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SBIホールディングス、「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」
発売記念セミナーを開催。「資産運用への意識を高めるのが目的」

4月18日 開催

会場:帝国ホテル

【SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS】
4月17日 発売

価格:3,990円

CEROレーティング:A (全年齢対象)

ブロードメディアの代表取締役社長の橋本太郎氏。「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」。「ライフサイクルを考えた上で投資について考えて欲しい」とし、そのきっかけになるソフトとしてこのソフトが企画されたという
 SBIホールディングス株式会社は、ニンテンドーDS用ソフト「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」の発売を記念したセミナー「資産運用セミナー~『SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS』発売記念~『SBIホールディングス CEO 北尾吉孝が資産運用を語る』」を帝国ホテルにて開催した。同セミナーは同社のWEBやメールで募集されたもので500名先着となっていたが、あっという間に募集枠がいっぱいとなるほどの盛況ぶりだったという。

 セミナーでは第1部に北尾吉孝氏による講演「資産運用初心者に伝えたいこと」が行なわれ、第2部にブロードメディア、SBIイー・トレード証券、モーニングスター各社による講演が行なわれた。弊誌ではゲームメディアという観点からブロードメディアの講演にフォーカスしてお伝えする。

 第1部で登壇した北尾氏は、老後の生活における糧としての資産運用や、クレジットカードによる破産を防ぐなど多様な観点から、資産運用の重要性をアピール。日本は欧米に比べ資産を現金・預金で保有する傾向が圧倒的に大きいが、北尾氏によれば超低金利は今後も続くため、運用としてはそれほど意味をなさないという。資産運用と言えば株と捉えがちだが金融商品は多数用意されており、それぞれの特性をきちんと把握し、世界状況や経済の流れを見ながら運用していくことが大事だという。そのためには消費者も勉強が必要だと北尾氏は述べた。

 この講演を受ける形で第2部のトップバッターとして登場したのが、「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」を制作したブロードメディアの代表取締役社長を務める橋本太郎氏。同作の狙いやターゲットなどの説明を行なった。橋本氏はライフサイクルの中で投資を考えて欲しいというところからゲームの制作をスタートさせたと説明。「“投資”を疑似体験してみることは資産運用を始めるにあたって重要なことだ」とし、金利が上がらない中で資産を増やし、最終的には家族をハッピーにさせることが目的と語った。

 今でも日本では資産運用をためらう傾向がある。それは前述のとおり現金・預金の保有率が圧倒的に高いというデータからもわかるだろう。しかし既に資産運用を自己責任で行なわなければならない時代は来ており、人々の関心が高いことも事実だ。つまりこのソフトは資産運用を始めてもらうためのソフトである。こういった理由からゲームにありがちな破産や離婚といった刺激的な展開などは用意されていないという。これは単にイベントとしてこういったものが登場しないだけではなく、たとえば話題のFXなどの派手な金融商品を意図的に取り扱っていない点でも徹底している。

 橋本氏も北尾氏も老後のための資産運用という点では中長期の安定的な資産運用を進めている。たとえば北尾氏は「投機と投資は違う。老後のための資産を、ゼロになる可能性のある投機に使うものではない」とアドバイスしている。同作は資産運用がテーマであるが、資産運用と言えば株をイメージする人は多い。しかし実際は様々な金融商品が用意されており、経済の状況や世界の情勢を見極めながら運用していくことが重要である。

 同作ではストーリーモードとスタディモードを用意。ストーリーモードでは結婚から物語がスタートし30年の間、夫婦で資産運用を行なっていく。ゲームは1カ月単位で進んでいき、娘が生まれたり進学したり、大きな買い物が発生したり様々なイベントが発生。そういった中で「総資産を半年で10万円増やせ」といったようなミッションが出されクリアしていく。目的は資産を運用し家族がハッピーになること。ゲームでは家族がハッピーになると成長していく“ハッピーツリー”を見ることができ、ゲームが上手く進行しているのかここで確認することができる。

