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【Driving Force GT】 6月12日 発売
価格:17,800円
「Driving Force GT」は、同社がこれまでにリリースしてきたプレイステーションブランド向けハンドルコントローラ「GT Force」シリーズの系譜を引き継ぐ新型コントローラで、ロジクールと「グランツーリスモ」シリーズの開発元である株式会社ポリフォニー・デジタルが協力し、開発には約2年を費やした力作。 最大の特徴は、ブレーキバイアス、トラクションコントロールの制御を可能にするリアルタイムアジャストメントダイヤルがステアリングに装備されていること。左が+/-ボタン、右がダイヤルとEnterボタンになっており、ダイヤル部は赤いカラーに塗装されている。従来のシリーズにも搭載されてきたフォースフィードバック機能も、さらに細かく制御を加え、アンダーステア、オーバーステア、そしてトラクションロスといった現象をハンドルを経由してプレーヤーに提供するという。 また、ステアリング径も11インチ(27.5cm)に変更。ステアリングは「GT Force Pro」から採用されたロック・トゥー・ロックで900°(2回転半)の回転角を採用。また、アンチバックラッシュギアの採用により、緩みのないステアリングレスポンスを実現しているという。シフトはステアリング裏に設けられたパドルシフトと、本体右に装備されているシーケンシャルシフトの2タイプを利用可能。 ペダル部は「GT Force」シリーズでは一般的にな2ペダル。ハンドル本体と有線接続されており、PS2/3とはUSB端子での接続となる。別途フォースフィードバック用のACアダプタが付属。
説明会では、まずロジクール 代表取締役社長 ケン・オーバーマン氏が「ロジクールでは毎年非常にエキサイティングな新しいツールをリリースしているが、今日はその中でも、2009年度において非常に重要視している製品を紹介する。ぜひ皆様には、我々が『Driving Force GT』に感じ取った興奮を感じ取っていただきたい」とあいさつした。 続いて、Logitech ゲーミング ビジネスユニット プロダクトマーケティング ディレクターであるルーベン・ムカジー氏が登壇。前述の製品の特徴をつぶさに説明し、各種コントロールシステムを随時切り替えることで、今まで以上に戦略的なプレイが可能となることを力説した。 ルーベン氏によれば、Logitecの開発チームはドライブゲーム好きということで、製品の開発に非常に熱意を持って臨んだという。長年にわたってパートナーシップを築いてきたポリフォニー・デジタルと協業により、「リアルさを追求したレーシングシミュレーションゲームを家庭に持ち込みたい」という山内氏のポリシーを追求してきた結果がこの「Driving Force GT」ということになる。 ビデオレターながら、ポリフォニー・デジタルの山内一典氏も登場。「僕らはフォースフィードバックの強さだけでなく、正確さを重視して『Driving Force GT』を制作した。ステアリングフィールを通じてドライバーは車や路面の状態を知る。『GT5 プロローグ』ではステアリングフィールの計算にすごく手間をかけている」と「Driving Force GT」を紹介した。 リアルタイムアジャストは、走行中に左の+/-ボタンを押すことで項目を表示。アジャストする前のパラメーターは、レース開始時にセッティングしたものが基準となり、レース中にセットアップしたデータは保存しないようだ。+/-ボタンを押して項目を選択し、右のアジャストダイヤルを回転させて増減量を決定する。確定するときは中央のEnterボタンを押す。アジャストダイヤルは回転時に必要な力はそれほど必要なく、指1本で軽々回るが、適度なクリック感があり、回しすぎてしまうことはあまりないだろう。 アジャスト機能を使うのは、TCS(トラクションコントロール)、ABS(アンチロックブレーキシステム)の効き具合などを細かく調整したいときだけでなく、走行パターンやドライビングスタイル、車によって切り替えるといった使い方が主になるだろう。TCSが効くとパワースライドが起こりにくくなるし、ABSが効くとリアタイヤをブレイクさせるのが難しい。特に小排気量の車ではそういった傾向が強いと思うが、手軽に手元で切り替えられるようになるので、タイムアタックやドリフトにこだわるプレーヤーだけでなく、ドライブ気分で遊ぶプレーヤーにも十分便利さがわかるだろう。 また、ブレーキバランスの変更も、よりコースを攻め込んでいくと、もう少しここはリア寄りにして回頭性をあげておきたいとか、フロント寄りにして安定感を高めたいといった「あともう1歩」というセッティングへのニーズが出てくるが、このステアリングと「GT5 プロローグ」の組み合わせなら、ステアリングコントローラながらこの要求をリアルタイムに満たしてくれる。このリニアさこそが、このステアリングの真骨頂といえるだろう。 フォースフィードバックに関しては、ルーベン氏が「今までの製品では、生の感触をフィードバックすることに注力していた。たとえば非常に大きなクラッシュや、壁に激突した際の振動だ。『Driving Force GT』と『GT5 プロローグ』では、これまでのものに比べ、より高度な情報、つまり車が今どのような状態でサーキットを走行しているのかということに関して、たくさんの情報をステアリングにフィードバックしている。具体的にはタイヤが今どのように路面とやりとりしているのか、ギアシステムがどうなっているのかによって、実際に変わってくる感触を、細かい調整を行なってフィードバックしている」と熱っぽく語っていた。実際には3分間のみの体験しかできなかったので、そのあたりの細かさはあまりわからなかったが、従来のステアリングでのプレイに慣れている人には注目のポイントだろう。
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□ロジクールのホームページ (2008年4月30日) [Reported by 佐伯憲司]
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