナーでは向谷氏と野月氏の先行販売CDなどもならんでいる。2日の段階ではサイン付きで販売されていたので、ぜひチェックしていただきたい。

【音楽館「フルハイビジョン運転シミュレータ」】
東急の実際のマスコンを使用したシミュレータは5台用意されている。さすがに本物を使用しているだけあってリアルだ。映像もフルハイビジョンで大きく美しいディスプレイ一杯に映像が映し出されている 5台とは別に、これまでにも発売されていたマスコンを使用した簡易台も2台用意されている。こちらは小さなお子様用となっている
こちらが東急から本物を借りて制作された本物のマスコン。非常に貴重。本物だけあって若干重たい 足元には警笛用のペダルが用意されている。こちらは軽く踏むと電気式の警笛が軽く鳴り、さらに踏むとより大きな警笛音が鳴る2段式になっている マスコンに貼り付けてある操作説明書。レバースハンドルの説明もされている
プレイし始めるとまず表示されるのがこれ。4つの運転区間を選択できる。上述の操作説明書にもあるが難易度的にはみなとみらい線の特急が初級者向けで、東急東横線の各停などが上級者向けとなっている。運転できる車両は5050系、Y500系、9000系 ここでしか楽しめない豪華な仕様のシミュレータなのでぜひとも楽しみたいところだが、整理券が必要となる。開催初日は一応平日だったわけだが、長い行列ができていた

【音楽館の売店】
会場の外には各社の売店が設置されており、貴重なグッズも多数販売されている。向谷実氏と「SUPER BELL''Z」の野月貴弘氏のコラボCDも会場で先行販売されているほか、先日発売されたばかりの「鉄道ゼミナール JR編」もならんでいる。ちなみにこちらはおまけ付きだった

【東急電鉄Nゲージジオラマ】
非常に良くできた、大きなNゲージのジオラマが設置されている。子供だけに限らずNゲージのファンが見入っていた


□東急のホームページ
http://www.tokyu.co.jp/
□東急百貨店のホームページ
http://www.tokyu-dept.co.jp/
□ニュースリリース (PDF形式)
http://railman.cocolog-nifty.com/blog/files/PDF.pdf
□「東急東横線開通80周年記念 鉄道フェスティバル」のページ
http://www.tokyu-dept.co.jp/toyoko/special/08gw_tetsu/

(2008年5月2日)

[Reported by 船津稔]



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