 前述の通りほかのゲームにありがちな過激な展開は無いが、資産運用について充分学ぶことができる。投資がうまくいかなくて毎月振り込まれる給料で金融商品を買えないといった事態が発生することもあるが、破産といった展開はない。また奥さんが様々なアドバイスをしてくれるなど、資産運用の勉強をゲームを通じて楽しみながらできるよう工夫がされている。ちなみにゲームの進行によってエンディングは複数用意されている。

 スタディモードでは、SBIホールディングスのCEOの北尾吉孝氏による「資産運用講座」が用意されている。ここで資産運用についてレクチャーを受け、勉強したことについて復習の意味も込めて「資産運用クイズ」で身に付いたかどうか確認することもできる。この「資産運用クイズ」だけでも1,000問程度収録されているという。もちろんクイズには解説も用意されているので、ここでも勉強することができる。講座で勉強し、クイズに正解することで次の章に進め、徐々に資産運用について詳しくなっていける。

 このほかにも、いくつかの設問に答えることで自分にあった資産運用スタイルを知ることができる「資産運用スタイル診断」や、ゲームに登場する400以上の用語を解説した「用語辞典」も収録されている。

 これまで株の投資に関するソフトはいくつか発売されてきたが、「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」は株に限定されたものではなく、広く資産運用全体を取り扱ったソフトとなっている。資産運用は今後重要度を増していくはずだが、敷居が高いと感じている人は多いはず。このゲームで気軽に遊びながら学べるという点ではシリアスゲームとしてうまく仕上がっているようだ。

【『はじめよう! 資産運用DS』の話】
ゲームの狙いとしては“投資”をより身近に感じてもらうために、資産運用をゲームでシミュレートするところにある 株の投資によるマネーゲームが目的ではなく、資産運用を通じて自分たちの資産を管理し運用していくことが目的となる ターゲットは非常に幅広い層となるが、中心となるのは20歳代後半から30歳代後半の男女。就職、転職、こどもの出産などにより資産運用の必要性が増す年齢層となる
「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」のデモンストレーションの解説を行なったブロードメディアの中里英剛氏 “SBIグループ監修”ということで、北尾吉孝氏も登場し解説などを行なってくれる 「資産運用クイズ」も収録されている。これだけで1,000問程度収録されているということでかなりのボリュームだ

会場の入口には「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」がセットされたニンテンドーDSも置かれ、実際に試してみることができ、さらに販売も行なわれた

【北尾吉孝氏講演「資産運用初心者に伝えたいこと」】
セミナー冒頭30分強の時間を使い北尾吉孝氏の講演が行なわれた。講演の内容は「資産運用初心者に伝えたいこと」。資産運用の必要性を強調すると共に、日本を中心俊武世界経済の動向を交えて状況を説明した。「投資で失敗するのは欲をかくから」と具体的なアドバイスなども交えてあっという間の30分だった。最近話題のサブプライムローン問題などのトレンドにも触れ、「銀行の決算も発表され、サブプライムローンの問題はあと約半年、長くて1年以内に解決する」とコメント。中国やインドの通貨の切り上げなど様々な話題に触れながら、世界状況や経済について勉強することが大切とした

【スクリーンショット】
「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」は大きく2つのモードがあり、その一つがストーリーモード。プレーヤーは結婚するところからスタートし、そこから資産運用を行なっていく
ストーリーモードでは「娘が生まれる」、「娘が学校に通う」、「大きな買い物が発生する」などなど実際の生活でもありそうな様々なイベントが発生する。資産運用を通じてそういったイベントの局面でどう対処するかはゲームだけではなく実際の生活において参考になるかもしれない
株の購入や銀行、金融商品の購入画面などのインターフェイスは監修先の「SBIグループ」の各サービスのインターフェイスに合わせてある スタディモードの「資産運用講座」。北尾吉孝氏が様々な金融商品の特性などレクチャーしてくれる


(C)2008 Broadmedia Corporation. All Rights Reserved.

□SBIホールディングスのホームページ
http://www.sbigroup.co.jp/
□ブロードメディアのホームページ
http://www.broadmedia.co.jp/
□「SBIグループ監修 はじめよう! 資産運用DS」のページ
http://www.shisan-ds.com/
□イベント情報のお知らせページ
http://www.sbi-com.jp/campaign2/seminar/

(2008年4月18日)

[Reported by 船津稔]



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